Facebookやtwitterなど、多くの人に自分を見てもらえる環境というのは、その性質上自己愛の強くて周囲から注目を浴びることに夢中な人が集まりやすいものです
もちろん、適度な自己愛ならマシですが、自己愛が強すぎる人だとSNS上で平気で嘘をついて虚偽の情報を広められたりだとか、自分の投稿を拡散しろだとか、イイネをつけろだとか、コメント(リプライ)を残せだとか、怪しいアプリに誘われただとか…自分の個人的な願望や利益のために他人を振り回してしまうので、SNSではあまり関わる気になれない人だと感じます。
加えて、オンラインサロンや情報商材など、自己愛の強い人の人生そのものを商品とした新手の悪徳商法に巻き込まれる可能性も少なからずあるために、SNS上にて自己愛の強い人を見抜く術は身につけておいて損はないと強く感じます。(とくに、プロブロガーを自称する人たちのやってるビジネスからは、胡散臭さと自己愛の強さを強く感じる。)
では、SNS上における自己愛の強い人の特徴は一体どういうものなのか、そしてどうやったら見破れるか…今回は、このテーマについてお話いたします。
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SNS上における自己愛の強い人の特徴と見分け方
以下にあげる特徴の中で、当てはまるものが多ければ多いほど、その人は自己愛の強い人である可能性が高くなります。
また、自己愛の強いと伺えるアカウントをチェックする際は、現在の投稿のみならず、過去の投稿も掘り下げて照らし合わせれば、より精度を高めることが可能です。
プロフィールをやたら盛る
自己愛の強い人は、自分が特別で偉大な人間であると認められ賞賛されることを望みます。
それはSNS上でも同じで、プロフィール欄に経歴、人柄、出身地・居住地、収入、今夢中なこと、座右の銘…など、とにかく自分に関するあらゆる情報を詰め込むと同時に、それらを不自然にならない範囲で盛ることが目立ちます。(例:月収では月商をアピールして、額面以上に稼いでいるように見せるなど…下手すりゃ詐欺と見れられておかしくない盛り方をする)
なお、プロフィールも個人情報を淡々と並べるものだけでなく「田舎の底辺校出身、今は上場起業に就職」と、ストーリー仕立てにして、自分はより魅力的で能力のある人物と錯覚させる書き方になることが特徴的です。
謝らない、非を認めない
自己愛の強い人は普段からSNSで注目を集めるべく頻繁に投稿をする傾向があります。
ただし、プロフィールを当たり前のように盛る癖が普段の投稿でも出てしまい、誇張や脚色を含む派手な表現になったり、過激すぎて炎上に発展するリスクの高さが目立ちます。
そして、誤解や炎上が起きたとしても、決して謝りもせず、非を認めようとしないことが、自己愛の強い人の最たる特徴です。(そして、できれば関わりたくないと感じる最たる理由でもある)
なお、謝罪が必要になる場面になっても謝罪しようとしないどころか「アンチにいじめられている」と、自分の方が被害者であるとして同情を誘い、味方(というか取り巻き)に援護してもらう事を期待するなど、自己中心的で狡猾な言動を取ることもあります。
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都合の悪い相手はすぐブロック・ミュートをする
自己愛の強い人は、自分に対する反対の意見や辛辣な意見のみならず、自分に対する疑問や質問の声までも「自分を攻撃してくる人(=つまりアンチ)」とみなして、ブロックあるいはミュートすることが特徴的です。
ブロックすれば自分の自尊心を傷つけてくる人はいなくなる。そして、相手を拒絶さえしてしまえば、追求されると弱いところを追求されて、ネット上で恥を晒す事態になるのを防げるからこそ、積極的にブロック・ミュートを活用するのです。
特に、オンラインサロンなどネット上で金銭のやり取りが行われている場合において、意見してきた人をブロック・ミュートする行為は認められるものではありません。
しかし、説明責任を果たすよりも自尊心を守るためにブロック・ミュートをして事が有耶無耶になることで乗り切ろうとする。後先考えず、自尊心を守る事を優先で衝動的に動いてしまうのが、自己愛の強い人のSNS上での特徴なのです。
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いい人アピールをして周囲から尊敬を集めようとする
もちろん、チヤホヤされたいからといって過激な言動に出る人ばかりではありません。
うまいこと炎上を避けつつも、承認欲求を満たすために、妙に「私はいい人ですよ~」とアピールし、比較的穏やかな方法で注目や尊敬を集める人もいます。
一見すると穏やかな芸風キャラで波風立てずに、上手にSNSで振舞っているように見えますが、その一方で自分の意見に賛同しない人には非常に冷たく、無視とも取れるつれない態度をとるなど、人付き合いが両極端さが見られます。
また、いい人ぶる対象にも特徴があり、自分よりも若い人、病気や生きづらさを抱えている人など、高確率で自分の方がマウントを取れて、安定した崇拝を集められる相手に絞っていい人ぶる狡猾さが特徴的です。
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すぐに嘘をつくため、発言に一貫性が無い
自己愛の強い人は、自分を大きく見せるためだけに突発的な嘘をつく傾向があります。そのため、発言に対する一貫性はまるで無く、その時々に応じて発言がコロコロ変わるという、迂闊に信じると痛い目を見る人でもあります。
しかし、フォローしても「この人は嘘をついている」「嘘ばっかりで発言に一貫性がない」とは初見で見破りづらいのが非常に厄介です。
そのため、しっかり見破るためには、
- 威勢のいいことを言っているからといって全て信じ込まない事。
- 相手の過去の投稿内容を遡り、現在の投稿と照らし合わせてみる。
- しばらく時間をおいて投稿の内容がどのように変化するか様子見する。
- 相手の名前で検索をかけて、過去に炎上などを起こしてないか調べてみる。
などの、方法を取ることが大事です。
自分より格段に知名度のある人に媚びる
自己愛の強い人は「虎の威を借りる狐」の狐のように、自分よりも知名度なり、影響力なり、フォロワー数なり、社会的地位がある人の恩恵にあやかって注目を浴びるためにも、格段に格上の人に対しては露骨に媚びることがあります。
有名人に気に入られて取り上げてもらえるようなリプライを送ったり、「応援しています!」と健気なファンを気取って擦り寄る。
こうした行動は、純粋に有名人を応援するというよりは、有名人の知名度にあやかり、あわよくば自分が注目を浴びることばかりを目的とした自分本位で卑しい言動なので、アンチコメやついたり、炎上を招いてしまうのも無理はないと言えます。
同じような自己愛の強い人達と馴れ合う
自己愛の強い人は、同じく自己愛の強い人同士でSNS上にて集まり、お互いにお互いを誉めそやしたり、お世辞を言って気分をよくさせあうといった馴れ合いの関係にのめり込むことが目立ちます。
傍から見れば「ポジティブなことを言い合ってて優しく平和な世界だなぁ…」と思うかもしれませんが、その実態はお互いがお互いの不安定な自尊心を「無条件に褒め続ける」という行為によって支え合うという、共依存の関係にハマっているとも解釈できます。
また、「褒めるべき」という妙な同調圧力さがあり、優しく平和な世界には見えるものの非常に窮屈で重い人間関係である。
そして、褒められた事ではないことすらも褒めて、煽てて、付け上がらせて、勘違いをさせてしまった結果、他者との衝突を招くおそれがあるため、決して問題ないとは呼べない関係です。
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https://mental-kyoka.com/archives/6866
ネットビジネスと自己愛の強い人
SNSにて自己愛の強い人を追っている中で感じたのが、いわゆる
- 「ブログで簡単に稼げる!資産となるブログを作ろう」
- 「ネットビジネスで今日から副業デビュー!」
- 「SNSを使っマネタイズを教えます!」
など、胡散臭くて頭がクラクラしてくるような人たちの言動が、自己愛の強い人の言動と共通点が多いことです。
ネットビジネスの場合(胡散臭くても)羽振りのよさをアピールして注目とカモを集める事が大事なので、チヤホヤされたい欲がある自己愛の強い人向きの職業(?)とも見れる。
また、自己愛の強い人から見て「大量の金を持っている=社会的な地位の高さがある人」と感じてしまい、つい気に入られようと媚びてしまいやすい。
加えて、仮に自分が騙されていることに気づいても、それを認めることは自分の自尊心を強く傷つける不安があるから、意地でも「自分は騙されていない!」と自分に言い聞かせて、純粋なカモのままになる。
こうして見る、自己愛の強い人が持つ
- 承認欲求の強さ
- 権威・権力への弱さ
- 自分の醜態を認める事への過度な恐怖
という悪い特徴と心理が上手く作用した結果、ネットビジネスという蟻地獄にハマって抜け出せなくなっているのではないかと感じます。