「仕事に行くのがめんどくさい…。」
「今日は仕事、行きたくない…。」
目覚めの悪い朝におそってくる、めんどくさい症候群。
転職を考えるべきか。
このまま耐えて続けるべきか。
考えることすら億劫になるあまりに、辞めたほうが楽な気すらしてきますよね。
では実際に「めんどくさい」を理由に退職を考えるときに、知っておきたいリスクと落とし穴について。
また、どうしようもない今を乗り越えるための、気持ちの切り替え方について。
「めんどくさい」と感じる理由や「楽に働くために必要な5つのステップ」を知り、
”目覚めの悪い朝”を”気持ちのよい朝”へと変えてしまいましょう。
仕事が「めんどくさい…」と感じる心理と3つの原因
「めんどくさい」とは「やらなきゃ!」というアクセルと「やりたくない!」というブレーキを同時にかけたときに、脳が発する拒否メッセージです。
では日々、ストレスとたたかうビジネスマンは、どんなときに「面倒で仕方ない!」と感じるのでしょうか。
以下、大きく3つの場面が考えられます。
- 職場にめんどくさい人がいる
- 仕事の内容自体がめんどくさい
- やる気やモチベーションが低下している
具体的にどういうことなのか、それぞれの心理と要因を詳しくみていきましょう。
ヒステリック・小言ばかり「人間関係」がめんどくさい
感情的にまくしたてるヒステリックな女性。
「お暇ですか?!」と疑いたくなるほど、細部までつついてくるモラハラな上司。
職場でよくお見かけしますが、毎日の出勤はもはや「恐怖」です。
良い面や努力を正当に評価してもらえない。
わずらわしい人間関係が億劫で「めんどくさい」という感情が生まれるのも、無理はありません。
手間ばかりかかる地味な仕事がめんどくさい
どの職場にも、手間のかかる作業や嫌な役割というものが、必ず存在しています。
誰もやりたがらないような厄介な仕事を、自分ばかりに押しつけられている場合、不満を感じずにはいられませんよね。
さらに、不運なことに上司や同僚がポンコツな場合、かかってくる負担やストレスは計り知れません。
時間や労力に追われたり、不平等や理不尽さを感じて「めんどくさっ!」と叫びたくなる経験、きっと一度はあるのではないでしょうか。
なんとなくだるい?やる気が出ない「モチベーション低下」も原因の1つ
「毎日同じことの繰り返しでやる気が起きない。」
「目標もなく、モチベーションを保てない。」
はっきりとした理由はないのに「なんとなく」仕事がめんどくさいと感じてしまうことはありませんか?
脳科学ではめんどくさいという感情が起こるのは、「不慣れなことや不得意なことを求められたとき」だと言われています。
つまり、ハードルの高い仕事を任せられたときに、無自覚でも「無理」「できない」と不安を感じてしまうことが、「めんどくさい」につながっているのです。
高い壁を前に、越えられる自信がないとき。
不安でやる気が起きず、はじめからモチベーションが低いときにも、大きな1つの要因となります。
仕事が「めんどくさいから」が理由の転職はアリ?ナシ?
コントロール不能の「めんどくさい」という感情。
一度嫌いになると、イヤなところばかりが目につくのは、対人関係ばかりではありません。
モチベーションが低下し「めんどくさいループ」に陥ると、社内にある不快な要素がたくさん目につきはじめます。
やる気を削がれていく一方、積み重なったイヤな気持ちは、「不満」としてどんどん溢れ出るようになります。
小さなきっかけだった「めんどくさい」は、そのうち「行きたくない」に変わり、最終的には「辞めたい」へ。
事実、リクナビNEXTの”退職理由の本音ランキング”では「めんどくさい人間関係」や「仕事内容のやりがいのなさ」が上位を占めています。
転職に潜む落とし穴
お先真っ暗に見えがちな「めんどくさいループ」ですが、心を決めるのは待ちましょう。
今すぐの転職はおすすめできません。
なぜなら「会社」という組織自体が、究極の「めんどくさがり屋」だからです。
できるだけ楽に効率よく、できるだけコストや時間をかけずに、たくさんの利益を上げたいのです。
性格の良し悪しなど、知ったことではありません。
個人の能力や経験値に差がある以上、できる人のところに仕事量は集中するし、適材適所に得意分野を活かせる人員が配置されます。
つまり、どこに行っても「めんどくさい人」や「めんどくさい仕事」は転がっており、再び同じ原因で「めんどくさい」と思うリスクが高いのです。
まず第一にあなたがすべきことは、自分自身がどこの会社でも通用するよう、今の環境の中から、必要な知識と経験を吸い上げることなのです。
それぞれの原因に合わせた対処を行い、十分なスキルを身につけた後に、スキルアップや転職を考えることが最善の策といえます。
「めんどくさい」今を乗り切るための5つのステップ
続いて、「めんどくさくてたまらない」今の状況を乗り切るために必要な、5つのステップを詳しくみていきましょう。
- めんどくさい人に、無理してつきあわない。
- めんどくさい作業は、ステップアップの第一歩と考える。
- 「やる気」と「モチベーション」を上げるために必要なこと。
- 「めんどくさがり屋」の可能性。
- より楽に、仕事と向き合うための心構え。
自分を軽く扱う人とは、距離を置く。
職場となると、わずらわしい人間関係から逃れることは出来ません。
ですが、わざわざ無理に仲良くする必要もありません。
人を見下し、感情任せに罵倒してくる「お子様社会人」や、保身のために嘘をつく「ズル賢い先人達」にわざわざ傷つけられ、見返す必要はないのです。
まずは、自尊心を守りましょう。
相手の感情に振り回されないよう、とにかく自分の仕事はきちんとこなし、淡々と接しましょう。
無表情でも構いません。
社会人として失礼のない範囲で、無理なコミュニケーションを取らずに、ビジネスライクをこころがけましょう。
「めんどくさい」が「あたりまえ」になると楽になる
「気が進まないなあ」「やりたくないなあ」と思ったときは、成功するイメージをもちましょう。
「うまくいかないかも。」「大丈夫かな?」と不安なブレーキをかければかけるほど、めんどくさい気持ちも強くなります。
考える余裕はないのです。
まずは行動しましょう。
「めんどくさいミッション」をやってみることが、何より大事な一歩なのです。
「めんどくさい」作業が「あたりまえ」の作業になると、とたんに楽になります。
「あたりまえ」のエキスパートになって仕事が速くなると、効率を考える余裕もでき、結果的にスキルアップとなるのです。
仕事の「楽しみ」と「すきなところ」に目をむける
仕事内容に「すきなところ」はありますか?
「給料明細を見るのが好き。」
「人が喜んでくれる姿にやりがいを感じる。」
「ひとつの作業が10分以内で終われば、達成感。」
など、まずは小さな喜びをみつけましょう。
モチベーションを保つためには、スモールウィンの法則というものがあります。
大きな成功に繋げるためには、諦めずにコツコツと、小さな成功(スモールウィン)を積み重ねて、モチベーションを保つことが何よりの近道なのです。
どんなにぐーたらな漫画の主人公でも、仕返しやお小遣いのためなら、まるで別人のように熱心に、細かな策を練りますよね。
どんな「めんどくさがり屋」でも「やりたいこと」には、とってもマメになるのです。
「めんどくさがり屋」の特徴。管理職を目指そう。
「めんどくさがり屋」は楽をしたいため、最短ルートでサボる方法を、一生懸命探します。
つまり、効率を重視するのです。
誰よりも要領よく、仕事をこなすことが出来る特徴があるのです。
”みんながいかに楽をしながら、いかに楽に稼ぐか”を考える。
「有能なナマケモノ社員」を、会社が必要としない筈がありません。
「有能」になるか「無能」になるかは努力次第ですが、「怠け者」は性質です。
長所を活かして、デキる人を目指しましょう。
「匙加減」を大事にする
人にはちょうどよい「塩梅(あんばい」があり、その”匙加減”はそれぞれに大きく異なります。
楽に働くために一番大切なのは、自分の”こころの匙加減のボーダーライン”を見極めることなのです。
我慢しすぎず、他人を頼りにしすぎず。
毎日を穏やかに”ちょうどよく”生きるための”こころの匙加減”」
引用100歳の精神科医が見つけた-こころの匙加減-高橋幸枝
「めんどくさい」心を克服した後は、自分にとって”ちょうどよい加減”を探しましょう。
余力がある時に頑張って、疲れた時には休みましょう。
他人と比べる必要は、ありません。
上手に気持ちを切り替えながら、自分らしく働くことこそが、より楽に、仕事と向き合うために最善の「心構え」なのです。
理想の自分に近づくために
誰もが感じる「めんどくさい」という感情。
「めんどくさい気持ちをどうにかしたい。」と思えた今こそが、自分を成長させるための、大きなきっかけとなります。
「めんどくさい」気持ちをゼロにすることは出来ません。
ですが、このまま何もしなければ、状況も何も変わりません。
モチベーションを保ちながら仕事に向きあい「めんどくさがり屋がもつ長所」を活かしましょう。
めんどくさがっている、暇はないのです。
まずは「めんどくさい」気持ちや環境を克服するため、初めの一歩を踏み出しましょう。