怒りすぎてしまう、叱責しすぎて人の特徴と怒り過ぎないための対処法

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先日福井県の中学校で、担任と副担任から激しい叱責を受けたせいで自殺した中学生が出たというニュースが流れました。

教育指導の一貫として「怒る」という方法で子供に自分の間違っていた行動を反省させる指導をするのは自然なことですが、とにかく大声で怒鳴ったり、人前で叱責したり、感情的になって萎縮させるまで怒りすぎてしまうと、ストレスやショックから反省が促せないどころか、今回のような「指導死」を招いてしまうこともあります。

もちろん、怒る人にも相手がしっかり反省できるように寄り添って反省するまで考えていらず、「とりあえず大声を出して大人しくさせよう」「とにかく厳しく叱りつけて自分は悪いことをしたんだと自覚させよう」と反省の部分がすっぽり抜けてしまっているということも少なくありません。

今回は、怒りすぎてしまう人の特徴と、怒り過ぎから脱却するための方法についてご説明させていただきます。

怒りすぎてしまう人の特徴

怒ることこそ教育や指導と思い込んでいる

後輩や教え子のように誰かを指導して育てる時に、優しくアドバイスをするようなやりかたではなく、とにかく怒る、怒って育てるやりかたこそが正しい教育方法である、あるべき指導法であると考えている人は少なくありません。

わかりやすい言葉で言えば軍隊式のスパルタな指導法、伝統ある体育会系のようなとにかく怒鳴りつけるような厳しいやりかたでこそ、成長できると考えているケースです。

もちろん、ミスを失敗をしたときに怒らずになぁなぁで済ませてしまっては、また同じ過ちを繰り返してしまうだけなので、適切なタイミングで怒ることそのものを否定しているのではありませんが、いつも怒ってばかりでは上述のように指導による自殺(指導死)を招いてしまうこともあります。

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大きなショックを与えることで相手を反省させようとしている

大きな怒鳴り声を上げたり、大声で長時間に渡って相手を萎縮させるまで叱るという怒り方こそが、相手を一番反省させると考えている人は少なくありません。

とくに、学生や子供の場合、社会人と違って話し合っても話が通じないから、まずはガツンと叱ってビビらせる、という怒り方はよく目にしたり、記憶に残っている人も少ないないと思います。

怒鳴り声を上げれば確かに怒られている方は黙りますし、一見すると効果があるように見えます。

しかし、勢いに任せてただ怒鳴ってばかりだと、怒られた方は自分がどういう経緯で怒られているのかが具体的にわからないままでなり、何を反省して次にどう活かすのかにまで考えが至らないという事も少なくありません。

怒りやすい相手を選んで怒っている

怒る側がついつい怒りこりすぎてしまいやすい環境は、怒る側にとって逆ギレなどの反撃のリスクを受けにくい環境、つまり怒っても自分の身の安全が保証されている環境ということです。

「怒る」という行為は、集団の和を乱したり「怖い人」「近寄りがたい人」というイメージを植え付けてしまうこともあり、あまり頻繁にするのは人間関係を構築する上では控えた方が賢明です。

また、学級崩壊のように怒ったことで相手が逆ギレして暴行沙汰に発展するリスクもあり、怒る側は気楽や自分勝手なように見えても、全くのゼロリスクというわけではありません。

しかし、自分が怒る相手が例えば自分よりも立場が下であったり、体が弱く軟弱、グズグズしている、子供である、などの条件であれば、怒っても自分の身の安全が脅かされるような反撃を受けにくいと考えてしまい、つい、怒り過ぎてしまうというわけなのです。

「怒る=怒られる」というコミュニケーションが行われるのは、同じ立場の人同士ではなく、上下関係がはっきりしている立場の方がより怒りやすい状況と言えます。

  • 怒る側 : 先生、先輩、指導者、親、上司
  • 怒られる側 : 生徒、後輩、部員、子供、部下

この立場が逆転して「怒る=怒られる」というコミュニケーションはあまり見かけないものです。

生徒が教師に説教をしたり、部員が指導者に怒ったりするというのは、自分の方が立場が下なのに上に意見をいうことになるので、非常に勇気のいることでなかなか実行に移せません。

立場に逆らって怒る事は、一種の下克上のように感じている人も多く、実行に移すときに「怒られたらどうしよう…」「気分を悪くしてしまってはいけない」と感じる事は自然ですし、たとえ怒る側に非があっても怒られている側は何も変論せずに黙ったままになってしまいやすくなります。

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つい怒り過ぎないためにできること

怒鳴る以外の方法で相手を反省させる怒り方をする

「怒る=怒鳴る」と考えている人は少なくありませんし、「自分は怒っているぞ」と相手にわかりやすく伝えるためには、黙ったり静かなトーンで話すよりも、大声で怒鳴る方が相手に伝わりやすくなります。

しかし、感情に任せて大声で怒鳴ってしまうと、つい人格否定や普段なら言えないようなバリ像号を言ってしまい、相手を反省させるのではなく、純粋に傷つけてしまう、パニック状態にさせてしまいかねません。

怒っている側も感情的になっているので、自分自信の行動をコントロールできなくなり、手を出したり暴行沙汰に発展しかねません。

怒ることは単純に自分のストレス解消や感情を爆発させるためにやるものではなく、起きたしまった失敗やミスへの対処法を考えるべくやるもののはずです。

対処法を考えるためには「怒鳴る」の他にも、文章にして相手に渡す、図やイラストなどを使って説明する、一方的に話すのではなく相手の話を聞く、というやりかたを身につけることも大切です。

怒鳴る以外の方法で問題への対処法が見つかれば、そもそも「怒る」場面も減るので、関係のない人に怒ることによる余計なストレスを減らすことにもつながります。

相手に恐怖感のみを植え付けないようにする

ただ感情的に怒鳴ってしまう事は怒っている本人が自己満足に陥りやすく、とても意味のある行動をしたと思い込んしまいがちです。ただ、淡々と失敗やミスに対しての改善点を述べる能登違い、大声で怒鳴る方が怒られる側も印象に残りやすくなります。

しかし、印象に残りやすいのは「失敗したらひどく怒られて怖い思いした」という記憶だけであり、反省や再発防止につながらないという結果を招くこともあります。

また、失敗に対して「怒られて怖い思いをした」という記憶が強く残ってしまうと、次に失敗した時に怒られないようにうまくごまかしたり、誰かに責任を擦り付ける、黙ってしまい会話を拒絶するという行動を引き起こしてしまうことにもつながってしまいます。

同じような失敗を繰り返さないために次はどう対処したらいいか、という前向きな考え方を失敗を通して学んでいくためには、恐怖感のみを植え付ける怒り方ではなく、前向きな反省が促せるような怒り方を身につけていきましょう。

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怒鳴りっぱなし、怒りっぱなしで終わらないようにする

よく怒る人に多いのが、怒鳴りっぱなし、怒りっぱなしになってしまって再発防止のためにするべき事が何もやっていないというケースです。

再発防止のためにあれこれ考えるのは、ただ怒鳴りっぱなしのままの状態よりも面倒くさく、地味な作業なので着手しにくいものですが、この地味な作業をしないままでは同じ過ちが何度も繰り返されてしまうのは無理もありません。

例えば、遅刻が多い事を改善するには、ただ一喝して怒鳴るだけでは短時間で済みますが反省のさせ方としては非効率的です。

もちろん、一喝するだけで遅刻が減ることもありますが、なんで遅刻をしたのか原因を探る。

そして、どうしたら遅刻が起きないかを考えていく、というように普段の生活スタイルを把握して、どうしたら時間に間に合うような生活ができるか考えさせて実行に移すという方法だと、時間はかかりますが遅刻を防ぐ確率も高くなります。

厳しく怒ることを教育指導という言葉で正当化しない

言葉の定義上教育の場にパワハラという言葉が用いられる事は現時点ではありませんが、過度な叱責や指導によって精神的に病む、自殺してしまうのは、大学でのアカハラ(アカデミックハラスメント)や職場でのパワハラ(パワーハラスメント)に通じるものがあると考えられます。

教育指導という言葉で、普段なら言えないような罵詈雑言を言うことや、脅迫や恫喝に近い行動を怒る側が正当化しないように心がけるようにすることが大切です。

「自分がやっているのはハラスメントや虐待ではなく立派な教育である」という言葉の裏には、「教育という大義名分がなければやってはいけないことをやっている」という意味も含まれていることを覚えておくようにしましょう。