会社でのストレスが原因で、毎朝憂鬱な気持ちになったり、仕事に集中できずにイライラしていませんか?
会社での人間関係や給料体制、仕事の内容など、会社にストレスを感じてしまう原因は人それぞれです。
いくら仕事だからといっても、ストレスを溜めすぎるのは良くありません。我慢しすぎると体調不良や睡眠障害、心の病にかかってしまう可能性もあります。
今回は、会社のストレスの原因を追究し、原因に合わせた対処法をご紹介します。
あわせて、自分でできるストレスチェックの方法もご紹介していきますので、是非お試しください。
ストレスの原因としっかり向き合い悩んでいる日々から脱出し充実した毎日を送れるようにしましょう。
会社にストレスを感じてしまう5つの原因とは?
「会社にストレスを感じる・・・」といっても、ストレスの原因は人それぞれです。自分はなぜストレスを感じているかを知ることが、解決の第一歩になります。
まずは、会社にストレスを感じてしまう5つの原因をご紹介します。自分が何にストレスを感じているかをしっかり理解して、ストレスを解決へと導きましょう。
- 人間関係に悩んでいる
- 給料に不満を感じている
- 業務内容に不満を感じている
- 時間内に仕事が終わらず残業が多い
- やりがいを感じられない
原因別に詳しくご紹介していきます。
原因1:人間関係に悩んでいる
会社にストレスを感じる一番の原因は「人間関係」です。人間関係のストレスは会社だけに限らず、プライベートでもストレスの代表例と言えます。
・上司と上手くいかない
・後輩に嫌われているような気がする
・嫌いではないが、どうしても合わない人がいる
・会社に信頼できる人がいない
など
会社では性別や年齢問わず、幅広い人間関係を構築していく必要があります。
学生時代は、気の合う仲間とだけ付き合っていても問題ありませんでしたが、社会人はそういう訳にはいきません。
最初のうちは「○○さん苦手だなぁ・・・」と感じる程度でも、我慢を続けると「会社に行きたくない」という気持ちに変化することもあるので注意が必要です。
原因2:給料に不満を感じている
仕事をする上で、「自分の評価」はモチベーションを左右する大事なものになります。自分の仕事と給料が見合わないと、会社に対してのストレスは強くなっていくでしょう。
上司から褒められることでも達成感を感じることはできますが、給料が少ないと不満を感じたり、ストレスに感じたりしてしまいます。
自分の仕事を評価してもらえ、昇給や特別報酬などがあれば、やりがいを感じてモチベーションも上がります。
・頑張っているわりに給料が上がらない
・将来性を感じられない
・歩合給に納得できない部分がある
・自分より仕事をしていない人の方が給料が多い
など
「給料」は、生活の基盤になる大事なものなので、給料に不満を感じながら仕事をしても、仕事に充実感を感じることはできません。
「長く働いても給料が上がらない」「条件を達成しているのに歩合給が低い」などという理由から、将来性を感じられなくなってしまい、転職を考える人も少なくなりません。
原因3:業務内容に不満を感じている
社内で配属される部署によって、業務内容は大きく変わります。実際には、自分が本来やりたいと思っていた業務とは全く違う部署に配属されてしまうこともあります。
いくら仕事を頑張っても、思うように結果がでないと「この仕事向いてないのかも…」と不安になります。
向いてないと感じる仕事を毎日続けていることで、会社に行くことに強いストレスを感じてしまいます。
また、違う部署にやってみたい仕事があって気になる場合も、今の業務内容に不満やストレスを感じてしまいます。
本当にやりたい仕事や、自分に合う仕事がどんな仕事なのかがわからずに、悩んでしまう人も少なくありません。
仕事に対しての悩みが多くなればなるほど、気づかないうちにストレスを溜め込んでしまうこともあります。
原因4:時間内に仕事が終わらず残業が多い
「上司や同僚は定時に仕事が終わっているのに、自分は時間内に仕事が終わらず、残業する日々が続いている」ということはありませんか?
自分の「仕事の量が周囲と比べて多いのではないか」もしくは自分の「仕事の要領が悪いのではないか」と悩んでしまい、ストレスを感じてしまいます。
大きなプロジェクトの前や会社の繁忙期でもないのに、毎日残業が続いてしまうと、疲れが溜まって仕事の効率も悪くなり、ミスが増えてしまう可能性もあります。
また、周囲と自分を比べることも、自分を追い込んでしまうことにり、結果的にストレスを溜め込んでしまいます。
原因5:やりがいを感じられない
仕事をしていてもやりがいを感じられなければ、会社に行くことにストレスを感じていしまいます。
「よし!今日も1日頑張ろう!」と思ってする仕事と、「やりたくないなぁ」と思いながらする仕事は、モチベーションが全く違います。
モチベーションが上がらないまま仕事をしても、達成感を感じることはなく、与えられた仕事を「とりあえずやっている」といった状況になってしまいがちです。
また、会社のビジョンに共感できない場合も、「将来性がないのでは?」と不安に思ってしまい、仕事をしていてもやりがいを感じることはありません。
会社の業績が悪い場合も、「給料がさがるのではないか」「ボーナスが減額されるのではないか」という不安から仕事に集中できず、やりがいを感じられなくなってしまいます。
会社や仕事にストレスを感じる原因がわかったら、続いてはストレスの解消法も確認しましょう。
会社のストレスを解消する7つの方法
会社にストレスを感じている毎日を克服するために、ストレスの解消法を7つご紹介します。
自分に合った方法を実践して、ストレスを克服しましょう。
1.なぜこの会社に入社したかを思い出す
2.思い切って休暇を取ってみる
3.プライベートを充実させる
4.仕事のオンオフを上手にコントロールする
5.信用できる人に相談してみる
6.仕事に対する考え方を見直してみる
7.転職や異動を視野に入れて考えてみる
ひとつずつ、詳しくみていきましょう。
解消法1:なぜこの会社に入社したかを思い出す
今の会社に入社した時の気持ちを思い出してみてください。これから始まる社会人生活への希望に満ち溢れていたのではないでしょうか。
会社を選んだ動機も同時に思い出すことで、自分が本来やりたかった仕事が何かを再確認することができます。
入社当初は覚えることも多く、全ての仕事に意欲的に取り組んでいたはずです。「初心にかえる」ことは、仕事に限らずどんなことに対しても必要なことです。
思い出した気持ちをメモに書くことで、入社時のモチベーションを蘇らせてみましょう。
解消法2:思い切って休暇を取ってみる
限られた休日だけではつい仕事のことを考えてしまい、「なかなか疲れが取れない」といった状況を招きかねません。
思い切って休暇を取るのも、ストレスを解消するひとつの方法です。
しかし、さまざまな理由から会社に休暇を言い出せない人も多くいます。
1.会社を休むことを悪いことのような気がする
2.上司に何を言われるか不安で言い出せない
3.有給を申し出たらくびになるのが怖い
4.休んだ分の仕事の遅れを取り戻せるか不安
上記のことを考えてしまうと、休暇を言い出しにくくなってしまいますが、有給は全社員に与えられた平等な権利です。
無理に我慢せず、勇気を出して休暇を取ってみましょう。
いつもよりも長い休暇をとることで心がリフレッシュできて、仕事に対しての考え方や意欲も変化する可能性が高くなります。
解消法3:プライベートを充実させる
会社でのストレスが原因で、大好きな趣味に打ち込む時間を忘れていませんか?仕事が充実していないと、同時にプライベートも充実しない傾向があります。
逆に、プライベートを充実させることでストレスが解消されて仕事に集中できます。
ストレスが溜まりすぎていると、プライベートを充実させることがより難しくなってしまいます。
どうしても良い方法が思いつかない場合は、プライベートが充実していそうな友人に話を聞いてみるのもひとつの方法です。
まずは自分の趣味や楽しいと感じられることを、メモに書き出してみましょう。
解消法4:仕事のオンオフを上手にコントロールする
仕事のオンオフを上手にコントロールすることも、会社のストレスを解消する大事なポイントになります。
オンオフがコントロールできないと、帰宅してからも会社のことを考えてしまい、疲れがとれず、体調不良の原因にもなりかねません。
会社とプライベートのオンオフを上手にコントロールするためには、以下のことに注意して毎日を送る必要があります。
1.仕事のことは出社してから考えるようにする
2.会社を出たら仕事のことは考えない
3.自分の中でのオンオフの時間をしっかり決めておく
毎日意識することで、自分のオンオフを上手にコントロールすることができるようになりますので、是非お試しください。
解消法5:信用できる人に相談してみる
ひとりでただ悩んでいるだけでは、ストレスは解消されません。会社に信頼できる人がいるのであれば、自分の今の状況を誰かに話すことで、気持ちが軽くなります。
また、人の意見を聞くことで、ひとりでは思いつかないようなアドバイスが聞けることも多く、悩みの解決方法が見つかることもあります。
解消法6:仕事に対する考え方を見直してみる
自分は仕事に対してどんな考えをもっているのか、いま一度再確認してみましょう。自分にとって仕事はどんな存在なのかを考え直すことで、心がリセットされてやる気が復活します。
「自分にとっての仕事とは?」という問いかけにしっかり向き合って、将来設計を立ててみるのも、今後のモチベーションアップに繋がります。
仕事で得られる将来性や希望が見えてくると、仕事に対しての考え方にも変化が生まれ、ポジティブ思考になり、ストレスが軽減されます。
解消法7:転職や異動を視野に入れて考えてみる
さまざまな解消法を試しても、どうしてもストレスが解消されない場合は、転職や異動も視野に入れて考えてみましょう。
「今の仕事を辞められない」、「今の部署で頑張らないといけない」と自分を追い込んでしまうと決して良い結果は生まれません。
転職や異動を視野に入れることで、自分には他の可能性もあることがわかり、気持ちが楽になります。
会社を辞める限界の見極め方
いくら「会社にストレスを感じる」と思っていても、会社を辞めるかどうかの見極めがとても難しいのではないでしょうか。
嫌なことがある度に会社を辞めていては、
「どうして自分は仕事が続かないんだろう…」「なぜみんなが普通にできていることができないんだろう…」と、不安に感じていしまいますよね?
だからといって、ストレスを感じているのに我慢しすぎて健康障害が起きてしまっては、充実した毎日を送ることができなくなってしまいます。
会社を辞めると判断する前に確認するべき項目をまとめましたので、是非参考にしてください。
1.自分のストレスチェックをしてみる
2.ストレスが原因で健康障害が起きていないか
3.自分が抱えているストレスから心を立ち直らせることができるのか
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
自分のストレスチェックをしてみよう!
ストレスを克服するためには、原因を追究することは大事なポイントです。今の自分としっかり向き合うことが解決への第一歩になります。
まずは、務めている会社にストレスチェック制度が導入されているか確認してみましょう。導入されていない場合でも、簡単にできるセルフチェックの方法も合わせてご紹介します。
はじめに、ストレスチェックについて詳しく説明していきましょう。
ストレスチェックとは?
ストレスチェックは2015年の12月から、従業員数が50人以上いる会社で1年に一度実施することが義務化されました。
ストレスに関する質問票を記入し、集計・分析することで、現在の自分のストレスの状況がわかります。結果は本人に通知され、
労働者のメンタルヘルスの不調を防ぐために実施されています。
ストレスチェックは義務化されていますが、残念ながら全ての会社で実施されているわけではありません。自分でも簡単にできますので、セルフチェックの方法をご紹介します。
以下の項目に、当てはまるものがあるかどうかチェックしてみましょう。
・自分のペースで仕事ができる
・職場の仕事の方針に自分の意見が反映できる
・部署内で意見のくい違いがある
・職場の雰囲気は友好的である
・職場の作業環境はよくない
・仕事の内容は自分に合っている
・内心腹立たしいことがある
・ひどく疲れている
・不安で落ち着かないことがある
当てはまるものが多いと、ストレスを溜め込んでいる可能性があります。放っておくのではなく、しっかりと対処法を考えましょう。
もっと詳しくチェックしたい方は、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」で5分程でチェックできますので、ぜひご活用ください。
ストレスチェックをする意味
ストレスチェックは、労働者が自分のストレスの状態を知るために行います。今の自分の状態を知ることで、ストレスを溜め込んでしまうことを予防できます。
ストレス値が高いと判断された場合は、会社は医師との面接を推奨したり、仕事量の見直し、職場環境の見直しを実施しなければなりません。
会社が職場環境を見直すことで、労働者が「うつ病」などのメンタルヘルスの不調にならないことが、ストレスチェック一番の目的です。
ストレスチェックの効果
ストレスチェックの結果で、労働者は自分のストレスの状態を知ることができます。そのため、自分に合ったストレスの対処法を見つけやすくなります。
ストレス値が高い場合は専門医に相談する機会もでき、誰かに話を聞いてもらうことで、ひとりで悩みを抱えることがなくなります。
また、会社側は仕事量や職場環境の見直しをすることで、退職者を減らすことが可能になります。
ストレスチェックは、労働者にとっても会社にとっても実施するメリットがあります。
ストレスが原因で健康被害が起きていないか
会社へのストレスが原因で、健康障害が起きていないかも合わせてチェックしましょう。以下の項目、で当てはまるものがないか確認していきます。
・毎日憂鬱な気持ちになる
・食欲不振
・胃痛
・動悸
など
健康障害を感じた場合は、専門医に相談するこをおすすめします。今の仕事が病院に通ってまでやりたい仕事なのかどうかも、合わせて見直してみましょう。
それでは、ストレスで起こる健康障害について詳しく見ていきましょう。
ゆっくり眠れない
睡眠は1日の疲れを回復させる大事なリラックスタイムです。ゆっくり眠れないと、疲れが取れず、睡眠時間をしっかり取ってもだるさが残ってしまいます。
リラックスタイムの最大の敵と言わるのが「ストレス」です。悩みを抱えていると、どうしても寝る前まで考えてしまいがちです。しかし、考え事をしていると脳が考えることに集中してしまい、なかなか眠りにつけなくなってしまいます。
健康的な睡眠をとることで、元気な毎日を送ることができ、仕事の活力も復活します。
毎朝憂鬱な気持ちになる
なぜ毎朝憂鬱な気持ちになるのか、原因を考えてみましょう。
・毎日(休日も)仕事のことを考えてばかりで、憂鬱な気持ちになる
・会社に行きたくない気持ちが強くで憂鬱な気持ちになる
など
何となく見過ごしてしまいがちですが、会社に対して憂鬱な気持ちになるのは立派な「ストレス」のサインです。放っておくとメンタルヘルスの不調に繋がることもありますので、注意が必要です。
カラダがだるく、何もやる気にならない
「カラダがだるい」と感じるのは、疲れが溜まっているのか、ストレスが原因なのか、体調不良(病気)なのか、自分では判断が難しい場合もあります。
ゆっくり休んでも長期的に症状がよくならない場合は、一度専門医に相談してみましょう。
食欲不振・胃痛・動悸などがある
食欲不振・胃痛・動悸などの症状がある場合、会社のことを考えた時に症状が出てしまうかどうかが大事なポイントになります。
会社のことを考えた時に症状が出るのであれば、「ストレス」が原因の可能性が高いです。
会社のことを考えていない時も、日常的に症状に悩ませられている場合は、病気が原因の場合もありますので、医師に相談することをおすすめします。
対処法を試してストレスが改善されるかどうか
自分のストレスと向き合い、対処法を試してみてストレス値は変化しましたか?少しでもストレスを軽減できたのであれば、改善の余地はあります。
対処法を試してもストレスが改善されず、辛い日々が続いているのであれば、我慢せずに社内異動や転職も視野に入れて考えてみましょう。
視野を広くするだけでも、ストレスが軽減される可能性もあります。
ストレスを感じている心を立て直すことができるかどうか
会社を辞めるかどうかの見極めで大事なことは、ストレスが原因で「心が折れていないか」ということです。
心が折れていても、元に戻る可能性があるかどうかで会社を辞めるべきか、続けるべきか変わってきます。
心が折れてしまい、改善方法も見つからない場合は、転職を考えても良いでしょう。
仕事にストレスを感じたら、まずはちゃんと自分と向き合ってみよう!
会社にストレスを感じてしまったら、一番初めにすることは「自分と向き合う」ことです。自分を知ることが解決への近道になります。
・ストレスに対しての対処法は何か
・ストレスが改善される可能性はあるか
など
ストレスが原因で憂鬱な毎日を送っているのであれば、最終手段の「転職」も考えてみましょう。
社会人として働く上で最も重要なことは、「自分自身」が充実した毎日を送ることです。ストレスを解消し、元気で楽しい毎日を送りましょう。