「自分のことを誰かに認めてもらいたい」
「仕事が上手くいったら褒めて欲しい」
「どうして考えを理解してもらえないんだろう…」
承認欲求は誰もが持っている本能です。誰もが自分のことを理解して欲しいと考えているもの。
仕事でも同じことがいえます。他の同僚よりも成果を出したら褒めてほしいし、尊敬や注目を集めたいと考えているはず。
当記事を読むことで、仕事で承認欲求を満たしつつ成果を出す方法が分かります。
承認欲求の強すぎる人は煙たがられることもありますが、上手に利用することで仕事でも活躍することができるのです。
目次
承認欲求とは
他人に自分のことを認めて欲しい、理解して欲しいという欲求のことをいいます。
例えば
「面白いことをして注目を浴びたい」
「難しい仕事で成果を出したら尊敬して欲しい」
など、誰しもが少なからず持っている欲求です。
承認欲求は大人だから強い、子供だから弱いということはありません。
子供なら勉強やスポーツで良い成績を残したら「褒めてもらいたい」と考えますし、大人になってもいい働きをすれば同僚や上司に「認めてもらいたい」と感じます。
承認欲求は誰もが持つ自然な感情ですが、「他人から認められたい」とだけ感じる欲求はあなたを殺してしまう危険もあります。
当記事では、承認欲求を上手に活かし、仕事で活用する方法と承認欲求の強い人がやるべきではない仕事をご紹介します。
自分の承認欲求をうまくコントロールして、活躍の場を広げましょう!
承認欲求を持つのは当たり前のこと
承認欲求を持っている人は「めんどくさい」「扱いにくい」という風潮も見受けられます。
日本人は謙虚さを美徳としています。自己主張が強すぎたり、ワガママを言うのは悪いこととされてきました。
しかし、承認欲求は誰にでもある普通の欲求であり、押し殺したり隠す必要はありません。
それどころか、「自分のことを認めて欲しい」「褒めて欲しい」という強い承認欲求を満たすことで、仕事や勉強で好成績を残すことだって可能です。
「僕を認めろ!」「私を褒めろ!」などと頻繁に口にしていたらウザいと思われますが、強すぎる承認欲求は悪いことではありません。
上手に付き合っていくことで、仕事でも成功をおさめることができるのです。
承認欲求が強くて仕事ができないはNG
承認欲求が強いのは悪いことではありません。
しかし、承認欲求を満たしたいからと仕事ができないのに要求ばかりが多いのは嫌われるだけです。
実力が伴わず文句しかいわない人間は信用されませんし、認めてもらえるはずもありません。
あなたも無意識のうちに、以下のようなことをしていたら要注意です。
- 仕事をしていても見てくれる人がいないので手を抜く
- 雑用は自分の仕事じゃないと途中で放り投げる
- 上司が自分の実力を認めないからモチベーションが上がらない
- 尊敬を集めたいからと仕事を引き受けるがいつも中途半端で終わる
- 自分のことを理解しない人間は格下扱いしてバカにしている
上記のような人間は、尊敬されることもないので承認欲求が満たさませんし、悪い方に注目を集めるだけです。
承認欲求が強い人が欲求を仕事で満たすには
仕事で承認欲求を満たしたいなら、与えられた仕事を確実にこなして評価を高めましょう。
仕事の種類・職種は関係なく、自分に与えられた仕事をしっかりとこなすことでどんな仕事でも承認欲求を満たすことができます。
当たり前の事かもしれませんが、承認欲求の強い人は「与えられた仕事を確実にこなす」ことが意外とできていません。
他人に褒められたいからと、小さな仕事よりも大きな仕事しかしない傾向にあります。
また、他人に仕事を取られると自分が注目されないからと、1人でこなすには無理のある量の仕事を抱え込んで結局中途半端にしてしまいがちです。
雑用をしても誰にも褒めてもらえないし、上司が見ていないと評価もしてもらえないからと仕事で手を抜いてばかり。
仕事ができないのに「褒めろ!」「認めろ!」と要求するばかりでは、同僚や上司の信用を得られるはずがありません。
信用を失えば誰からも期待されなくなり、注目も称賛もされなくなります。
皆の信頼や尊敬を得たいなら、仕事を着実にこなすのが確実な方法です。小さな仕事でもしっかり行うことで、知識や技術が向上します。
「仕事ができる=使える人間」だと知ってもらえれば、評価も高まり頼られたり注目されることも増えます。
安易に承認を求めても、実力が伴わないと失望されてしまうだけです。着実に力をつけて実績を積んだほうが、長く尊敬や注目を集めることができます。
承認欲求が満たされにくい仕事の特徴
承認欲求を仕事で満たしたいなら、以下にご紹介する仕事はあまりおすすめできません。
- 一般の認知度が低い仕事
- 人気に左右される仕事
- 下積み期間が長い仕事
- 偏見や批判の強い仕事
- 守秘義務を強いられる仕事
以下に承認欲求が強い人におすすめできない理由を1つずつ解説していきます。
一般の認知度が低い仕事
一般の認知度がまだまだ低い職業は、承認欲求を満たしにくい仕事と言えるでしょう。
例えば「子供がなりたい職業」で上位にランクインしているYouTuber。年収何千万、何億と稼ぐYouTuberもいたりと若い世代に注目されている職業です。
しかし、まだまだ一般に知られているとは言い難いのが現状です。
スマホなどでインターネットに触れる機会の多い若い世代には広く知られていますが、ある程度年齢が上の人達には認められているとは言えません。
YouTuberという職業があることも知らない人もいるでしょう。YouTuberを知っていても職業と認めておらず、馬鹿にされる可能性だってあります。
どれだけ動画を投稿しても視聴者が増えなければ、承認欲求が満たされることはありません。自分の動画に価値がないと感じて辛くなってしまいます。
人気に左右される仕事
人気が自分の稼ぎに直結する仕事は、承認欲求を仕事で満たしたい人にはおすすめできません。
芸能人や漫画家、デザイナーやクリエイターなど、特殊な職業は人から注目を浴びます。
人気が出ればテレビなどメディアの露出も増えるので、承認欲求を満たせるでしょう。しかし、人気が出なければ生活もままならず、注目すらしてもらえません。
毎日のようにテレビ番組に出演しているような有名タレント、俳優、女優、お笑い芸人になれれば承認欲求も満たされるでしょう。
しかし、芸能界は流行り廃りが激しい業界です。人気が出て話題になったとしても、流行が過ぎ去れば忘れられてしまいます。
一度チヤホヤされる感覚を知ってしまったら元に戻るのは困難です。
再ブレークでもしない限りは、二度と同じような承認を得ることはできません。結果、承認欲求を満たすことができず、苦しむことになります。
人気が出なければさらに厄介です。自分のことを認めてもらえないという思いが強くなります。
すると一般大衆に受ける役作りをすることになるはず。自分ではない自分を演じなければいけません。
「本当の自分を認めてもらいたい」と望んでいる人にとって、これほど辛いことはないはずです。
下積み期間が長い仕事
下積み期間が長い仕事は、承認欲求の強い人には向きません。
承認欲求の強い人は、「周りの人の注目を集めたい!」「褒めて欲しい!」「認めて欲しい!」と考え、手っ取り早く承認を求める人傾向にあります。
承認欲求の強い人が、下積み期間の長い仕事が向かない理由には以下のようなものがあります。
- 仕事の内容は雑用が主で、注目を集めることがない。
- 誰でもできる仕事ばかりなので、充実感が得にくい。
- 経験の少なさから怒られることが多い。
- 責任感が伴う仕事は任せてもらえないのでやりがいを感じない。
職人や料理人など、技術職は下積み期間が長く、技術を身に着けないと一人前とは認めてもらえません。
裏方ばかりをしていると「自分は必要ないんじゃないか」と考えてしまい、仕事が辛くなってしまいます。
偏見や批判の強い仕事
偏見や批判の多い職業は、承認欲求を仕事で満たしたい人は避けるべきです。
パチンコ店員や工場勤務、美容師やバンドマン、風俗業などは人に必要とされる立派な職業にも関わらず、偏見や批判の多い仕事です。
実際に上記の職業についている人の中には、他人に職業を聞かれた時に胸を張って答えられないという人もいるはずです。
承認欲求の強い人にとって、他人に認めてもらえないのは苦痛でしかありません。
収入が高くても、公務員も批判を受けやすい職業と言えるでしょう。仕事内容は大変なのに「何もしてないのに高給取り」と嫉妬されることもあります。
「ちゃんと仕事しろ」などと批判を受けることも多いのです。
自分の仕事に誇りが持てる人ならいざしらず、承認欲求を仕事で満たしたいと考えている人にはあまりおすすめできません。
守秘義務を強いられる仕事
承認欲求を満たしたい人にとって、隠し事の多い仕事は不向きと言えるでしょう。
承認欲求の強い人は、他人に認められることに喜びを感じています。自分の仕事を自慢して、相手に「凄い!」「羨ましい」と認めてもらいたいと思っています。
守秘義務を厳守しなければいけない職業は、仕事内容を漏らすことは許されません。
どんな職に就いているのか、仕事の裏話を自慢したくても我慢しなければいけないのは、承認欲求を満たしたい人にとっては辛いものです。
承認欲求を満たすべき5つの理由
承認欲求の強い人が、自分の欲求を抑え込んでおくのは大変危険な行為です。
少しずつでも満たしておかないと、以下のようなリスクを負うことにもなりかねません。
- 自分のことを強引に認めさせようとする
- ネット上で目立とうとして炎上させる
- 守秘義務を守れず大損害を与える
- 他人に利用されるだけの人間になる
- 仕事のモチベーションが上がらず辛くなる
1.自分のことを強引に認めさせようとする
仕事で頑張っているのに認めてもらえないと、
「自分のことを認めないのは上司や同僚が悪い」
「自分はこんなにも凄い人間なんだ」
と、友人や身内などに自慢話ばかりをして、強引に認めさせようとします。
承認欲求が満たされない不満をぶつけられる方はたまったものではありません。
結果、仕事がうまく行かないだけではなく、友人や家族からも見放されてしまうことになりかねません。
さらに、年齢に合わない子供のような態度を取っていたら、認めてはもらえるはずがありません。
2.ネット上で目立とうとして炎上させる
職場、友人、家族など身近な人間から認めてもらえない、満たされない承認欲求の矛先は、見ず知らずの人に向かいます。
TwitterやFacebook、You Tubeなどに投稿した動画などが原因で炎上させてしまいます。
インターネットは最も手軽に承認欲求を満たせるツールのひとつです。しかし、強い承認欲求を満たすために、行動がエスカレートしがちです。
自分では面白いと思っていても、他人から見たら不快に感じることは多々あります。
自分と周囲の温度差に気がつかず、承認欲求を満たしたいからと投稿した内容が原因で炎上するのはよくある話です。
ニュースやテレビでも取り上げられて、個人情報が特定されただけでなく会社もクビに…というケースも少なくありません。
投稿した内容次第では、多額の損害賠償を請求される可能性もあるのです。
3.守秘義務を守れず漏洩させる
自分だけが知っている情報を他人に漏らせば目立てますが、守るべき秘密を守れないと企業側に大損害を与える可能性が大いにあります。
仕事上で知り得る情報を漏らすのは厳禁です。顧客情報やクレジットカード番号を漏洩させるのはもってのほか。
ですが、重要な情報であるほど周囲の注目を集めることができます。
承認欲求を満たしたいからと、企業に損害を与えかねない情報を漏洩させれば大惨事になりかねません。
4.他人に利用されるだけの人間になる
他人からの評価ばかりを気にしていると、他人に良いように利用されるだけの人間になります。
他人から承認されることだけを望んでいると、他人への依存度が高くなります。
例えば仕事で承認欲求を満たしたい人は、同僚の仕事も自分が引き受けようとしがちです。
他人の仕事を引き受けてばかりいれば、他人に褒められたり認められるかもしれません。
しかし、自分の承認欲求を満たしているるもりが、気がつけば利用されるだけの都合のいい人間になっている恐れもあるのです。
5.仕事のモチベーションが上がらず辛くなる
仕事で認められず理解してもらえないと、承認欲求の強い人は仕事が辛く感じるものです。
「みんなからの尊敬を一身に集めたい」
「同僚には絶対に負けたくない」
「他人よりも下に見られたくない」
承認欲求の強い人は常に他人よりも優れていなければいけないという思いを強く持っています。
しかし、自分の思い通りに認めてもらえないと、承認欲求が満たされず仕事が辛く感じてきます。
モチベーションも上がらないので、仕事をやる気も減退します。結果、上司や同僚からの評価も得られない負のスパイラルに陥ってしまうのです。
承認欲求の強さを活かして仕事で成果をあげよう!
承認欲求が強いのは悪いことではありません。むしろ人よりも努力家で負けず嫌いという最大の個性です。
仕事で上司や同僚に認めてもらいたければ、確かな実力を身につけるのが早道です。
無理のない範囲で確実に仕事をこなしていけば、他人からの評価は自然と上がるものです。
安易に他人の承認を得ようとしても、どこかで必ずミスを犯してしまいます。自分の承認欲求を長く満たすためにも、少しずつ着実に実力を伸ばしていきましょう。
承認欲求の強さを仕事に活かして成果を上げつつ、承認欲求を無理なく満たしましょう!