指摘されたくない、批判されたくないと感じる人の心理について

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インターネット等で自分の意見・主張を気軽に投稿できるようになった影響もあってか「他人から批判されたくない、指摘されたくない」という考えを持つ人が、以前よりも目に入ることが増えているように感じます。

もちろん、辛辣な批判も指摘をされたら不安や緊張などの不快感を感じるからこそ、批判や指摘のない優しく平和な人間関係や状況を求めるという考えには同意できるものがあります。

しかし、中には批判してくる人を「批判しないでください」と批判し、指摘してくる人を「指摘はいらないです」と指摘で追い返すようなことをする人もいます。これは冷静に見れば矛盾であり、その言動にモヤモヤとしたものを感じるてしまうのもまた事実だと思います。

今回は、そんな批判・指摘されたくないと感じている人の心理とその背景についてお話しいたします。

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批判されたくない人が抱いている心理とその背景

自分には欠点やコンプレックスがあると他人から見透かされた気がしてしまうから

批判されたくないと感じる人には、自分自身に欠点やコンプレックス、他社と比べて感じる劣等感などの不快な感情を抱いている。

そして、他人から批判されると「自分が劣っているからこそ批判されてしまうんだ」と苦痛を感じてしまうからこそ、その苦痛を未然に防ぐためにも「批判されたくない」と主張するのだと考えられます。

いわば、自分を批判してくる人は、知られたくない自分の欠点やコンプレックスを見透かすだけの人を見る目を持っており、そんな人に自分の弱点を見透かされてしまえば、自分はその人にはかなわなくなる、支配されてしまう…という恐怖を感じるからこそ、その恐怖を抑えるべくやたら批判される事を悪玉視したり、批判そのものを悪として考えてしまうのです。

「批判or指摘される=自分の弱点を他の人に晒される」と感じてしまう

上からの続きですが、ただ相手に自分の弱点を見透かされるだけでなく、他人が批判したきたことで、第三者にも自分の弱点が知れ渡ってしまったと感じてしまう。

そうなると、今度は批判してきた人だけでなく、その批判を見聞きしていた人からも、支配や圧力を受ける不安を感じてしまう羽目になります。

こうした自分にとって不都合な状況になるのを避けるためにも、批判や指摘をすることそのものを絶対的な悪であると言う考えが生まれてしまうのです。

ただし、「他人に見透かされた」「弱点を調べて、支配される可能性が出てきた」と言う考えは、あくまでも自分の中の思い込みでしかありません。この思い込みの強さこそが、批判や指摘に対する過剰なまでの反応を生み出す根源であると言えます。

批判されることを過度に悪い方向に解釈してしまう物の見方の癖がある

指摘や批判に対して、自分の行動だけでなく、自分の人格や信念・主義主張、自分らしさ(アイデンティティー)など、自分の根幹をなす部分にまで言及すると同時に、それらを否定し修正するものである言葉のように感じてしまうからこそ、過剰に反応していると考えることもできます。

単刀直入に言えば、指摘や批判の声そのものを過度に悪いものである、攻撃的なものであるとして捉えてしまうものの見方の偏り(=バイアス)を持っているといえます。

もちろん、指摘や批判をされることに怖さを感じる事は誰でもあるものですが、その怖さを過大評価してしまうと、ちょっとした指摘や批判ですらも自分自身への脅威と感じてしまう。その結果、取り乱してしまうのは無理もありません。

人の言いなりになることに強い屈辱感を覚えるので批判や指摘に強く抵抗する

指摘や批判をされると言う事は、言い換えれば、自分のやっている事が間違いであり、その間違いを受け入れて他人の指摘や規範に則った行動えと修正していく歩道を迫られているともいえます。

仕事の進め方や、勉強のやり方、スポーツのトレーニング方法など、ある目的のためにやっていることに対して、指摘や批判が入れば、その言葉を受け入れる。そして、言葉の中から学ぶべき要素を見つけて改善していく事が求められるでしょう。

しかし、過剰に批判を嫌がる人の中には、「批判を受け入れること=他人の言いなりになることであり、強い敗北感や屈辱感を味わう」という物の見方をしてしまう。

そして、敗北や屈辱を割けるためにも、頑なに指摘や批判を受け入れようとしない。場合によっては、指摘や批判をしてくる人に強く当たってしまうのです。

なお、この物の見方は後述するこのことの正しさにとらわれている人や完璧主義な性格の人にも見られるものであります。

「正しい人間でありたい」という強い思い込みを持っているために批判へ過剰反応してしまう

普段から「自分は正しい人間であるべきだ」「自分のやることには間違い等あってはならない」と言う思い込みを持っている人にとって、指摘を受けると言う事は自分は正しい人間ではない」「自分には間違いがある」と他人から突き付けられているように感じてしまいます。

もちろん、この時に、「自分には正しくない点や、間違っている店もあるんだ」と言う思い込みを修正して、自分の至らなさを受け入れること露ことができれば良いのですが、思い込みが強すぎるあまりに激しく動揺してしまうことがあります。

その動揺は非常に苦痛であるため、その苦痛を避けるべく批判や指摘をする人を拒絶したり、場合によっては「批判をする人の方が間違っている」と矛盾した言動をとってしまうこともあります。

もし仮に「自分は正しくない」と言うことを認めてしまえば、例えば、周囲から誠実であり正義感あふれると人だという言う評判を失ったり、間違いを起こすような魅力のない人間だと思われてしまう不安が頭の中をよぎって不安になる。

その不安から逃れるためにも、何気ない批判や指摘の声であっても過剰に反応し、批判する人を批判し、指摘する人を指摘して自分の正しさを証明することに躍起になるのだと考えられます。

完璧主義な性格で批判されると自分を傷つけられたと感じてしまう

自分は完璧でなければいけない、と言う完璧主義の性格の人も、他者から批判や指摘をされると激しい動揺に襲われてしまいます。

他人から指摘されたと言う事は、言い換えれば自分自身は完璧ではないと言う事実を他人から突きつけられたのと同じなので、今まで自分が抱いていた思い込みが揺らぎ不安を感じます。

そうした不安を未然に防ぐためにも、指摘や批判そのものを絶対的な悪とみなしたり、まるで当てつけのように賞賛や肯定することを絶対的な正義であると吹聴する言動が見られます。

確かに、周囲が自分のことを絶賛し肯定してくれるのであれば、自分自身が完璧であると言う思い込みが揺らがされる事はないでしょう。

しかし、このことは言い換えれば自分の思い込みを維持するために、他人の言論や思想の自由を奪うという、傲慢な行動に出ているとも言えます。

余談 批判されたくない人に抱く、他人の心を支配したいと思う心理

余談になりますが、他人から批判されたくない、指摘されたくないと強く感じる人の中には、(やや邪推もありますが)どこか他人のことを尊重していないというか、自分の思い通りに他人を支配しコントロールできるとでも言いたげな気持ちをしているように感じることがあります。

「自分に対して言葉をかけてくる人が皆、自分の思い通りの言葉をかけてくるはずだし、まさか批判や指摘なんてしてくるわけがない」とか「自分とは違う意見や感性をもっている人が居るはずがないし、いてはならない」というような、現実とは相容れない思い込みにとらわれている。

そのために、いざ指摘や批判の意見が出てくると、今までしがみついて思い込みが揺らぐことで激しく動揺する辛さ、不安、焦りなどの不快な感情が湧き上がってしまう。こうした不快な経験が、「批判or指摘されたくない」という心理を生み出すに至ったのではないかと感じることがあります。

指摘・批判をされたくないという意見は、冷静に見れば自分を傷つきや不安から守るための素直な意見でしょう。

しかし、見方を変えれば他人が自分とは違う意見を持つことを封じ(≒言論弾圧)たり、他人の行動や思考までに介入してもいい…という、非常に自己中心的で強い自己愛や傲慢さを感じさせる意見にも見えてしまう。

一見すれば批判や指摘のない人間関係は、たいへん穏やかで居心地のいいものかもしれませんが、一方で違う意見を持つ人を尊重することを放棄したり、「批判してはいけない」という同調圧力で他人の自由を奪うという穏やかではない部分がある人間関係だとも感じます。

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