スキゾイドパーソナリティ障害の恋愛傾向について

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スキゾイドパーソナリティ障害の人、及びスキゾイドの傾向が強い人(以下「スキゾイドの人」と呼ぶ)は、そもそも他人や世間に対する関心が非常に薄いために、恋愛関係はおろか友達や家族と言った身近な関係に対しても、全く興味や関心を示そうとしない。

どこか浮世離れしていて、人との親密な関係がなくても問題なく生きていける…そんな、変わった特徴を持つ人のように見られることが目立ちます。

しかし、だからといってスキゾイドの人が恋愛や結婚を必ずしもしないというわけではなく、成り行き(お見合い等)によって関係を持ったり、パートナーが非スキゾイドであることが影響して、子供を持つこともあるとされています。

今回は、そんなスキゾイドの人の恋愛傾向についてお話いたします。

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異性関係に対する興味・関心が薄く、恋愛関係とは無縁の生活を送りやすい

冒頭でも述べたようにスキゾイドの人は、異性を含む他人に対する興味が非常に薄く、親密になりたい、身を焦がすような恋をしたい…という思いを持つことが滅多にないとされています、

むしろ、他人と親密に関わると、自分の内面の自由が脅かされるとか、自分の落ち着いた日常が不安定になることを危惧して、自ら恋愛とは無縁の生活を送るようになります。

そのため、恋愛に対する意識が高まる中高生(=思春期)の時期でも、好きな人の話題に加わる事はない。そもそも他人と仲良くなりたい気持ちが薄いために、気になる人や恋人はおろか、友達関係すら求めようとしない。つまり「ぼっち」な学生生活を送る傾向があります。

もちろん、当の本人が恋愛に興味が沸かない事に、全くコンプレックスを抱いていないというわけではありません。

周囲の人が夏休み、クリスマス、バレンタイン等、恋愛が絡むイベントで盛り上がり青春を謳歌している光景を見ながら「恋愛とは無縁の生活を送っている自分は、どこか人としておかしいのだろうか?」と、自分の異質さに気づいてしまう。

スキゾイドと一口に言っても、他人や世間に対する関心の薄さにも濃淡があり、自分が周囲どう見られているかに対して、比較的興味があるスキゾイドの場合は、自分の異質さ・世間離れ具合に負い目や劣等感を感じてしまいます。

婚期の遅れ、一生独身になることにも不満を感じない

スキゾイドの人は恋愛に疎いので、社会人になっても恋人を欲する気持ちも薄ければ、その先の結婚に対する願望も薄い。

社会や世間に対する関心の薄さから、「いい加減、誰かを見つけて結婚すれば?」とか「結婚して孫の顔を見せて欲しい」という社会的プレッシャーを伴う声に対しても、あまり気に止めない。

そのため、婚期が遅れたり、そのまま一生独身の生活になることもありますが、当の本人はその状況に不満や焦りを感じることは少ない。むしろ、独身生活の方が性にあっていると感じて、恋愛・結婚とは無縁の生活をそのまま続けていくとされています。

なお、余談ですが、昨今の日本では経済面でも先行きの不透明さから、若者の恋愛離れや晩婚化、子無し世帯が社会問題となっております。

更に、ブライダル関係など恋愛に関するビジネスにても、

「結婚しなくても幸せになるるこの時代に私は、あなたと結婚したいので」(ゼクシィ)

と、結婚を絶対的な幸福と捉えていない、昨今の世相を反映したキャッチコピーが出るようになっています。

このように、恋愛を当然視・絶対視することが弱まっている状況は、スキゾイドのように恋愛とは無縁の生活を送る人が認められる世の中へと、徐々に変わってきているとも考えられます。

恋愛に興味が薄いので異性関係のトラブルとは無縁の生活を送る

恋愛に興味が薄いことは、コンプレックスになるだけでなく、いい面もあります。

まず、異性関係に悩まされずに済むことです。痴話喧嘩、二股、浮気、不倫、デートDV、モラハラなど、恋人or夫婦間のように親密な関係で起きるトラブルに巻き込まれることがない。(むしろ、そもそも恋人・夫婦関係を築くまでにいたらないことが多いので、恋愛トラブルとは無縁の生活を送る。)

そのほかにも、トラブルほどではないにしても奢る・奢られる、プレゼントをする、恋人のためにデートのセッティングをする…と言った、恋愛に時間や労力、金銭を費やす事もスキゾイドの人はないため、恋愛関係の煩わしさに悩まされる事はありません。

また、スキゾイドの人を恋人にしたいと考えている人の視点に立てば、浮気や不倫の心配がないのは、非常に安心できることでしょう。遠距離恋愛になったとしても「現地で別の恋人を作るのではないか?」と心配をすることも、(まず)ありません。

加えて、世間への関心の薄さからどこかに出かけたり、プレゼントのやり取りするなどお金がかからないローコストな関係を築きやすい。

いわゆる世間一般が求める恋人・夫婦像とは無縁で、各々が恋人・夫婦という社会的な役割に縛られない、自由な関係を育めることができるでしょう。

しかし、冒頭でも述べたように、そもそも恋愛に興味が薄いため、恋人以前の友達になる段階でつまずきやすい。恋は実らず、そのまま片思いで終わってもなんら珍しくない事が、スキゾイドの人を恋愛対象として見た場合には起こりえます。

孤独を好むスキゾイドの性質を尊重する人であれば、恋愛の対象として見ることも

もしも、スキゾイドの人が他人を恋愛対象として見るとすれば、スキゾイド特有の他人や世間への関心の薄さに対して理解や尊重を示せる人であれば、一緒にいて比較的居心地がよい対象とみなすことでしょう。

逆に、スキゾイドの人に対して、無理やり人が大勢いる賑やかな場所に連れて行くように迫ったり、「自分の内面や感情をはっきり言うべきだ!」と発破をかけてくる人には、居心地の悪さを感じて恋愛対象にはなりづらいでしょう。

恋愛といえば、自分の内面をさらけ出したり、理性をとっぱらった本音やありのままの自分を相手に伝えることが求められるものですが、スキゾイドの人は恋愛で当たり前とされているこれらの行動に強い抵抗を感じてしまいます。

その抵抗を無視して「感情的になるように!」と外向的な気質や他人を巻き込むコミュ力を振るう人よりは、同じく内向的で控えめな性格の人の方が、スキゾイドの人と良好な関係を気づきやすいでしょう。(ただし、お互いに内向的な者同士となると、出会いの場も少なければ、出会ってもコミュニケーションすることが難しく、恋愛関係に発展しづらいのがジレンマである…)

回避性パーソナリティ障害の恋愛傾向との比較

スキゾイドパーソナリティ障害と似ている点が多い、回避性パーソナリティ障害の恋愛傾向との比較をまとめておきます。

  • スキゾイド:表面的・内面的にも恋愛に対して興味が乏しい、あるいは無い。そもそも恋愛関係のような他人と親密になる関係を必要としておらず、独身生活でも不満や不自由を感じない。
  • 回避性:表面的には恋愛に対して消極的に見える。しかし、内心は恋愛に対して興味があり、関わりを求めているという二面性をもつ。

スキゾイドは、恋愛対して本心から興味が薄いorない。

回避性は傍目には恋愛に興味がなさそうに見えるものの、内心は他人と親密な関係になることを欲している。しかし、自信の無さや嫌われる事への不安から、気持ちを切り出せずにいるとされています。

傍目には両者とも「恋愛に興味なさそう人」と見られがちですが、本心の部分で明確な違いがあります。

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