アンチが粘着してまで付きまとう心理について

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ネット上で、有名人や著名人のネガティブコメントを行い続ける人のことはアンチといいます。

アンチの人は、短期間だけネガ米を書く場合もあれば、数ヶ月、数年と長期にわたってネガコメを書き続けアンチ活動に勤しむ人思います。

また、有名人のSNSアカウントにリアルタイムで直接ネガコメを残すと言うように、ネットストーカーの如く粘着してアンチ活動に打ち込むケースもネット上で度々見かけます。

有名人がSNSで呟けばすぐに飛びつきネガコメを残す…そんな、誰に命じられたわけでもなく、妙にストイックなアンチ活動に勤しむ姿を見ると、一種の畏敬の念すら抱くことが、人によってはあるかもしれません…

今回は、そんな粘着質なアンチの心理についてお話しいたします

アンチが粘着する理由

何がなんでも自分の考えが正しいと示したい

アンチが粘着する理由として多いのが

  • なんとしてでも自分の主張が正しいと示したい。
  • 自分の価値観こそ正義だと認めさせたい。

と言う「自分の中の正しさ」にとらわれた結果、粘着質なアンチになることがあります。

例えば、プロスポーツ選手に対して粘着するアンチの場合、「俺の言う通りにプレーすれば必ず良い結果を残せる」と言う内容で、必死にネット上でネガコメを残す人がいます。

アンチ活動の対象となっているプロスポーツ選手と同じスポーツをしている経験者であったり、かつて自分も同じプロの道を目指していたと言う経歴がある人ほど、野次を飛ばし応援するかのように、粘着質なアンチ活動に励んでしまうことがあります。

経験者だからこそプロとして活躍している人の些細なプレーの中にも、改善点やツッコミ回見つけてしまい、つい自分の正しさをネガコメと言う形でつぶやいてしまうのを止められないのです。

また、「自分の考え方は正しい」と強く信じ込んでいるために、自分の考え方を冷静に見つめ直したり、「ひょっとしたら自分の考えに修正すべきところがある、自分で自分を疑うことすらなく、壊れたスピーカーのように何度も自分の正しさをネガコメと言う形で主張するという厄介さがあります。

自分は完璧でいつも正しいと信じ込んでいる人からすれば「ひょっとしたら自分の理論には完璧ではなく未熟なところがある」と考えてしまうと、今まで築き上げてきた自尊心やプライドが揺らぎ、強い葛藤を覚えてしまう恐れがあります。

その事を避けるためにあくまでも「自分は正しい」という姿勢を崩さず、アンチ活動にのめり込むのです。

敵視している相手に対する負けを認めたくない

粘着質なアンチの人を見ていると「嫌なら見なきゃればいいのに」と思うことがあるでしょう。

しかし、アンチの人にとって「嫌なら見ないを実行する=自分の負けを認めたことになる」ので、負けるのが嫌であればアンチ対象にしがみつきネガコメを残し続けるのです。

先ほど述べた、正義感の強さも相まって、アンチにとってはアンチ活動により対象の人物を挫折に追い込むことで、自分の正しさを証明できると考えているのです。

特に、負けず嫌いな性格であったり、自分以外の人の価値観やものの見方を認めることができない人ほど、この傾向が強く出ます。

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失った時間と労力に見合う成果を得るためにアンチ活動にのめり込む

アンチ活動は楽なように見えて、意外と時間と労力を消費するものです。

特に、効果的なアンチ活動(と言うとなんか変な気もしますが…)をするためには、アンチの対象となっている人物のことを詳しく調べて、的確なツッコミを入れるポイントを研究する必要があります。

雑な研究だと的外れなネガコメになってしまい、アンチとしての質の低さ、見る目のなさが浮き出てしまい自分のプライドが傷つく原因になります。

先ほど、「負けを認めたくない」と書いているように、アンチにとってはネガコメは1種の勝負といっても過言ではなく、負けないためにも準備は重要となります。

…このように、アンチ活動はやたら時間を消費する側面があるため、のめり込むほどにそれに見合うだけの成果が欲しいと感じます。

「わざわざ嫌いなものに時間を費やしたのだからこそ、何の成果も得られなければただの時間の無駄遣いであり非常にもったいない」と言う心理が働くことで、なんとしてでも成果を得るべく粘着してしまうのです。(=埋没費用、サンクコスト)

当然ながら、失ってしまった時間は取り返すことができません。

取り返すことができないからこそ、潔く諦めて気持ちを切り替えることが大切ではありますが、どうしても諦めきれないのもまた人間の心理です。

結果としてズルズルと惰性でアンチ活動に勤しみ続け、費やした時間以上の見返りや成果を求めて粘着してしまうのです。

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コメントがもらえることに充実感が手に入り癖になっている

例えば熱狂的なファンがいる有名人に対して、1人だけアンチコメネガコメを書き込めば、多くのファンから大量の批判コメントが集まるものです。

大抵の人は、自分のコメントに対して批判的なコメントが集まる事は避けたいと思いますし、もしも批判的なコメントが一気にくればショックを受けてしまうでしょう。

しかし、アンチの人の中には、批判的なコメントばかりが来る状況であっても、「自分のコメントに対して何も反応が来ないことよりはマシ」と感じて、あえて批判米が来るように振る舞い困らせてくる人がいます。

このことは、いわゆるかまってちゃんや炎上商法にも共通しています。

普段から、無視されたりいない存在として扱われていると言うような経験で辛い思いをしている人にとっては、たとえ迷惑がられても良いので何かしらの反応が来ることで、自分の存在が周囲から認められているという実感を得ることができます。

そして、今まで満たせなかった承認欲求を一気に満たすために、粘着質なアンチ活動に励んでしまうのです。

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相手を本気で心配しているために必死にアンチ活動に励む

ごくまれにですが、粘着質なアンチの中には、アンティ体調のことを本当に心配しているからあえて厳しいことを言う人もいます。

例えば、胡散臭いビジネスやマルチ商法に巻き込まれている無知な若者を見て、「そのビジネスは怪しいから今すぐやめたほうがいい」と言う内容のコメントを残す大人などがいい例です。

まだ発生していない被害の芽を摘むためにも、あえて波風を立ててアンチと思われるような行動に熱中するのです。

このタイプのアンチは、純粋に誹謗中傷や嘘やデマを流すといった迷惑をかけるだけのアンチとは違います。

もちろん、「よくわかんないけど、いい感じの儲け話だから乗ろう!」とか「何かのビジネスで一山当ててやろう、人生一発逆転してやろう」とせっかくやる気になっているのに邪魔をしてくるために、めんどくさいアンチのように思えて仕方がないかもしれません。

しかし、内心はちょっとアンチの言葉が気になっていたり、無視しようと思っても無視できずにモヤモヤしている…という事で悩む人は少なくありません。

アンチを無視できないのは、アンチの意見に対して内心は図星だと感じていたり、アンチ同様にここで引き下がったら負けだと感じてしまうと言う心理が働き、意固地になってしまっているのが原因として考えられます。。

なお、この事と似た現象として、心理学では「ロミオとジュリエット効果」と言う言葉があります。

悲劇の結末を迎えるロミジュリのように、周囲から反対されているのにもかかわらず、自分の意見を無理矢理押し通そうとしてしまう心理は、アンチやファン以外の人間関係以外にも見られる心理なのです。

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熱狂的なファンと粘着質なアンチは似たもの同士

ここまで粘着質なアンチについて書いてきましたが、よくよく見ていくと熱狂的なファンも粘着質なアンチその根底の心理には共通点があります。

熱狂的なファンも粘着質なアンチも「自分こそが正しい」と言う確信を持って活動に勤しんでいたり、自分と異なる意見の人に対してやたらと攻撃的になり排除しようとする点は似ています。

また、ファン活動もアンチ活動のどのように大量の時間を消費するので、「消費した時間に見合う成果や見返りが欲しい」と言う心理が働き、あまり合理的ではない言動とってしまう原因になります。

さらにファンもアンチも、どちらも対象としている相手に対して何かしらの興味や関心があるために、ついのめり込んでしまった結果生活の大部分を活動に費やしてしまうことがあるものです。

「愛の反対は無関心」と言う言葉にもあるように、アンチとファンは形こそ違うものの、自らの愛を対象の人物・集団に注ぎ込むと言う点において、根底は似たもの同士だと感じます。

だからこそ、熱狂的なファンほど何かの拍子で粘着質なアンチに豹変してしまうという現象が起きるのも、いたって自然なことだと考えることができます。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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