今やライフラインの一つと言っても過言ではないSNS。仕事や趣味、部活や友人関係などでtwitterやfacebook、LINEなどのSNSを使うのはもはや当たり前。
しかし、そのSNSでメンタルで疲れてしまいメンタルを病む人もいます。
匿名でもOKなSNSで自分のことをつぶやかなくてもなんでも病んでしまうのか。その原因は人間関係にあります。
SNSでメンタルを病む原因は人間関係
Facebookのように実名性のSNSだと、現実の人間関係をそのままネット上に持ち込んでしまい友達の数や交友関係が可視化されてしまいます。LINEでも電話番号で紐付されてしまうと、簡単に特定がされてしまいます。
上司や親のように立場が上の人たちとつながってしまうと、迂闊に自分の事をつぶやけない、写真もアップできないという具合に余計な悩み事が増えるばかりか、いつも見られている、監視されているという感覚に陥ってしまいます。立場が同じの親しい友達との場合も同様です。
また、自分自身で余計な悩み事を抱えるだけならまだしも、現実で立場が上という事を利用して、SNSをでも他人を管理しようとする人もいます。現実で言う「パシリ」をネット上でもやってしまうということです…。
SNSの登場で便利になった反面、ブラック企業やワンマン経営者であれば、社員をこき使って何としてでも利益を上げたい、そしてこき使うことに違和感を感じにくい人に取っては、SNSで常に連絡、もとい監視できる状況は実に好都合です。
現実世界でも立場上断りにくい状況をSNSの世界に持ち込んで、自分の思い通りになるように、怒りや押し付けなどで相手コントロールすることもできます。もしもそういう人に出会ってしまった場合は、ネットを切るなり無理な要求は断るなどして、自分の身を自分で守ることが必要になります。
閲覧だけの「ROM専(ろむせん)」でも病む可能性あり
ネットスラングでROM専門の略「ROM専(ろむせん)」のように、実際にSNSで何かつぶやいたり写真を投稿することをしない閲覧専用のアカウントでも、SNSで疲れてメンタルを止む原因になってしまいます。
ROM専の人は主に情報発信するのではなく、情報収集する目的でSNSを使っていますがなぜ病むのか。それは、SNSでフォローしている人たちの投稿閲覧を継続して行くことにより、その人たちに似通った思考や属性(クラスタ)に、自分が次第と染まってしまうからです。
匿名OKで多くの情報を手軽に集めやすいtwitterはロム専向きのSNSです。しかし、自分の意見や性格に合った人達を気軽にフォローして多くの投稿を眺め続けることは、情報収集で終わらず自分のメンタルにとって悪い考え方の癖が身に付いたり、かえって不安や不満などを増やすことにつながってしまいます。
例えば、仕事や勉強などで自分の未来に不安を感じている人が、似たような悩みを持つアカウントばかりフォローしてしまい、SNSを開けばいつも不安なつぶやきばかりで更に不安が募る。
他にも、政治や社会、若者の悩み、ジェンダー、貧困問題に対して常日頃から不満や意見を感じている人が、似たような不満や意見を持っている人のアカウントばかりフォローしてしまい、SNSを開けばいつも不満ばかりの意見を目にして、気づけば余計ストレスを抱えてしまう…という状況です。
自分はその自覚がなくても、次第とストレスや不安を煽りやすいつぶやきや写真を目にする機会が増える事で、息抜きのはずのSNSで返って疲れてしまいストレスを増やしてしまっているという結果に。
自分は何も呟きもせず画像の投稿もしないROM専であっても、何度も繰り返して不安や不満を増長させるような投稿を見続ける事で、メンタルに悪影響が出てしまう事があります。
SNSでメンタルを消耗しない方法
SNSを使う時間を限定する
SNSを使う時間は千差万別。おはようからおやすみまで分刻みにSNSに投稿していても全然ストレスを抱えず平気な人もいれば、数日に1回ログインするだけでもストレスを感じてしまう人もいます。
リアルタイムで更新されていくSNSはずっと見続けても飽きないのですが、その反面のめり込んでしまいやすいもの。自分にとってストレスを感じずに済むように、SNSを使う時間を減らしていくのがいいでしょう。
フォロワーや友達、リストの断捨離
定期的に行っているのはフォロワーの整理。「今フォローしている人のつぶやきを見るのがだんだん辛くなってきた」と感じたり「なんだか疲れを感じる」ようになったらバッサリ切る。
俗にいうフォロワー整理ですが、部屋の掃除同様にネット上の人間関係に(とくにROM専なら尚更)変な期待や感情を乗せてしまうのは疲れるだけです。さっぱりと人間関係を切って自分で自分を病まさせないためにも、フォロワーやリストの断捨離片がオススメです。
リアルで繋がっている場合なら何か言われる可能性がありますが、切らずにイライラや不安を抱え続けることを避けるためにも、割り切って切ってしまうのがオススメです。それでグチグチ言ってくるような友達は友達とは呼べないですので。
SNSのアカウント消去orアプリのアンインストール
最終的にはアカウントを消去してしまうかアンインストールするかで、強制的にSNSから遮断してしまうのもストレスをためない方法の一つ。
アカウントを削除してしまった直後はやっぱり不安になったりSNSを見たいという禁断症状めいたものに悩まされることもあります。しかし、そこで新規にアカウントを作ってSNSを確認するのではなく、他のことに集中できるように意図的に気を逸らしましょう。
まとめ
・実名性のSNSは現実の人間関係をそのままネット上に持ち込むので、余計な気をつかいってしまいがち。現実の立場関係を利用して、他人をコントロールしようとすることもできてしまう。
・閲覧専門の「ROM専」であっても、メンタルに悪影響が出ることも。SNSで自分の興味のあることが、不安や悩みなどのメンタルに悪影響を与えやすいものなら要注意。
・SNSでメンタルを消耗しないためにも、時間を決める、フォロワー・友達・リストの整理、アカウントの消去やアプリのアンインストールなどで、SNSとの距離感を調整する。
散々SNSについてメンタルへの悪影響を書きましたが、SNSはゲリラ豪雨や地震のような突発的で局所的な自然災害が起きたとき、テレビや新聞などのメディアによりも早く情報が入手できるのが強みですね。東日本大震災のような大災害のときは、安否確認や生存報告の目的でSNSが役立っていました。
ただ、目的も決めずにただタイムラインに流されてしまってはNG。SNSに浸りっぱなしにならないように、SNSとの付き合い方を適宜変えていくことが大切ですね。