「生理でイライラして部下や家族に辛く当たってしまう」「生理中はイライラがひどくて仕事の効率が下がってしまう」など、生理のイライラで悩んでいませんか?
生理のイライラを解消するためには、原因を把握し、正しい対処法を試す必要があります。
今回は、「生理だから仕方ない」と諦めたくないあなたに、生理中にイライラする5つの原因と、効果的な5つの対処法をご紹介します。
最後まで読んでいただければ、あなたに合った対処法が見つかります。
イライラを解消できれば、大嫌いだった生理と上手に付き合うことができます。是非参考にしてください。
生理前や生理中のイライラの主な5つの原因
生理中や生理前にイライラするのはどうしてなのでしょうか?イライラを解消するためには原因を追究することが大切です。
1.PMSによるもの
2.ホルモンバランスの乱れ
3.プロスタグランジンの分泌による不調から
4.出血による貧血や鉄分不足
5..ニキビや肌荒れ、体重増加のストレス
生理前と生理中では「イライラ」の原因は別物です。自分の症状を照らし合わせて、原因に合った対処法を見つけてください。
生理前のイライラの原因から見ていきましょう。
1.PMSによるもの
特に「生理前にイライラがひどい」という方は、PMS(月経前症候群)が原因の可能性があります。
PMS(月経前症候群)とは、生理の3~10日前に精神的、または肉体的に起こる症状の総称を言います。
精神的な症状は、怒り・いらだち・不安や混乱・ひきこもりなどがあります。
また、肉体な症状は、胸が張る・頭痛・お腹が重い・体重の増加・むくみなどの症状があります。
PMS(月経前症候群)は女性の約50~80%にあると言われていますが、自覚しているものの実際は医師に相談しない女性が多いのが現実です。
「生理前にイライラする」なら、自分がPMS(月経前症候群)かどうかセルフチェックできるサイトがありますので、是非参考にしてください。
2.ホルモンバランスの乱れ
2つ目の原因は、「ホルモンバランスの乱れ」です。生理中は女性ホルモンのバランスが崩れるので、イライラしやすくなってしまいます。
女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類のホルモンがあり、2種類のホルモンの分泌バランスによって生理が起こります。
「エストロゲン」は女性らしいカラダを作るホルモンで、心を落ち着かせる効果もあります。
しかし、生理中は「エストロゲン」が減少するために、落ち着かなかったり、イライラしたりといった症状が起こってしまうのです。
3.「プロスタグランジン」の分泌による不調から
「プロスタグランジン」というホルモンに似た物質が分泌されることでおこる様々な不調も、イライラの原因になります。
「プロスタグランジン」は子宮内膜から分泌させるもので、子宮の筋肉を収縮させて、剥がれた内膜を生理として排出するために分泌されます。
「プロスタグランジンが」原因で起こる不調には以下のようなものがあります。
1.倦怠感やひどい眠気
2.腹痛や腰痛
3.頭痛
4.吐き気・胃痛・下痢
特に生理中倦怠感やひどい眠気、頭痛、などでイライラした経験がある女性も多いはず。
ホルモンバランスの乱れによる精神的不安定とプロスタグランジン分泌による不調からイライラを爆発させ部下や彼氏に当たり散らし、結果自己嫌悪に陥る女性も多くいます。
プロスタグランジンは冷えることで症状が重くなるため「冬になると彼とケンカが増え別れてしまうことが多い」方は、プロスタグランジンが影響していると言えます。
4.出血による貧血や鉄分不足
生理の出血による貧血もイライラの原因になります。貧血で一番多いのが、鉄分不足で起こる「鉄欠乏性貧血」です。
鉄分不足は、精神状態や感情に悪影響があり、いくつかの精神疾患と鉄不足は密接に関係していることが分かっています。
ホルモンバランスの変化やプロスタグランジンの分泌だけではなく、出血自体も生理中のイライラに大きくかかわっていたのです。
現在、女性の90%以上が鉄分不足だというデータがあります。
生理中に貧血の症状がある人は、日々の食生活で鉄分の多いものを積極的に食べることでイライラを抑えることができるはずです。
5.ニキビや肌荒れ、体重増加のストレス
生理中に、ホルモンバランスが崩れることで起こる肌荒れやニキビが原因で、ストレスになりイライラしてしまうこともあります。
また、生理中はむくみなどから2~3kg程度体重が増えてしまったり、プロスタグランジンの影響で便秘になる場合もあるため、ストレスでイライラしてしまいます。
女性は、見た目に「良くない変化」が表れたときに特に強いストレスを感じてイライラします。
加えて、生理中は基礎体温が上昇するので、のぼせや火照りでイライラすることもあります。
紹介した様に、生理中にイライラしてしまうのは「どうしようもないこと」が多くあります。ですが、日々少しずつの努力でイライラを解消し抑えることができます。
生理中のイライラの効果的な5つのイライラ解消法
生理中のイライラに、効果的な5つのイライラ解消法をご紹介します。
1.漢方薬や低用量ピルなど薬を使って不調を抑える
2.日常生活の質を高める。
3.無理に仕事を詰め込みすぎない。
4.アロマバスで心身共にリラックス。
5.就寝前にリラックス効果のあるハーブティーを飲む。
生理中のイライラを解消するためには、心身ともにリラックスすることが大切です。原因を正しく理解し、自分に合った解消法を見つけましょう。
1.漢方薬や低用量ピルなど薬を使って不調を抑える
生理中のニキビや体重増加でのストレスや、プロスタグランジンの分泌によって起こる不調に効果的なのがは漢方薬です。
また、ホルモンバランスの乱れに効果的なのは低用量ピルです。自分の悩みに合った対処法を試せば効果が期待できます。
生理中のカラダの不調からくるイライラは漢方薬で解消
漢方薬は倦怠感や眠気、頭痛、腰痛、イライラなど様々なカラダの不調に効果を発揮することができます。
生薬の組み合わせで個人の症状や体質に細かく合わせる事が可能なので、まずは、自分の悩んでいる症状を細かく書き出し医師に相談してください。
漢方薬の効果には個人差がありますが、基本的には長期間飲み続けてゆっくり症状を改善していく方法ですので、即効性があるわけではありません。
ただ続けて飲むことで、イライラだけではなく、生理中に起こる様々な不快な症状を緩和でき、ストレスを軽減してくれます。
漢方薬は産婦人科や漢方外来で処方してもらえます。
PMSで苦しんでいるなら低用量ピルでイライラ解消
低用量ピルは避妊薬として有名な薬ですが、実は避妊薬以外の効果もあります。
低用量ピルはホルモン値を安定させる効果があるので、ホルモンバランスの乱れが原因で起こる、生理前や生理中のイライラに効果的です。
低用量ピルは、PMS(月経前症候群)の人には特に効果的な方法だと言われています。
症状がひどい場合は我慢せず、迷わず専門の医師に相談することをおすすめします。
生理は病気ではありませんが、辛い症状は医師に相談するこで楽にさせてもらえます。
かかりつけの婦人科があれば、心配なことがあったときに話を聞いてもらえるので、何でも気軽に相談できる婦人科医を見つけましょう。
2.日常生活の質を高める
出血による貧血や鉄分不足に効果的なのが、日々の食生活を見直し日常生活の質を高めることです。鉄分が多く含まれる食材を、積極的に日々の食事に取り入れましょう。
緑黄色野菜、イモ類、かき、シジミ、あさり、鮭、ダイズ、レバー
また、食生活だけでなく、普段の生活習慣を見直すことで更に効果がアップします。
「質の良い睡眠がとれているか」、「規則正しい生活ができているか」、今一度確認することも大切です。
最近はコンビニやスーパーでも便利なもの(惣菜やレトルト食品など)が多く、「忙しいから」という理由で生活の質を下げてしまっている女性も多く存在しています。
規則正しい生活や食習慣の改善は、精神状態やホルモンバランスを整える効果もありますので、しっかりと規則正しい生活を心がけましょう。
3.無理に仕事を詰め込みすぎない
生理中の集中できない時に無理に仕事を詰め込みすぎると、結果的に自分を追い込むことになってしまいます。
生理中にイライラしないためには、自分をいたわることが一番大事です。仕事のペース配分を見直すことでミスをすることなく、効率よく仕事ができます。
できないことは無理せず周囲に頼る勇気を持ちましょう。今助けてもらった分は、生理が終わったら集中して頑張れば良いのです。
仕事のペース配分を考えることは、イライラ解消法でもあり、イライラと上手に付き合う上でも大切なことです。
4.アロマバスで心身共にリラックス
生理中はいつもより自分のトリートメントに時間を取るように心がけてください。
就寝前はぬるめのお風呂にゆっくりつかることで、カラダを温めると同時に、生理中の辛いむくみを解消することができます。
浴槽にラベンダーと精油を数的入れ、粗塩をひとつかみ入れると、むくみに効果的でリラックス効果が期待できます。
カラダが冷えてしまうと不調の症状が悪化してしまう可能性もありますので、就寝前はカラダを芯まで温めて、質の良い睡眠で一日の疲れをしっかり取りましょう。
5.就寝前にリラックス効果のあるハーブティーを飲む
上でも書いた通り、就寝前にカラダを温めると良い睡眠がとれます。アロマバス以外にも、温かい飲み物でカラダを温めることもとても効果的です。
就寝前はリラックス効果のあるハーブティーがおすすめです。カフェインは睡眠を阻害することも分かっているため、できるだけカフェインは取らないようにしましょう。
ハーブティーの中でも、カモミールは胃腸の調子を整えて不安やストレスを解消してくれ、レモンバームは精神を落ち着かせる効果があります。
ルイボスティーは利尿作用が高いのでむくみ解消におすすめです。自分に合ったハーブティーを選んで、心を落ち着かせ、良い睡眠をとりましょう。
生理中のイライラと上手に付き合う5つの方法
生理はある一定の年齢まで付き合わなければいけないものです。「できることなら生理と上手に付き合っていきたい」と思いますよね?
続いては、生理中のイライラと上手に付き合う5つの方法をご紹介します。
1.心にゆとりを持つ。
2.自分を上手にコントロールできるようになる。
3.運動や旅行などで気分転換する。
4.「生理の不調は健康な証拠」だと開き直る。
5.生理の時にイライラしていまうことを周囲に知ってもらう。
生理中のイライラと上手に付き合って快適な日々を送りましょう。
1.心にゆとりを持つ
まず、心にゆとりを持ちましょう。
心にゆとりがないと、イライラして部下やパートナーに当たってしまいます。結果、後になって自己嫌悪に襲われてしまうこともあります。
心にゆとりを持つためには、仕事とプライベートをきっちり区別し、プライベートの時間を上手に使うことが大切です。
休日は大好きなことや趣味に没頭することで、仕事のことを忘れる時間を持ちましょう。
また、どうしてもイライラして家族に当たってしまう人は、ひとりで出かけるなどして、一人きりでリフレッシュする時間を作ることがおすすめです。
自分の時間が持てると、生理中で不安定な時にも少し心にゆとりが生まれます。
心にゆとりがあると自然と「思いやり」の気持ちが持てるようになるので、周囲との人間関係に悩むことも少なくなります。
2.自分を上手にコントロールできるようになる
生理中でも自分を上手にコントロールできるようにするためには、まず自分を良く知ることが必要です。
自分がどんな時にイライラしてしまうのか、記事冒頭で紹介した「生理中イライラする原因」で自分が当てはまるものを確認ししっかり把握しておいてください。
イライラする原因がわかれば、イライラや不調があらわれる前に、周囲に迷惑をかけないように事前に対策しコントロールできるようになります。
自分を上手にコントロールできれば、生理以外でも様々なトラブルを上手に乗り越えられるようになります。
3.運動や旅行などで気分転換する
イライラして周囲に迷惑をかける前に肩回しなどの軽い運動を行い気分転換して、ストレスを発散しておくのも効果的です。
運動以外でも、趣味や旅行なども気分転換することができます。大事なポイントは、イライラやストレスから解放される時間を十分に確保することです。
イライラしても当たり散らすことはせず自分で解決できるようになることが、「いい人間関係を築くこと」や「生理と上手に付き合うこと」にもつながります。
4.「生理の不調は健康な証拠」だと開き直る
「生理中だから・・・」とくよくよ悩まずに、さまざまな不調も「健康な証拠だ!」と開き直ると案外楽になります。
悩んでばかりいると、ネガティブ思考になって症状は悪化してしまいます。
「生理は病気ではない。健康だからこそあるんだ」ということをカラダと心に叩き込んで、生理の不調を乗り越える強い気持ちを持ちましょう。
ポジティブな考えは生理以外のカラダの不調も良くしてくれる効果もありますので、是非お試しください。
5.生理の時にイライラしていまうことを周囲に知ってもらう
生理中のイライラを周囲に知ってもらうことも、生理と上手に付き合う方法です。
理解してくれる上司や同僚がいるなら、話を聞いてもらうと気持ちが楽になります。
周囲があなたの状況を理解してくれれば、「生理でイライラしているのがバレるのではなか…」という不安も解消されます。
結果、より良い環境で仕事ができるようになります。少しの勇気で仕事がはかどり、良い結果が出せるようになるなら一石二鳥です。
「生理休暇」を導入している会社も少しずつ増えており、生理で起こる不調や感情の起伏に対する偏見は改善されつつあります。
会社に話せる人がいない場合は、友人や家族に話を聞いてもらうだけでも、かなり気持ちが楽になります。勇気を出して自分の不調を周囲に知ってもらいましょう。
生理と上手に付き合って快適な毎日を送りましょう
あまり口に出す人は多くないかもしれませんが、生理中のカラダの不調やイライラに悩んでいる女性はとてもたくさん存在しています。
生理中も快適に過ごすためには、生理中のイライラと上手に付き合う力を身に着けることが大切です。
イライラ解消の大事なポイントは、「規則正しい生活とリラックス」です。
自分のカラダや精神状態を理解し、自分をしっかりコントロールできれば生理中のイライラを解消できます。
どうしても我慢できないほどひどい症状がつづく時は、無理せず専門の医師に相談しましょう。