感動しない人、感動で涙を流さない人の心理や特徴について

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最愛の人との死別、お世話になった人との別れがテーマとなった、いわゆる感動もののドキュメンタリー番組や映画を見ても、感動できない、涙を流さないという人は少なからずいます。

とても感動して涙もろい人から見ると、感動しない人は「なんでこんな感動的な話なのに泣かないのだろう…」と疑問を感じて、どこか自分とは違う人間のように感じることもあろうかと思います。

そのほかにも、感動をしない人は

  • なんで感動しない純粋にわからない
  • 人に共感を覚えない人ではないのか
  • 冷めた性格、ひねくれた性格をしているのではないか

と、色々疑問を抱くこともあることでしょう。

一般的に感動するというのは、人間らしさ感情の動きがよく見える状態でもあります。そのため感動しない人を見ると、どこか人間味を感じない無機質な人、機械のように感情を持たない人だと感じてしまうのも至って自然なことなのです。

もちろん、感動しないからと言って決してその人が劣っているわけでもありませんし、機械のように無機質な人だと決め付けるわけではありません。

今回はそんな感動をしない人に関する心理や特徴についてお話いたします。

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感動しない人の心理・特徴

「お涙頂戴」なストーリーに敏感に反応して冷める

感動物のストーリーは、いわゆる「お涙頂戴」と言われるように、そこかしこに泣かせるための演出や伏線が散りばめられています。

例えば

  • 視聴者に同情を誘うような演技や演出が何度もでる
  • 自己犠牲をして誰かのために頑張るシーンが多い
  • 仲間や絆、友情などの感情に訴える演技が多い
  • ナレーションの言葉が落ち着いており、いかにも泣かせるための演技だとわかる。

などの、泣かせることがメインの演出に気づいてしまった結果、感動できなくなってしまう。

また、いき過ぎたお涙頂戴のことを、ネットスラングでは「感動ポルノ」と呼んでおり、誰かを泣かせるためだけに、人の気持ちを踏みにじりお金儲けや視聴率のための道具にすることへの批判の言葉として使われています。

人前で泣かないように育てられた経験がある

感動話でも泣かない人は、幼い頃に「泣くことはみっともない」「人前で泣くな」と言われて育ってきたために、涙をこらえたり意図的に泣かないように気持ちを逸らすことがあります。

子供の頃は泣いてしまうと親や周囲の人に迷惑をかけてしまうことがあるので、躾の一環として人前でなかないように注意するのはごく一般的なことです。

また、男性の場合「男のクセが泣くなんてカッコ悪い」「男なんだからメソメソ泣いてないでしっかりしなさい」と言われて育ってきた人も多いために、どんなときでも人前で泣かないことが正しいと考えていることもあります。

もちろん、涙を流さないからといって感情がないとか無反応な人だというわけではありません。

今までの育ってきた環境の中で、誰かをいじめないことや、人に優しくするというごく普通の習慣の一つとして人前で涙を流さないという習慣を身につけてきたわけなのです。

集団に流されず同調しない性格である

「もらい泣き」という言葉にあるように、近くに感動して泣いている人がいると、釣られて自分も泣いてしまうということがおきます。

心理学には他の人たちに流されて自分も同じ行動をとってしまうことを「同調行動」と呼び、もらい泣きをしてしまう人は、周囲の人に影響されて自分も泣くという同じ行動をとってしまうのです。

しかし、同調行動はどんな人でも必ず起きるものではなく、人によって周囲と同調せず自分だけ別の行動をする人もいます。

周囲の人が感動して泣いていても釣られて泣かない人は、自分の信念や意見を持っていたり、「自分は自分、他人は他人」と考えており、集団の「今は感動すべきだ」という雰囲気に流されず、同調しない性格の持ち主と見ることもできます。

悲しい経験を思い出さないためにあえて冷静になっている

感動するシーンというのは「死」や「別れ」のように、それだけで見ると不安や恐怖を感じてしまうものです。

感動しない人は、感動するシーンを目にするとかつて自分に起きた死や別れなどの悲しい出来事を思い出して不安になってしまうために、あえて別のことを考えて、冷静な気持ちになろうと努力しているとも見ることができます。

泣くと自分のイメージが崩れる事を恐れて感動しないようにしている

泣くという行為は非常に人間味にあふれている感情的な行為であり、理性的である・かっこよさ・クールさとは真逆の位置にある行為と見ることもできます。

普段から知的でクールなキャラであったり、普段のイメージからは泣く顔が想像できない人の場合、感動して感情的な一面が見えてしまうことは自分のイメージが崩れてしまうことになるので、あえて冷静なままでいたり感動していない素振りを見せることがあります。

心は揺さぶられているけど、そのことを周囲に悟られてしまうと今まで築き上げてきた自分のイメージや自分らしさ(アイデンティティ)が崩れてしまうのを恐れるために、感動してもそのことを表情に出さないようにしているのです。

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感動しないからといって冷たい人だとは限らない

感動という言葉を辞書で引いてみると

ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること

と書かれています。

感動と言えば、何か心を揺さぶられたりして喜ぶ、興奮するという意味もありますが、中には「感動する=泣くこと、涙を流すこと」ことだと考えている人もいます。

確かに、感動する場面ではつい感極まって涙を流すことがありますが、かと言って感動すればどんな人でも涙を流す…というわけではないことは今まで生きてきた中で感じたことがあると思います。

「感動する=涙を流す」だけではない

感動した後にとる行動は、決して泣くことだけでなく人それぞれのはずです。

人によっては

  • 胸が熱くなる、胸がジーンとする
  • 心を打たれて、思わず語彙力が下がってしまう
  • 興奮したりハイテンションになってしまう
  • 顔が火照ってきてしまう

などの、感動したことによって色んな反応が出てくるのが自然なのです。

しかし、感動することはどうしても泣くこと、涙を流すこととセットになって考えられていることが多々あります。

映画やドラマでも「泣ける」ストーリーがひとつの人気ジャンルとなっているように「感動=泣く」ことが、さも当然のこと、普通のことだと無意識のうちに捉えている人は多くいます。

そう考えてしまうと、涙は出なくてもこみ上げてくるものジーンと感じている人や、泣くこと以外で感動を感じている人に対して「あの人は泣いていないから感動していないんだ」と偏見の目で見てしまう原因となります。

感動のしかたや感じ方には人によって違いがあり、自分とはちがう感動の感じ方をしていることを知ってことが大事だと思います。

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なお、話の感じ方に関しては感動話に限らず、例えばギャグやコントなどの笑い話の方がわかりやすいかもしれません。

ギャグを見てもその場の人が全員大爆笑しないのと同じで、同じものを見てもその感じ方や表現の仕方はそれぞれ違いますよね。

  • あまりにくだらない芸で呆れて笑いがこみ上げてしまう
  • スベってる姿を見てつい我慢できずクスッと笑う
  • 「そこで笑うのか…」と腹を抱えて笑ってる人を呆然と眺める

というように、感動にも笑い同様のツボがあるのだと理解しておくことが大事です。

逆に全員が全員泣いている、皆同じ反応を返している状況というのは集団心理が働いているいると見ることができ、傍から見るとその光景が不気味に見えたり、違和感を覚えてしまうものなのです。

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感動する場面は不快感を抱きやすく、パニックになることもある

感動する場面をよく見ていくと、実は不安や恐怖を感じるシーンが多く見られます。

例えば感動物のストーリーでおおい「死」や「別れ」に対して不安や恐怖を感じるのは至って自然なことです。

誰だって、自分の最愛の人や可愛がっていたペットの死は辛いものですし、最期の別れを前にして今までの楽しかった思いでや、もう二度と会えなくなってしまうことを感じて、パニック状態になったり、不安に押しつぶされ泣き喚いてしまうのです。

また、卒業式などの仲の良い人との別れのシーンも、友達や先生とこうやって会えなくなってしまう事への悲しさや、学校を巣立って新たな環境に行かなければいけない不安を前にして、気持ちが混乱したことで涙を流してしまうとも見ることができます。

そんな経験をしてきた人から見ると、感動するシーン話はそのシーンに感動して涙を流しているのではなく、自分の過去の辛い経験が思い出された結果、涙を流しているのだと見ることもできてしまいます。

ちなみにですが、涙を流すことにはストレス解消やリラックスするときに働く副交感神経を活性化させる、ストレスや苦痛を和らげるエンドルフィンを分泌させる効果があります。

死や別れというような強いストレスで涙が出るのは、ただ感動して心が動かされたというよりも、不安やストレスから自分を守るために行っているという、身も蓋もない理にかなった生理的な反応という見方もできてしまうのです。

人間は本能的に不安や不快を避けて、安心や快楽を求めてしまうものです。それは感動するシーンでも例外ではないということのように感じます。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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