他人に厳しい人との上手な付き合い方

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他人に対してやたら厳しい人というのは、えてして積極的に付き合いたい…と思える人ではないですし、付き合うにしても表面的に付き合うことに徹するのが賢明かもしれません。

しかし、これが職場の上司であったり、所属している部活の先輩であった場合、多少面倒な相手であっても、それなりにうまく対処できるコミュニケーション能力を身に付けておくことも、大事なように感じます。

また、他人に厳しい人がなぜ他人に厳しくなってしまう心理や、その厳しさの裏にある思惑や目的についても目を向けていくことは「この人は厳しくてめんどくさいなぁ…」と感じる人を、少しでも理解することにも繋がると思います。

理解して知識を身につけておけば、今度は自分が上司や先輩となり、他人に厳しくしてしまう部下や後輩を指導する場面でも役立てることが可能ですし、もしも自分に子供が他人に厳しくする癖が付いた時に、子供がどうして他人に厳しくなるのかを理解しやすくなります。

…少々話がそれましたが、今回は、そんな他人に厳しい人との上手な付き合いかたについてお話しいたします。

他人に厳しい人の仲間・身内になる

他人に厳しい人は、厳しくする人を自分とは違う集団の人間だと認識し、最初から厳しい目で見ていることが考えられます。

客観的には同じ職場の仲間で互いに同じ組織の一員であっても、他人に厳しい人からすれば、自分の所属するグループや派閥に所属していないと感じているので、あえて厳しく攻撃的な態度をとっているのです。

なお、この場合の自分と同じグループのことを心理学では「内集団」、自分のグループとは違うグループを「外集団」と呼びます。また、内集団に対して甘くなり贔屓目で見ることを「内集団ひいき」といいます。

さて、他人に厳しい人が自分とは違うグループだから厳しくなっているとわかった場合、対策は厳しい人の仲間・身内になること。つまり、グループや派閥に入ることです。

身内だと認識した以上は、内集団ひいきにより贔屓目で見られるので、ミスや失敗が起きてもひいきしてもらえる可能性が高まります。

…言い方は悪いですが「媚を売って他人にヘコヘコする」という、人によっては自分を抑圧する不快感が伴う方法ですが、組織内でうまく立ち回るためには、有効な手段の一つです。

また、有効だからこそ、媚を売ったり、ゴマすりをする人がいつの時代でも存在しているのだとも考えることができます。

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他人に厳しい人よりも格上の人を味方につける

もちろん、他人に厳しい人の傘下に加わったからといって、ずっと安泰というわけではありません。下手な媚売りが癪に障って、厳しさが再燃する可能性もあります。

次にするのが、他人が厳しい人が恐れている人や、頭が上がらない人…つまり、傘下に入った上司や先輩よりも格上の人を味方につけることです。

仕事なら上司の上司に当たる人、役員、場合によっては取引先の人に顔を覚えてもらう。部活の先輩なら顧問、監督、OB・OGに気に入られておくことが大事です。

これは、他人に厳しい人が、自分よりも格上の人からの評判を気にしていることを利用した人間関係の築き方です。

仮に、下手に厳しくてうざい先輩を演出しようものなら、自分の未熟さを格上の人に見抜かれて評価が下がる不安があります。適度に自分を客観視できている人ほど、他人に対して厳しい自分を出せる場面かどうかをよく調べて、厳しさを行動に移します。

そんな人からすれば、傘下に入った目の前の相手が、自分に頭が上がらない人と仲良くしていることがわかれば、下手に厳しくしようものなら告げ口をされてしまい、自分の評判が下がる懸念があります。

他人に厳しい人だけを見るのではなく、その人を取り巻く状況や背景をよく観察して、心強い味方になりそうな人との関係を持つことが大事です。

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ただし他人に厳しく自分に甘い態度が出たら指摘する

「他人に厳しく、自分に厳しく」なら、まだ傘下に入っても不満は抱きにくいですが、もしも「他人に厳しく、自分に甘い」態度になっているのであれば、しっかり指摘をすることも大事です。

もちろん、自分から直接訴えるのではなく、上司の上司や先輩の先輩に告げて、間接的に指摘してもらうのが理想です。また、一人では勇気がでなくて言えない場合は、同じグループの人の協力を得て、集団になって訴えるのも効果的です。

ただ他人に厳しい人に対して、ただ盲目的に服従するだけではなく「もしも付け上がろうものなら、部下(後輩)であっても、容赦なく指摘しますよ」という、自浄作用が働く人間関係を築くことが大事です。

なお、どうしても他人に厳しい人に関する悩みは「他人に厳しくて、自分に甘い人に対して誰も不平不満を口に出せず、渋々従わざるを得ない状況に辟易している…」というものが目立ちます。

確かに立場の差があるからこそ、指摘しづらく自浄作用が働かない関係に陥るものですが、そこでしっかり指摘を行い、自浄作用が働く人間関係を作る努力も大切だと感じます。(もちろん、上層部が腐敗していない場合に限りますが…)

他人に厳しい人以外の交友関係を築いておく

他人に厳しい上司や先輩の傘下に参加するとは言っても、その関係だけに自分を置かず、他の交友関係を持っておくことも大事です。仕事なら仕事以外の場所で人間関係を作っておく、部活なら部活以外の人間関係を作っておく、という具合です。

自分が所属している人間関係を見て、客観的な意見を言える人や、困ったときに利害関係なく相談できる人と、関係を構築しておくことが欠かせません。

また、他人に厳しい人以外の交友関係を築くことは、自分自身が「他人に厳しく(&自分に甘い)」人にならないためにも欠かせません。

自分自身が他人に厳しく自分に甘い、身内びいきをして余所者にキツくあたる人間になっていることを、利害関係のない人から指摘してもらえるためにも、なるべく多様な人との関わりを持っておくこと。

自分自身を客観的に見る機会をくれる関係や、忌憚のない意見をもらえる人との交流を大事にしましょう。

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自分に非があることはしっかり受け入れる謙虚さを持つ

他人に厳しい人が全員「八つ当たり目的で厳しくしている」「マウントを撮りたいから厳しい自分を演じている」わけではありません。

自分が他人から厳しくされても仕方がないだけの非があるのを認めるのは、精神的な苦痛を伴うものです。「八つ当たり目的で厳しくしている」と考えてしまえば、反省をする苦痛から逃れて、反省しない自分を自己正当化できるので癖になるのも無理はありません。

しかし、厳しさを真正面から受け止めず、自分の非も認めないままでは、仕事や部活で自分の思うような成果をあげる事ができなくなり、居場所を失うまで堕落する可能性があります。これは、自分で自分を甘やかし続けた結果、余計生きづらさを感じていると言ってもいいでしょう。

自分にとことん甘い癖がある人からすれば、他人にやたら厳しい人はまさに天敵のように見えるかもしれませんが、その厳しさを謙虚に受け入れることができれば、天敵ではなく自分を真人間に導いていくれる心強い味方と見れるようになります。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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