リーダーに向いていない人の性格・特徴について

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仕事でもスポーツでも「リーダーシップを取れ!」とか「リーダーになるべきだ!」という言説をよく耳にするものですが、リーダーに向いていないと自覚している人からすれば、こうした風潮は生きづらいと感じるものかもしれません。

もちろん、リーダーに向いていないと自覚できている人なら、あえてリーダーにならない生き方ができるのでマシかもしれません。

しかし、自分がリーダーに向いていないことに自覚できず、与えられたリーダーという役目を果たすことに、妙な違和感や生きづらさのようなものを抱き続けて生活を送ることは、たいへんしんどいものだと思います。

また、自分ではなく他人を見て「この人はリーダーに向いていないなぁ…」と感じるものの、当の本人はリーダーに向いていると思い込んでおり、リーダーらしくない行動に振り回される身になれば、たいへん面倒くさいことでしょう。

今回は、そんなリーダーに向いていない人の特徴や性格について、お話しいたします。

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リーダーに向いていない人の性格・特徴

他人に対する配慮ができない

部下や後輩に対する気配りができない。ねぎらいの声を掛けることもせず、指示を出したら出しっぱなし。仕事を依頼しても感謝の言葉もなければ、ケチを付けるばかり。しかも、そのケチの内容も具体的性がなくて漠然とした指示でしかなく、そんな漠然とした支持だから受け取る方も困り果ててしまう…など、他人に対する配慮の無さがある人は、リーダーに向いていない特徴のひとつでしょう。

まるで、リーダーという立場を何か特権階級かのように感じて、「自分はリーダーとして配慮されるのが当然、むしろなんで私の方が配慮しなきゃいけないの?」という、他者への配慮の無さと同時に自分に対して配慮を一方的に求める態度は、人の上に立つリーダー向きのものとは呼べません。

指示待ち、言われたことはちゃんとやる人

指示を待つ姿勢を持ち、しっかり言われた事をできる人は部下や後輩として優秀ですが、その姿勢のままリーダーの立場になるのは、ふさわしくありません。

リーダーなのに誰かの下についていた時のような姿勢が抜けず、他人に指示を出せない、集団をまとめるために動こともしない、その結果チームの一体感が薄くなり、個々人の連携が取れない働き方を招く。

その結果、やらなくてもいい仕事を増やす、手が空いている人とそうでない人との差が激しくなる…などの問題が生じてしまいます。

なお、「指示待ち人間」という言葉そのものが、どちらかと言えば「指示を待ってばかりで自分から仕事を撮りに行こうとしない、消極的でダメな人」という負のレッテルで語られる言葉として使われるものです。

しかし、指示待ち人間でも、しっかり指示を出せば働いてくれる人や、細かい指示でも合わせようとする積極性を持っているなど、決して「指示待ち=負のレッテル」ばかりではないと感じます。

なんでも自分で抱え込む癖がある

指示を出せない裏には、なんでも自分で抱え込んでしまう癖が影響しています。

  • 他人に任せるよりも自分で仕事をやったほうが早いと考える。
  • 他人に任せたいが、仕事を教えるのが苦手なので、結果として自分一人で抱え込む。
  • 「他人に仕事を任せること=他人の面倒事を増やすこと」と、過度な気遣いのせいで抱え込む。
  • 他人に対して信頼感や安心感を持てない。

などの不安や悩みが、抱え込む癖として現れていると考えられます。

チームで仕事・スポーツを行う以上、どうしても「対人関係を良好にしたい」という願望がありますし、対人関係の良さが評価や成績に結びつくのであれば、いかにして良好な関係を保つかに熱意を注ぐのも自然なことでしょう。

しかし、その一方で他人に仕事を任せることは、下手をすれば他人に余計な負担をかけて対人関係の悪化を招いてしまう…という側面もあります。こうしたジレンマを回避する方法として、一人で抱え込む癖が身につくと考えることができます。

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集団に過度に同調してしまう

チームを率いることが求められるリーダーにとって、自分がリーダーとしてチームを率いることをせずに、チームの雰囲気や空気に過度に同調してしまえば、一体なんのためのリーダーなのかわからなくなります。

まさにリーダーとは名ばかりであり、実質的には集団の空気という非常にあやふやで且つ、明文化できないものに従う集団になります。また、名ばかりリーダーだという認識が広まれば、部下や後輩から信用も得られにくく、ますます集団をまとめる役になりづらくなります。

リーダーであれば空気の読み合いに必死になることよりも、チームの士気を高めるために率先したり、集団をまとめるために指示を出すなど、空気(雰囲気)を作って行く側になることが重要です。

褒めない

何があっても「褒めない」リーダーの下では、人望も集団のまとまりも生まれにくくなります。

愛のムチや厳しさからあえて「褒めない」スタイルを貫いているとしても、そんなリーダーに従っている人からすれば「自分のやっていることはリーダー含め集団の利益になっているのか?」「自分の仕事のやり方は正しいのか?」という実感が得られず、強い緊張や不安を抱えます。

自分の働きっぷりが評価されないどころか、まるで無視されているかのように感じる。次第に「努力をしても無駄」だと悟って、無力感に飲み込まれることもあります。(=学習性無力感)

怒られることも辛いですが、褒められずに放置され続けることも同様の辛さがあります。親子間の虐待が暴力や暴言だけでなく、育児放棄(ネグレクト)も虐待の一種として扱われているように、何もされない事そのものが見えない暴力であり、他人に強い負荷を与えているのです。

このことは、親子関係だけでなくリーダーとして集団を率いていく人も、覚えておいて損はない知識と感じます。

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過度な放任主義

褒めないに通ずるものですが、過度な放任主義も同様にリーダー向きの行動ではありません。

放任主義なので、リーダーの下にいる人からすれば過度な期待や緊張も無く、心地良いかもしれませんが、あまりにも緊張感がなさすぎるために集中力の欠如や注意散漫になることがあります。

また、緊張感の無さゆえにチームとしてのまとまりも弱く、個々人がバラバラに仕事をしてしまう。チームとして連携が取れず非効率的な働き方になってしまうリスクがあります。

なお、心理学では適度に期待をかけて褒めれば、それに応じて褒められた人のモチベーションが上がるピグマリオン効果と呼ばれるものがあります。当然ながら、褒めない、放任主義を貫けば、ピグマリオン効果が働くことはありません。

自分に甘く他人に厳しい

「自分に甘く他人に厳しい」態度はリーダー及び目上の人がやっていると非常に不愉快な気持ちになる人が多いものです。

立場の差がある以上、立場が下の人は上の人に対して指摘がしづらい。そして、指摘がしづらい事をいいことしてに、立場が上の人はいつまでも自分の態度を改めなくても済まされてしまいます。

立場が下の人は割を食い続け、立場が上の人の傍若無人っぷりは放置、あるいはより増長することになりかねません。

なお、人は「行為者・観察者バイアス」という、他人のミスは他人の人格や行動にあると考える、自分のミスは運や状況など自分以外のものにあると考える傾向があります。

その傾向に自覚できないままリーダーというよりは暴君のように振る舞い続ければ、顰蹙を買って人望を失うのも無理はないでしょう。

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行動や主張に一貫性がない

リーダーとして集団を率いてく場合、リーダー自身の行動や主張に一貫性がなければ、ついてくる人達を混乱させて、チームのまとまりを崩す原因になります。

例えば、昨日は「A案で行く」と言っていたのに、今日は「やっぱりB案で行く」と変更する。しかし、「…やっぱりA案で!」となんでも変更を繰り返し、その度に周囲の人を振り回す人の下で働くのは、精神的に強い負担を強いられます。

主張がコロコロ変わる根拠に納得できるだけの理由や説明があればまだマシですが、その日の気分、気まぐれ、なんとなく、のようにアバウトで説明が不十分であれば、振り回される方からすればいい迷惑でしょう。

もちろん、指示を変えるリーダーの方も、自分より上のリーダーの都合や、クライアントの都合に振り回される板挟みに苦しんでいる被害者という側面もあり、同情や共感を覚えることがあるものでしょう。

しかし、だからといって優柔不断な態度を受け入れて自分も繰り返すのではなく、もしも自分がリーダーとして振舞う場合は、なるべく主張の一貫性を持ち、余計な混乱を招かないようにと肝に命じる…そのための反面教師として、勉強させて頂くことが大事だと感じます。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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