一人ぼっちの人が残念な人に見えてしまう理由 「同伴者効果」から見るぼっちについて

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友達がおらず、いつも一人ぼっちで行動している人のことをネットスラングでは「ぼっち」と呼びます。

ぼっちという言葉はネットだけでなく、最近ではリアルの人間関係であったり、学校や会社などの多くの人が集まる場所でも耳にする機会が増えているように感じます。

ぼっちという言葉の響きの良さと「孤独」「友達がいない」という同じ意味を持つ言葉と比較して、ゆるくふわっとした印象があるので、気軽に「私ぼっちでして…」と使いやすいのかもしれません。

しかし、孤独と言おうと、ぼっちと言おうと、一人ぼっちであることには変わりはなく、友達がいる人と比較すると、どこか残念な印象を受けることは少なくありません。

そんなぼっちな人に関する心理学用語として「同伴者効果」という用語があります。

今回は同伴者効果をもとに、ぼっちの人がなぜ残念に感じてしまうのかをお話させて頂きます。

同伴者効果とは

同伴者効果とは、一緒にいる人が魅力的であるほど、その人自身の評価も高まることを指す言葉です。

顔がいい、勉強(仕事)ができる、愛嬌がある、運動神経がある…など、魅力のある人と一緒にいるだけで、周囲からの自分の評価も高まることがわかっているのです。

もちろん、自分い魅力がないと自覚している人の場合、魅力的な人と一緒にいると「自分は引き立て役になってしまって、注目されないのでは?」と感じることはあるかと思います。

しかし、同伴者効果でも明らかなように引き立て役として相手の魅力を際立たせるだけでなく、自分の魅力も少なからず上げているのです。

また、同伴者効果は体格についても同じです。

痩せている人と一緒にいると、自分も痩せいると見られやすくなる。体を鍛えている人と一緒にいると、自分も体を鍛えていると周囲からの思われやすくなります。

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同伴者効果から見る一人ぼっちな人

ぼっちの人は一人ぼっちであるために、当然ながら同伴者効果は起きません。

友達といる場面はなく、誰かとつるむ(orつるまれる)場面もなく、いつも一人ぼっちなので魅力的な人と一緒にいることのメリットを受け取る事ができないという面では、周囲からの評価を得にくい立ち位置とも言えます。

実際に一人でずっといる人を見かけると

  • どこか近寄りがたい雰囲気を醸し出している。
  • なんか話しかけたら怒られそうな空気を出している。
  • ムッとした表情でずっといて、仲良くなれそうにない。

と、気を使って声をかけづらくなってしまうことがありますよね。

二人でいるのと比べると、一人でいるというのは、無意識のうちに社交性のなさをアピールしていることにもなり、余計話しづらくなってしまうのです。

一人でいるときよりも、二人でいるときの方が魅力を感じる

また、アメリカの人類学者ギヴンズによれば、人は一人で行動しているときよりも、二人で行動しているときの方が魅力的に感じるという結果が出ています。

実際に、二人以上で何かを話したり食事をするとなれば、顔の表情が動いたりいろんな仕草が見れてその人の知らない一面を知ることで魅力が増すこと考えられます。

しかし、一人で行動している場合、誰かに向かって何かを話すことはありませんし、食事にしてもただ淡々と口に料理を運ぶだけになり、表情の変化は見られにくいものです。

よく、ぼっちの人は

  • 無表情
  • 何を考えているかよくわからない
  • いつも同じような顔をしている

という印象を抱かれてしまうのは、ぼっちであるがゆえに、会話やコミュニケーションのなかで自分の表情や仕草をアピールする場面が存在しないことが原因なのです。

ぼっちだから人と話すこともない。話すこともないから、笑ったり、怒ったり、驚いたりなどの普通に友達がいる人なら見られる表情を周囲に見せないので、魅力を感じにくく更にぼっち生活に拍車をかけてしまうと見ることもできます。

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「魅力がないかこそ、ぼっちはぼっちになるのでは?」という仮説

もとより誰かと友達になるだけの魅力のある人は、自然と周囲に人が集まって友達ができるものです。

もちろん、外見が良かったり(イケメンや美人)や体格や運動神経などのわかりやすい魅力がある人のもとにも、自然と人が集まって来るというのは簡単に想像できます。

同伴者効果という言葉を知っていなくても、自然と魅力のある人のもとにはそれだけ人が集まるものです。

しかし、同伴者効果について調べていた時に思いついたのが「魅力的な人はそもそもぼっちにならないのでは?」という残酷な仮説です。

魅力的な人は周囲から人が集まるので孤独に困ることはない。逆に魅力的がない人は「同伴者効果を得たい」と思う人も少ないので、周囲に人が集まりにくく、自然とぼっちになりやすいのではないかという、あまりにも辛い説が思い浮かんでしまいました。

同伴者効果は「魅力的な人といれば自分の魅力も高まる」という説だけに、魅力がないと思われている人にとっては、自分の周りに人は集まりにくいとも見ることができてしまいます。

同伴者効果を実感したければ、魅力のある人とお近づきになるのが手っ取り早いのではと感じた次第です。

ぼっちの人には、やたらとプライドが高い人も多く、いわゆる「陽キャ」「パリピ」と呼ばれる友達と仲良くワイワイ楽しむ人達に苦手意識を持っている人も多くいます。

しかし、自分の魅力や外見を磨くこともなく、陽キャの人をどこか見下し距離をとっているばかりでは、自分が魅力的な人だと見られることはなくなり、ますますぼっちをこじらせてしまうのはないかと思います。

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「自分には魅力がない」という思い込みがぼっちになってしまう見方も

心理学者のジョーンズらによれば、孤独になってしまう人は自分に自信がなく自意識が強い性格が災いしていると考えらていれます。

ぼっちと呼ばれる人には

  • 自分はコミュ障だから人とうまくやれる自信がない。
  • 自分みたいな魅力のない人には一人がお似合いだと考えている。
  • 自分に自信がないから、誰かと一緒にいると申し訳なさを感じてしまう。

というどこか卑屈で、自分からぼっちになっているような考え方をしている人が多く見られます。

その考えが無意識のうちに、表情や態度、行動に出てしまえば、周囲から距離を取られるようになってしまうのも無理はありません。

もちろん、一人の方がストレスが少なく快適にやっていけると感じて、自らぼっちの道を歩んでいる人もいないわけではありません。

しかし、ぼっちで苦しんでいる人を見ると、少なからず自分に対する卑屈な考え方や歪んだ評価が、周囲との距離感を自ら作ってしまう原因になっているのではと感じることがあります。

なお、自分には魅力がないという考え方は恋愛においては、DVモラハラのように、自分に嫌がらせをしてくる相手と付き合ってしまう原因にもなります。

自分を大切にしていないからこそ、「嫌がらせや暴力を振るう相手の方が自分にはピッタリ」と安心感を覚えることが原因として考えられています。

SNSのフォロワーとぼっち

同伴者効果はリアルの人間関係だけでなく、SNSのようなネット上の人間関係でも同じです。

SNSの場合、誰と誰とが友達になっている、あるいはフォローしている(orされている)ことが直感的にわかる分、ぼっちの人にとっては辛く感じることがあります。

人によっては「友達の数=その人の魅力」とだと感じる事から、ぼっちのように現実だけでなくネットでも友達の数が少ないということが数字でわかってしまうと、それだけ自分の魅力のなさを痛感して辛い思いをしてしまいます。

もちろん、友達の多い少ないでその人の魅力が完全に決まるというわけではありませんが、ネット上ですら、自分の事をフォローしてくれる人がいない、自分と友達になろうとする人がいないと感じると、それだけ自分に魅力がない事を痛感するのではないと感じます。

国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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