ゲーム依存とは 課金ゲームがやめられくなくなる前の対策

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WHO(世界保健機関)は2018年インターネットのゲームのやりすぎで健康を損なう、いわゆるゲームに依存することそのものを病気に認定する動きが出ており、インターネットに繋がっているオンラインゲームやスマホアプリの課金制のゲームも含め、ゲームそのものとの付き合い方が問われる時代になってきています。

そんな2018年のお正月の時期に…

親戚の子供にお年玉をあげたのに、すぐにコンビニに言って課金用のカードを購入。そしてそのままスマホゲームに課金してガチャ(ゲーム上のくじ引き)をして全部ハズレだったらしく、すごいショックを受けている姿に困惑してしまった。もう来年からはお年玉を上げないようにしきゃいけないのかな。

…というような、昨今のゲーム事情を感じる内容のつぶやきを、twittter上で見かけました。

基本無料のスマホゲームとガチャなどの課金要素は切っても切れない要素であり、人によっては数万円~数百万、あるいはそれ以上の大金をゲームに費やしてしまうことがあります。

今回は課金ゲームへの依存とその対策についてお話いたします。

ゲーム依存の定義

WHOの草案によればゲーム症・障害の定義は

  • 他の興味や活動よりもゲームの優先する
  • ゲームをする衝動そのものを止めることができない。
  • 問題が起きているのにゲームを続けたり、プレイ時間を増やしたりする。
  • ゲームのせいで家族関係や社会、学校、仕事などに重大な問題が生じている。

などの状態が最低でも12ヶ月継続している、と定義されています。なお、幼少期の子供の場合は進行が早いとされ、12ヶ月未満でも重症であれば依存症とみなすとされています。

ゲーム依存の特徴

ゲームのせいで日常生活に影響が出る

今やゲームと言えば買い切りや据え置き型のゲームの他にも、スマホで気軽にどこでも出来るゲームで遊ぶ子供や学生は多くいます。

どこでも出来るがゆえに、歩きながらゲームをしたり、授業中にもゲームをしたりと、ゲームに対して自分を律することができないために、事故に巻き込まれたり学力低下を招いていることもあります。

大人の場合も、基本無料の課金制のゲームにのめり込みすぎて、その月の給料や生活費をつぎ込んでしまう、課金のために借金や他人のクレジットカードを利用するというケースもあります。

いつもゲームのことばかり考えている

仕事の時も勉強の時もいつもゲームのことばかり考えてしまい、他のことに集中できなくなってしまうという状態です。

ゲームによってはリアルの時間と連動しているものがあり、その時間にしかできないイベントをしたいために他のやるべきことよりも優先してゲームをしてしまう、ゲーム内のチャットをするためにゲームをしてしまうということがあります。

また、ゲーム内で使えるスタミナやアイテムなどが、現実世界の時間とリンクしており、スタミナがあふれて無駄にならなために無駄にゲームをしてしまうということも、ゲームのことばかりを考えてしまう原因の一種です。

嫌なことから逃げるためにゲームをしている

現実世界はストレスが多く仕事や勉強でうんざりしている人が、現実逃避のためにゲームに熱中してしまうことがあります。

もちろん、ストレス解消のためにゲームを行うことは問題ないのですが、ゲームに熱中するあまり寝不足をして日常生活に支障が出てしまう、日中の仕事や学業に支障が出てしまうことがあります。

そのことが更なるストレスを招き、またゲームに熱中してしまうという負のスパイラルが生まれやすくなります。ネットスラングで言うところの「ネトゲ廃人」にもこのタイプが多いとされています。

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課金制ゲームが抱える問題

ガチャなどの運・確率要素があるためにのめり込みやすい

スマホで遊べる課金式ゲームのほとんどが採用しているのは「ガチャ」というシステムです。

先ほどの述べたようにガチャはゲーム上のくじ引きのようなものであり、何%の確率で珍しいアイテムやキャラクターが手に入る、つまり当たりを引けるという特徴があります。

基本無料のゲームの場合、ガチャはマネタイズの要と呼べる一方で、「運」の要素やギャンブル性が強く、衝動的にお金をつぎ込んでしまいやすい仕組みになっています。

ガチャでお目当ての品が手に入らないと、

  • 損失を取り返そうとして衝動的にお金を使ってしまう。
  • ガチャそのものが快感になってやめられなくなる。
  • ガチャをしないと落ち着かなくなる、ストレスがたまる。
  • 借金や生活費を過度に削ってまで課金をしてしまう。

と言った、ギャンブル依存性の特徴とも呼べる行動を取ってしまうことがあります。

ガチャそのものが、何かを行った際に一定の確率で報酬が出るという「部分強化」という特性であり、何かを行えば必ず報酬が手に入る「全強化」という特性よりも非常に魅力的であり刺激を感じるために、ハマってしまいやすくなるのです。

ガチャやゲーム内で一定確率でアイテムが手に入る(いわゆる「ドロップ」)要素を含む運や確率で左右されるゲームは、毎回何もせずともレアキャラやレアアイテムが手に入るゲームよりも魅力的でのめり込み安いというわけなのです。

もちろん、ゲームを楽しむ事そのものは問題ないのですが、ゲームにハマリすぎてしまい時間だけでなく多額のお金を一瞬で費やしてしまうのが課金制ゲームで注意すべき点です。

ガチャそのものが一種のエンターテインメントとなっている

ネット上には、自分がどれだけ課金したかをつぶやいて注目を集めたり、「今からガチャを何回回します!」と宣言して、実際に課金を行う様子を動画で実況していることもよく見かけます。

ユーチューバーのように、とにかく注目を浴びることが大事な仕事の場合、流行のゲームを見つけて遊ぶ、そのゲームに大量のお金を使うことで再生数が伸びて収益が増えるという仕組みが存在しています。

中には一回のガチャ配信で、数万~数百万のお金を使うこともあり、そのリアクションやガチャの結果を楽しむユーザーも多くいます。

このようにガチャ行為そのものが一種のエンターテインメントと化し、自然に馴染んでいる光景をみると、大量にお金を使う行為そのものに対する心理的なハードルが下がるのではないかと考えている人もいます。

ゲーム運営側が実際に行っている対策

なお、ゲーム側もプレイヤーによる多額の課金を防止するために

  • 課金なしでも楽しめることを運営側が伝える。
  • 基本無料だが課金制のゲームであることをゲーム内で何度も忠告する。
  • 多額の課金そのものを控える旨の忠告を出す。
  • 未成年がプレイする場合は、保護者の同意が必須である。
  • 未成年がプレイする際は、1ヶ月あたりの課金の限度額が決められている。

などの課金に対する対策を施しているゲームがあります。

このような対策を実施するということは、課金のあるゲームはそれほど課金をしたいという気持ちを煽る要素が含まれている。それゆえに、金銭管理ができない人にとっては衝動買いや無駄使いを誘発しやすいシステムであると考えることもできます。

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ゲームに依存しないためにできること

買い切り型のゲームを楽しむようにする

スマホのゲームとは異なり、据置きや携帯ゲーム機の買い切り型のゲームの多くはエンディングがあり、過剰なゲームへの熱中を防ぐことができます。

また、課金することもないので衝動的にお金を費やしたり、課金のために生活や精神が苦しくなるといったことも避けられます。

課金額次第ですが、普段の一回の課金額が3000~5000円の場合なら、新しい携帯ゲームを一つ買えることもできる一方で、勢いで数千円使ってしまうことで、新しい携帯ゲームすら遊べなくなってしまうという、課金の恐ろしさを身にしみて感じるという効果もあります。

昔なら新しいゲームやゲーム機本体が買えた金額を、何ら抵抗もなく課金してしまうようになっていれば、なおさらそのことを感じるでしょう。

ゲームをする時はルールを決めておく

「ゲームは1日1時間」というように、ゲームをするときのルールをあらかじめ決めておき、そのルール内でゲームを楽しむようにするというやり方です。

1日にできるゲームの時間、ゲームをしてもいい場所や状況、学業成績や日常生活に影響が出たらゲームを禁止する、一月あたりの可金額の上限などのルールを決めておき、ゲームに依存しないための自己コントローや金銭管理能力を身に付けることができます。

また、自分のゲームをしたプレイ時間や課金額などの記録を残しておくことで、いま自分がどれだけの時間やお金をゲームに費やしているのかという、客観的なデータもあれば効果的です。

ゲーム以外のことを考える時間や状況を作る

ゲームにのめり込んでしまうのは、それだけゲーム以外のことに興味が無い、ゲーム以外のことにやりがいや居場所を感じていないというケースもあります。

その場合は、例えば外に出て散歩をしてみる、どこかに出かけて見るだけでもいいので、ゲーム以外に使える時間や状況を作るようにして、ゲームから適度な距離感をとれるようにしましょう。

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ゲームそのものから距離を取る

どうしてもゲームに熱中してしまうのをストップしたい場合は、ゲームそのものをアンインストールする、売ってしまう、誰かに預かってもらうなりして、ゲームから物理的に距離を取ることで、強制的にゲームに熱中することを防ぐことができます。

自律心が弱い、誘惑に弱い人にとっては、自分一人の力ではゲームとうまく付き合うことができないので、周囲の人の協力を得ることも大切です。

また、ゲームから物理的に距離を取ってできた暇な時間に「暇つぶしにゲームをしたい…」という欲求が生まれないように、なるべく予定を入れるようにするのが効果的です。

健康を損なうような遊び方は続けられないと自覚する

仕事の場合ならワーカホリック(仕事中毒)のように、自分の健康を犠牲にしたゲームの遊び方は長く続けることができず、熱中していく中で健康を損ない日常生活に大きな悪影響が出てしまうことを自覚しなければいけません。

ゲームに対して強迫観念や義務感を感じている、ストレスを感じているのにもかかわらずやめられないと感じたら、一度冷静になってゲームをストップすることも大切です。

国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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