絵師・絵描き同士での嫉妬に関する分析

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漫画家やイラストレーターなど、仕事として絵を描く人や趣味として絵を描くことを楽しむ人のことをネット上では「絵師」あるいは「絵描き」と呼びます。

流行のアニメやゲームのイラストを描いてはwitterなどのSNSや、pixivなどのイラスト投稿コミュニケーションサイトに投稿するなど、ネット上で活動をするのが絵師の特徴です。

また、ネット上だけでなく、コミケなどの同人イベントに参加してファンとの交流や、同じ絵師同士で交流を楽しむこともあります。

…こうして見ると、絵師とは非常に賑やかで華々しい世界で活躍している人達に見えるかもしれませんが、現実は人気や流行の移り変わりの激しさゆえに嫉妬や羨望の念を持ってしまったり、嫉妬からくるアンチ活動・炎上などの各種トラブルも起きる殺伐とした部分もある世界です。

そもそもが作品を通して多くの注目集めることがメインの活動なので、その注目の集まり具合の差を目の当たりにして、嫉妬や羨望に苦しむ人が出てきてしまう。

また、作品を通していわゆる「神絵師」のような実力のある絵師との実力の差を突きつけられることも多いため、なかば逆恨みのように嫉妬の炎を燃やしてしまう人が出てしまうために、殺伐とした雰囲気ができてしまうのはもはや必然的と言ってもいいかもしれません。

今回は、そんな絵師の世界で起きる嫉妬について分析したことをお話し致します。

絵の技術を磨くよりも、絵の売り込み方の上手さが人気を呼ぶために起きる嫉妬

絵師にとって、自分の絵が多くの人に閲覧される、twitterなどのSNSで拡散されたりコメントが付けば、自分の描いた作品だけでなく、その作品を作った自分自身も評価されたことで、嬉しさや満足感を得られます。

ただし、閲覧数、リツイート数、コメント数などの数字を絵の評価基準とした場合、その数字は自分の絵の上手さ、センスなどの自分の実力以外のもので評価が大きく左右する特徴があります。

一例を上げるとすれば

  • 流行の作品の方が、廃れた作品よりも数字を稼ぎやすい。
  • 二次創作作品の方がオリジナル作品よりも数字を稼ぎやすい。
  • 健全な作品よりも、不健全な作品の方が数字を稼ぎやすい。
  • SNSのフォロワーの数が多ければ多いほど、閲覧数&拡散されやすさがアップして、数字を稼ぎやすい。
  • SNSで多くのフォロワーの抱えている他のアカウント(ファンや同業の絵師だけでなく、作品の関係者、公式アカウントも含む)に拡散されると数字を稼ぎやすい。
  • SNSやブログなどでたくさん宣伝したほうが、そうでない場合と比較して数字が稼ぎやすい。
  • 朝方よりも夕方~夜にかけての方が数字を稼ぎやすい。

など、自分の絵の純粋な実力以外の部分で作品の評価(数字)が大きく変わってしまいます。

乱暴な言い方になりますが、数字を稼ぎたいのであれば、絵の技術を磨くよりも、絵の売り込み方や営業の仕方を学んだほうが効率的。場合によっては広告をネット上に出稿するなど、とにかく人目に付くための活動することが最重要と言えます。

しかし、このことは言い換えれば、絵の技術が拙くても宣伝のやり方がうまかったら人気になれてしまうことでもあり、しっかり絵の技術を磨いて地道に努力している絵師からすれば受け入れがたいものがあります。

「技術的には私の方が上なのに、私よりも下手な絵を描いている人が評価されていて不公平」という感情が、絵の実力は低いけど人気は集めている絵師に対する嫉妬や憎悪に変わるのです。

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「落描きです」と投稿された作品が瞬く間に高評価を受ける事実への嫉妬

絵師の世界でよくあるのが、自分がしっかり最後まで完成させて作品よりも、他人が描いたラフスケッチや下描き、息抜き程度に描いた落描きの方が高評価を得ている光景を見て、激しい嫉妬を覚えることがあります。

「自分が時間をかけてじっくり描いて完成させた作品よりも、完成途中の絵やそもそも落描きの方が高評価を得ている」という受け入れがたい事実を目の前にして、人気のある絵師の影響力の強さ、そして自分の人気の無さを思い知らされるのです。

上述したように、絵の評価(数字)は、絵の実力以外の要素で大きく変化してしまうために、「完成した作品は、そうでない作品よりも必ず大きな評価を得る」とは限らないことが、ここでも影響しているのです。

もちろん、そうした知識は頭に入れていたとしても、いざ実際に自分の完成した作品よりも、神絵師の落描きの方が高い数字を得ている状況を前にすると、嫉妬や不公平感を抱いてしまうことがあるものです。

むしろ、たくさんの労力をかけて完成させた作品なのに、大した反応が得られない。それどころか、神絵師の片手間の落描きで得ている評価に余裕で負けている現実を前にして、嫉妬を抑えられなくなる、あるいは嫉妬する自分に対して嫌悪感を覚えてしまい、絵を描くことが嫌いになるのです。

絵師のファンサービスの差への嫉妬

嫉妬の対象になるのは、絵師が描いた作品だけではありません。

例えば、ネット上におけるファンサービス(SNSの拡散に協力する、コメント返しをする、リクエストに応える…など)も、嫉妬の対象になることがあります。(※なお、ここでいうファンは絵師以外の人および、同業者である絵師も含むものとします。)

ファンサービスするにしても、ファン全員に平等且つ均等に接することは非常に難しいものです。どうしても、ファンの中でも自分と話が合う人や、何度もコメントをくれる人に手厚いサービスをしてしまい、ファン同士での不公平感を招く原因になります。

また、ネット上でファンサービスをする以上「あの絵師さんは○○さんによくファンサービスをしている」という情報は、第三者が簡単に閲覧可能であるため、より不公平感を生み出す原因にもなります。

更に、同業の絵師がファンとなった場合、人気の絵師に認められたことがSNSの投稿や関係性の変化(相互フォローになった…など)で把握できたことで、嫉妬心を抱いてしまうこともあります。

なお、ファンサービスが手厚いことそのものが、同業者である絵師からすれば「あの絵師は自分の技術が拙いことがわかっているからこそ、それを補うためにファンサービスに夢中になっている」という嫉妬(というよりは下衆な勘ぐり)を招いてしまうこともあります。

自身の絵の技術だけで人気を得てきた絵師からすれば、宣伝だけがうまくて人気を得ている絵師は、自分の努力を否定する脅威のように感じてしまうことが影響していると考えられます。

…もちろん、絵師として数字(評価)を稼ぐ方法は、多種多様ではありますが、どうしても自分の方法こそ一番である、という自己中心性の強さが嫉妬を生む原因と考えられます。

ただし、自己中心性の強さは見方を変えれば、自身の作風や個性を磨き上げるために必要な土台にもなります。

自己中心性の強さを除去すれば嫉妬を抱かず穏やかに過ごせるかもしれませんが、除去したために無個性で印象に残らない絵になり人気が獲得できなくなるという、ジレンマがあるとも言えます。

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twitterなどのSNSでの絵師の日常生活に対する嫉妬

最後に、絵師のSNSアカウントでは、絵に関すること以外のこと…それも、普段どんな生活を送っているのかを知ったことで、嫉妬を招くことがあります。

例えば

  • スマホゲームのガチャでレアアイテムやレアキャラを引いた画像を見て、自分が持っていないものを持っていることに嫉妬をする。
  • イベント後の打ち上げ画像(焼肉、寿司、酒など)や絵師同士・コスプレイヤーと楽しそうにしている様子に嫉妬する。
  • (絵で生計を立てている場合)早起きする必要性もなく、たるんだ生活を送っている様子を知ってしまい、楽な生活をしていることに嫉妬してしまう。

など、知らなければよかった他人のプライベートを知って起きる嫉妬で苦しんでいるのです。

なお、SNSにアップされている情報は、あくまでもSNSで公開してもOKと判断されたものであり、それだけを見て絵師の日常生活が全て彩りに溢れていると解釈するのは早計です。

アップされているキラキラとした情報の裏には、到底アップできないようなゴミみたいなガチャ結果や、焼肉や寿司のような贅沢とはあまり縁のない普段の暮らしっぷりなどがあるものです。

そのような、およそ嫉妬の対象にはならないであろうアップされていない情報がたくさんあることを覚えておけば、不要な嫉妬をSNSで抱くことが減るのではないかと思います。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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