サバサバ系といえば、あまり物事にこだわらず、あっさりとした性格という認識があります。主にあっさりとした性格がよく出るのは、主に人間関係(とくに恋愛・友人関係)であるとされています。
しかし、自分で自分のことをサバサバ系だと自称する人の中には、ただ人間関係に対してあっさりしているのではなく、純粋に自己中心的であったり、乱暴な性格で他人に対する思いやりや配慮に欠けているだけでしかない。
およそサバサバ系という言葉では済ませられないほどに目に余る行動が目立ち、周囲から顰蹙を買っている困った人も多いものです。
今回は、そんな自称サバサバ系の人がなぜ嫌われるのか、どういったところか嫌いだと思われているのかについて、お話しいたします。
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「自称サバサバ系の人が嫌い、うざい」と感じる理由
他人への配慮ができない自己中心的な性格だから
「サバサバ系=自分の主張をはっきり言える」と勘違いしている自称サバサバ系に見られるのが、ただ相手への配慮ができず自己中心的な性格になっていることです。
自分の主張を言うにしても、その主張を相手に伝えるための言葉の選ぶこともせず、相手の立場も配慮した上で妥協点を探るように主張を運んでいく事もしない。ただ「自分が自分が」と自分の立場で一方的に図々しく主張するためコミュニケーションは成立しにくく、付き合いづらさが際立ちます。
なお、自己中心的な性格ゆえに、人間関係を築くことに困難を覚えることが多い。また、仮に人間関係ができたとしても、(自称)サバサバした自分を頂点とし、取り巻きを従える関係になってしまうことで、より勘違いが進んでしまうこともあります。
ただ気が短く深く考えていない浅はかさが目に余る
「サバサバしている=裏表がなくなんでも口にしてしまう」という認識の自称サバサバ系の人に見られるのが、ただ短気で深く考えていないだけである。要するに浅はかであるので、自然と周囲から嫌われてしまうのです。
落ち着いて考えるべき場面や冷静になるべき場面で、何を勘違いしたのかロクに考えた形跡も見られないとんちんかんな事を口走ったことで周囲から苦笑を誘う人のように、あまりの思慮浅さは見る者を呆れさせる。あまりの軽率さに「行動力はあるけどロクに考えてなさそうだから、信用してはいけない人」だと見られてしまいます。
なお、思慮浅い性格だからこそ「自称サバサバ系」という言葉を、なんの臆面もなくナチュラルに口にできてしまうのだとも解釈可能です。
毒舌で周囲を不快にすることを自己正当化しているので不愉快
(こんな記事書いている筆者が言うのもおこがましいですが)自称サバサバ系の人に目立つのが、人目をはばからず自分の言いたいことを言っているように見えて、実はそれがただの悪口、毒舌、辛辣すぎる心無い言葉となり相手を傷つけるだけでしかない。
しかし、そんなひどい事をやってのけるのを「これは自分という人間がやっているのではなく、サバサバ系というキャラ(=芸風でもいい)がやっていることだから大目に見て」と自己正当化している様子が、見るに人によっては不愉快でならないのです。
毒舌を口にするにしても匙加減が必要ですが、上でも触れているように自己中心的で他人への配慮が難しい事から、ただ自分が言いたい毒のある言葉を口にして周囲を不愉快にさせるも、それは「サバサバ系というキャラだから」と口にして、反省する素振りすら見せない。
「今から毒のある言葉を口にするけど、これは私が悪いのではなく、サバサバ系の人の特徴なだけだからスルーしてね」という雰囲気にさせて、自分だけスッキリして周囲に不穏な空気を残してしまうことから、「自称サバサバ系=地雷」という認識が生まれるのも納得がいきます。
ただただ品が無い
サバサバしているのではなく、ただ言動が粗暴であり雑である。要するに下品でしかないので、人によっては見るに耐えない人だと見られてしまうのです。
- 言葉遣いや他人への接し方の荒っぽさ。
- 声のうるささ、やかましさ。
- ものを食べる時の汚さ。
- マナーや社会規範に対する疎さ。
- 無教養であること。
- 約束を守らないなど、ルーズであること、物事にずさんであること。
- 金銭面や恋愛関係におけるだらしなさ
…など、あまりにも品が無さ過ぎるのに、それを「サバサバとしている」と自称して周囲から受け入れやすいように変化させている姿が見るに堪えないからこそ、自称サバサバ系は嫌われてしまうのです。
小さな親切余計なお世話が多い
言いたい事はズケズケいうことをサバサバ系だと感じている人に見られるのが、他人の細かいことに対してまでも臆面もなく口出しをするも、それが余計なお世話となってしまうことです。
しかし、等の本人は自分のやっていることは余計なお世話で相手に嫌な思いをさせている…という自覚がない。むしろ「せっかく指摘したから、むしろ感謝してくれてもいいのに」と、自己中心的な考えが目立つために、煙たがられてしまうのです。
もちろん、他の人がなかなか指摘しにくいことを、堂々と指摘できるタフさは素晴らしいことだと思います。が、しかし、指摘するときに大勢の人が居る前で指摘しないとか、こっそり教えて余計な恥をかかせないなど、相手への配慮ができるようになれば、煙たがられる人認定されることは減るかと思います。
全然さばさばしておらず、むしろこだわりが強くて矛盾している様がひっかかる
「自分はクールな性格で、物事にはあまり深くこだわらない人です」というニュアンスでサバサバ系を自称する人に目立つのが、全然クールでも蛋白でもなく、サバサバとしていることに拘っているという矛盾点がひっかかることです。
こだわらない姿勢がどこか不自然で嘘くさい。無理をして淡白な自分(キャラ)を演じることにやたら固執する姿が、全然サバサバとしているように見えない。
こうした言行不一致さが、自称サバサバ系の人に対する、残念な気持ち、見ているこっちが恥ずかしくなるような気持ちを抱かせているのだと考えられます。
なお、余談ですが、日本語の意味として「さばさば」とは
物事にこだわらず、あっさりしているさま。さばけているさま。「さばさばした性格」 (コトバンクより)
とのことです。
さばさばとして物事にこだわりがない性格だと自称しているのに、さばさばしている性格にこだわり、わざわざ自称までしてアピールする姿は、まさに「矛盾」の一言に尽きます。
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