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	<title>心理学用語  |  メンタルの強化書</title>
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	<description>仕事・スポーツ・人間関係などの悩みに役立つ、心理学に関する記事を発信するブログ</description>
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		<title>「インポスター現象」褒められると罪悪感を覚える心理について</title>
		<link>https://mental-kyoka.com/archives/21129</link>
				<pubDate>Thu, 18 Apr 2019 14:05:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[メンタルの教科書 中の人]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[心理・心理学]]></category>
		<category><![CDATA[心理学用語]]></category>
		<category><![CDATA[心理学]]></category>
		<category><![CDATA[褒める]]></category>

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				<description><![CDATA[他人から誉められたり、賞賛されたりしたときに、嬉しさよりもどこか怖さや不安、罪の意識を感じてしまう。謙遜とは違い、後味が悪く妙に胸がざわめく気持ちになってしまう。 まるで、自分は他人を騙して本当の自分以上の価値や評価を得]]></description>
								<content:encoded><![CDATA[<p>他人から誉められたり、賞賛されたりしたときに、嬉しさよりもどこか怖さや不安、罪の意識を感じてしまう。謙遜とは違い、後味が悪く妙に胸がざわめく気持ちになってしまう。</p>
<p>まるで、自分は他人を騙して本当の自分以上の価値や評価を得ている詐欺師のように感じて罪悪感を感じてしまう…このような心理はインポスター現象と呼ばれています。</p>
<p>インポスター現象は、実際に社会的な成功を収めている人でも見られます。この心理の裏には自信のなさ、自尊感情の低さ、社会的な成功と自分の実力や努力と結びつけられないと言う物事の見方の偏りがあるとされています。</p>
<p>今回はこのインポスター現象についてお話しいたします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>関連記事</p>
<div class="blog-card internal-blog-card blog-card-thumbnail-right blog-card-wide cf"><div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://mental-kyoka.com/archives/21306" class="blog-card-thumbnail-link"><img width="100" height="100" src="https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/05/inposuta-renai-100x100.jpg" class="blog-card-thumb-image wp-post-image" alt="恋愛におけるインポスター現象について" srcset="https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/05/inposuta-renai-100x100.jpg 100w, https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/05/inposuta-renai-150x150.jpg 150w, https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/05/inposuta-renai-50x50.jpg 50w" sizes="(max-width: 100px) 100vw, 100px" /></a></div><div class="blog-card-content"><div class="blog-card-title"><a href="https://mental-kyoka.com/archives/21306" class="blog-card-title-link">恋愛におけるインポスター現象について</a></div><div class="blog-card-excerpt">インポスター現象(あるいはインポスター症候群)とは、他人から褒められたり評価されることがあっても、その言葉を信じることができなくなる。
</div></div><div class="blog-card-footer"><div class="blog-card-site"><span class="blog-card-favicon"><img src="//www.google.com/s2/favicons?domain=mental-kyoka.com" class="blog-card-favicon-img" alt="" width="16" height="16" /></span><a href="https://mental-kyoka.com">mental-kyoka.com</a></div><div class="blog-card-hatebu"><a href="//b.hatena.ne.jp/entry/https://mental-kyoka.com/archives/21306" rel="nofollow"><img src="//b.hatena.ne.jp/entry/image/https://mental-kyoka.com/archives/21306" alt="" /></a></div></div></div>
<p>&nbsp;</p>
<h2>インポスター現象とは</h2>
<p>インポスター現象とは、<strong>社会的な成功を得ているのにもかかわらず、自分は成功者の仮面をかぶっているだけにすぎず、人を欺き不当に評価や賞賛を得ているの…と罪悪感を感じてしまう心理</strong>を指します。</p>
<p>他人を騙して評価を得ていると感じているために、褒められても</p>
<ul>
<li>「この人はいつか自分の本性を見抜くのではないか」</li>
<li>「褒めてきた人が、いつ自分が騙され暗示をかけられていた事に気づいてしまうのか、気が気でならない」</li>
</ul>
<p>と不安や恐怖を感じたり、罪の意識に駆られ憂鬱な気分になってしまうことがあります。</p>
<p>なお、インポスターとは英語で詐欺師の意味。インポスター症候群(詐欺師症候群)と表現される事もあります。</p>
<p>インポスター現象の言葉は、1970年代にジョージア州立大学所属の心理学者クランスとアイムスが提唱した造語です。</p>
<p>大学の試験で素晴らしい成績を取った学生たちとカウンセリングをしている最中に、「自分はこの学校に通う資格がない」と感じている学生がいることに気づいたことが、インポスター現象を調べるきっかけとされています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>インポスター現象の仕組み</h2>
<p>インポスター現象になってしまう人には、</p>
<ul>
<li>自分の社会的な成功を過小評価。</li>
<li>社会的な成功の裏にある弱点や欠点への注目。</li>
<li>自分の社会的な成功は運や他者の存在など自分以外の者が招いたと考える。</li>
</ul>
<p>と言う、物の見方の偏りが影響していると考えられています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>学業や仕事で例えた場合…</p>
<ul>
<li>自分があげた成果を「こんなの大した事ではありませんよ」「これぐらいならできて当然ですよ」と言ってしまう。　(→成功の過小評価)</li>
<li>自分があげた成果を無視して「でも、この前の成果は散々でした」「確かに高評価を得ているけど、まだまだ詰めが甘いので完璧とは呼べない」と言ってしまう。　(→成功の裏にある弱点や欠点への注目)</li>
<li>自分が受けた成果に対して「今回はたまたま運が良かったので良い成果が出ただけです」「この成果は私ではなく〇〇さんの助けのおかげです」といってしまう。　(→成功は運や他者の存在など自分以外の者が招いたと考える。)</li>
</ul>
<p>と言う具合に、謙遜を通り越した態度をとってしまうことで、自分の社会的な成功に対する確信や自信が得られない。</p>
<p>そんな状態で、自分が褒められ賞賛する経験を重ねると「自分は他人を騙して不当に評価を得ている」という、インポスター現象に見られる考え方や感じ方をするようになるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なお、自分の成功を自分の手柄であるとして認知できない事は、心理学の認知の歪みの1種である「過大視と過小評価」に通ずるものがあります。</p>
<p>そのほかにも原因帰属の外的統制(型)も、インポスター現象と関連がある心理学用語と言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>関連記事</p>
<div class="blog-card internal-blog-card blog-card-thumbnail-right blog-card-wide cf"><div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://mental-kyoka.com/archives/3100" class="blog-card-thumbnail-link"><img width="100" height="100" src="https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2018/03/ninchinoyugami-e1521654367484-100x100.jpg" class="blog-card-thumb-image wp-post-image" alt="「認知の歪み」10パターンとその例" srcset="https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2018/03/ninchinoyugami-e1521654367484-100x100.jpg 100w, https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2018/03/ninchinoyugami-e1521654367484-150x150.jpg 150w" sizes="(max-width: 100px) 100vw, 100px" /></a></div><div class="blog-card-content"><div class="blog-card-title"><a href="https://mental-kyoka.com/archives/3100" class="blog-card-title-link">「認知の歪み」10パターンとその例</a></div><div class="blog-card-excerpt">いつも自分を精神的に追い詰めてしまう、些細なことで落ち込んだり、すぐに悪い方向に考えるネガティブ思考が身についてしんどさを感じている人によく</div></div><div class="blog-card-footer"><div class="blog-card-site"><span class="blog-card-favicon"><img src="//www.google.com/s2/favicons?domain=mental-kyoka.com" class="blog-card-favicon-img" alt="" width="16" height="16" /></span><a href="https://mental-kyoka.com">mental-kyoka.com</a></div><div class="blog-card-hatebu"><a href="//b.hatena.ne.jp/entry/https://mental-kyoka.com/archives/3100" rel="nofollow"><img src="//b.hatena.ne.jp/entry/image/https://mental-kyoka.com/archives/3100" alt="" /></a></div></div></div>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>インポスター現象の問題点</h2>
<p>インポスター現象に悩んでいる人は、日常生活の中で成果を出さなければいけない場面にて、自分が他人を騙していることを気づかれないために、二種類の対策をとることがあります。<span style="font-size: 12px;">(ただし騙していると言う考えは、本人の思い込みでしかないのだが…)</span></p>
<p>一つは、頑張りすぎてしまうこと。もう一つはあえてサボり、自ら失敗するような状況を招いてしまうことです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>頑張りすぎてしまう</h3>
<p>学業の話を例に各対策を見ていきましょう。</p>
<p>頑張りすぎるパターンは、自分は周囲の人を欺いて好成績をあげていると感じている。そして、いずれは周囲の人が騙されていた事に気がつかれ「自分は対して評価に値しない人間だとバレて責められるのではないか…」と言う不安に怯えています。</p>
<p>その不安を払拭するためにも、普段から誰よりも勉強に励み、過剰なまでに努力を重ねる。過剰な努力をしておけば、その分テストで本当に良い成績を取れる可能性が高まる。そして、周囲の人が騙されていることに気がつかないままの状態でいてくれる可能性も高まります。</p>
<p>しかし、この対策の弱点は、過剰な努力を毎回テストのたびにすることが難しいと言う点。そして、仮に今回はうまくいったとしても、その次もうまくいくかわらない。「いずれ自分は他人が思っていることを評価に値すべき人間ではない」と言う、隠しておきたい詐欺師の仮面の下に隠された素の自分が、周囲の人にばれてしまうことへの不安が高まってしまうことです。</p>
<p>頑張って好成績を収めても、どこか罪悪感いや緊張感が消えない。むしろ頑張れば頑張るほどに、自分が精神的に追い込まれているように感じて、しんどくなってしまうのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h3>あえてサボる、手を抜く</h3>
<p>サボるパターンは、テスト前なのにもかかわらず、あえて勉強とは関係ないことに時間を費やしたり、徹夜をして寝不足の状態のままでテストに挑むなどして、悪い成績を出してもおかしくない状況を自分で作ってしまうことです。</p>
<p>このような行動は、社会心理学ではセルフハンディキャップイングとも呼ばれており、あえて自分が不利な状況に追い込むことで、失敗してもおかしくないように仕向けるという、非合理的な行動と言えます。</p>
<p>当然ながら、ろくに勉強もせず、集中力も鈍っている状態ではテストで良い成績を取れる見込みは下がるであろうことは容易に想像出来るでしょう。自分で自分に不要なハンデをかけていることから、テストの成績はよくて横ばい、悪ければ右肩下がりになるので成長は見込めないのは明白です。</p>
<p>しかし、ここで悪い成績を取ったとしても「今回のテストは調子が悪かったから駄目だっただけ」とうまくいかなかった原因が明確にあるので、自分自身が傷つく事は避けられる。</p>
<p>また、サボった割には良い成績が取れた場合は、「サボっていても自分は良い成績を取れるだけの潜在的な実力がある」と周囲に自分の実力の高さをアピールすることができます。</p>
<p>なお、良い成績を取ってしまった時に「運がよかっただけ」と自分以外の何かに成功の要因がある考えてしまう場合もあります。</p>
<p>上でも述べたように、自分の社会的な成功を自分以外の何かに見出す考え方の癖が、失敗した場面にも影響を及ぼしていると言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>関連記事</p>
<div class="blog-card internal-blog-card blog-card-thumbnail-right blog-card-wide cf"><div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://mental-kyoka.com/archives/3122" class="blog-card-thumbnail-link"><img width="100" height="100" src="https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2018/03/Self-handicapping-100x100.jpg" class="blog-card-thumb-image wp-post-image" alt="「セルフハンデキャッピング」予防線を張る人に見られる心理について" srcset="https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2018/03/Self-handicapping-100x100.jpg 100w, https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2018/03/Self-handicapping-150x150.jpg 150w" sizes="(max-width: 100px) 100vw, 100px" /></a></div><div class="blog-card-content"><div class="blog-card-title"><a href="https://mental-kyoka.com/archives/3122" class="blog-card-title-link">「セルフハンデキャッピング」予防線を張る人に見られる心理について</a></div><div class="blog-card-excerpt">旅行のお土産を他人に渡すときに「つまらないものですが…」と言ってから渡す光景は普段の生活でよく見られますね。

もちろん、この場合の「つ</div></div><div class="blog-card-footer"><div class="blog-card-site"><span class="blog-card-favicon"><img src="//www.google.com/s2/favicons?domain=mental-kyoka.com" class="blog-card-favicon-img" alt="" width="16" height="16" /></span><a href="https://mental-kyoka.com">mental-kyoka.com</a></div><div class="blog-card-hatebu"><a href="//b.hatena.ne.jp/entry/https://mental-kyoka.com/archives/3122" rel="nofollow"><img src="//b.hatena.ne.jp/entry/image/https://mental-kyoka.com/archives/3122" alt="" /></a></div></div></div>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>インポスター現象に悩む人は、本当に悪人なのか？</h2>
<p>インポスター現象に悩んでいる人が、本当に詐欺師のように悪いことをしているかどうかについて、2005年にデポー大学の心理学者フェラーリが調べました。</p>
<p>フェラーリの研究では、自分はインポスター(詐欺師)と思うことが多い人たちが、詐欺行為などの不正行為をどのくらいの頻度で行うかについて調査。</p>
<p>その結果、インポスターを自覚している人たちは、インポスターを自覚していない人たちよりも不正行為を働く頻度が少ないと言うことが明らかになりました。</p>
<p>つまり、「自分は他人を騙している」と言う考えはあくまでも自分の思い込みでしかなく、非インポスター傾向の人と比較すれば、そこまで悪人ではないと言う結果になりました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なお、他人を騙すと言えば聞こえは悪いですが、インポスターを自覚している人は実害がないことで人を騙していると言う思い込みが強い。</p>
<p>そのため不正行為のような明らかな実害が伴うものについては、インポスターを自覚している人はしようとしない。その結果として、非インポスター傾向の人と比較すると不正行為を働く頻度が低いのではないかと考えることもできます。</p>
<p>インポスター現象に悩む人が抱えている罪悪感とは、法律で裁く対象となるもの(暴行を加える、金品を奪うなど)に関する罪悪感ではなく、道徳や倫理の対象となるもの(軽い嘘をつく、素直な態度をしないなど)に対して感じる罪悪感であるのだと考えられます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>関連記事</p>
<div class="blog-card internal-blog-card blog-card-thumbnail-right blog-card-wide cf"><div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://mental-kyoka.com/archives/6205" class="blog-card-thumbnail-link"><img width="100" height="100" src="https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2018/11/homerareru-nigate-100x100.jpg" class="blog-card-thumb-image wp-post-image" alt="褒められるのが苦手と感じる心理について" srcset="https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2018/11/homerareru-nigate-100x100.jpg 100w, https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2018/11/homerareru-nigate-150x150.jpg 150w, https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2018/11/homerareru-nigate-50x50.jpg 50w" sizes="(max-width: 100px) 100vw, 100px" /></a></div><div class="blog-card-content"><div class="blog-card-title"><a href="https://mental-kyoka.com/archives/6205" class="blog-card-title-link">褒められるのが苦手と感じる心理について</a></div><div class="blog-card-excerpt">「褒められたら誰もが嬉しいと感じるもの」という考えには少々疑問があります。

褒めると言っても、その褒め方が余りにも露骨で大げさなもので</div></div><div class="blog-card-footer"><div class="blog-card-site"><span class="blog-card-favicon"><img src="//www.google.com/s2/favicons?domain=mental-kyoka.com" class="blog-card-favicon-img" alt="" width="16" height="16" /></span><a href="https://mental-kyoka.com">mental-kyoka.com</a></div><div class="blog-card-hatebu"><a href="//b.hatena.ne.jp/entry/https://mental-kyoka.com/archives/6205" rel="nofollow"><img src="//b.hatena.ne.jp/entry/image/https://mental-kyoka.com/archives/6205" alt="" /></a></div></div></div>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<p>参考書籍</p>
<div class="cstmreba">
<div class="booklink-box">
<div class="booklink-image"><a href="//af.moshimo.com/af/c/click?a_id=1117573&amp;p_id=56&amp;pc_id=56&amp;pl_id=637&amp;s_v=b5Rz2P0601xu&amp;url=http%3A%2F%2Fbooks.rakuten.co.jp%2Frb%2F15888804%2F" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img alt="" style="border: none;" src="https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/2323/9784532512323.jpg?_ex=400x400" /></a><img alt="" style="border: none;" src="//i.moshimo.com/af/i/impression?a_id=1117573&amp;p_id=56&amp;pc_id=56&amp;pl_id=637" width="1" height="1" /></div>
<div class="booklink-info">
<div class="booklink-name">
<p><a href="//af.moshimo.com/af/c/click?a_id=1117573&amp;p_id=56&amp;pc_id=56&amp;pl_id=637&amp;s_v=b5Rz2P0601xu&amp;url=http%3A%2F%2Fbooks.rakuten.co.jp%2Frb%2F15888804%2F" target="_blank" rel="noopener noreferrer">認知科学で探る心の成長と発達</a><img alt="" style="border: none;" src="//i.moshimo.com/af/i/impression?a_id=1117573&amp;p_id=56&amp;pc_id=56&amp;pl_id=637" width="1" height="1" /></p>
<div class="booklink-powered-date">posted with <a href="https://yomereba.com" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer">ヨメレバ</a></div>
</div>
<div class="booklink-detail">日経サイエンス編集部 日経サイエンス社 2019年04月17日</div>
<div class="booklink-link2">
<div class="shoplinkrakuten"><a href="//af.moshimo.com/af/c/click?a_id=1117573&amp;p_id=56&amp;pc_id=56&amp;pl_id=637&amp;s_v=b5Rz2P0601xu&amp;url=http%3A%2F%2Fbooks.rakuten.co.jp%2Frb%2F15888804%2F" target="_blank" rel="noopener noreferrer">楽天ブックス</a><img alt="" style="border: none;" src="//i.moshimo.com/af/i/impression?a_id=1117573&amp;p_id=56&amp;pc_id=56&amp;pl_id=637" width="1" height="1" /></div>
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</div>
</div>
</div>
</div>
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										</item>
		<item>
		<title>自己成就予言　思い込みが現実になってしまう心理学的な理由</title>
		<link>https://mental-kyoka.com/archives/3712</link>
				<pubDate>Tue, 05 Jun 2018 11:09:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[メンタルの教科書 中の人]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[心理・心理学]]></category>
		<category><![CDATA[期待]]></category>
		<category><![CDATA[心理学用語]]></category>
		<category><![CDATA[教育心理学]]></category>

		<guid isPermaLink="false">https://mental-kyoka.com/?p=3712</guid>
				<description><![CDATA[「自分は勉強ができない」「どうせ自分は豆腐メンタルだから」と自分に対して否定的な思い込をしていると、自然とその通りになってしまうという事があります。(なんとなくオカルトじみてますけどね…) このことは心理学では「自己成就]]></description>
								<content:encoded><![CDATA[<p>「自分は勉強ができない」「どうせ自分は豆腐メンタルだから」と自分に対して否定的な思い込をしていると、自然とその通りになってしまうという事があります。(なんとなくオカルトじみてますけどね…)</p>
<p>このことは心理学では<strong>「自己成就予言」と</strong>呼ばれており、人は無意識のうちに自分の思い込みや固定観念に縛られ、その考えに沿った行動をしてしまう事があるのです。</p>
<p>もちろん、現実になる思い込みは否定的なことだけでなく、肯定的な思い込みをすることでその思い込みが現実になることもあります。</p>
<p>とくに、肯定的な思い込みをさせることは学校や教育の場において「ピグマリオン効果」という名前で知られており、学力向上や落ちこぼれている生徒を復活させるために、積極的に褒めて自己肯定感を付けさせるように指導している教師もおられます。</p>
<p>今回は、「自己成就予言」について、お話いたします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2><span style="font-family: 'trebuchet ms', geneva, sans-serif;">自己成就予言とは</span></h2>
<p>自己成就予言とは自分の中の思い込みやイメージに従って行動していると、思い込みの通りになってしまうことを指す心理学用語です。「予言の自己成就」と呼ばれることもあります。</p>
<p>砕けて言うと<strong>「ひょっとしたらこうなるのではないか？」という直感や予感が、いい意味でも悪い意味でも的中してしまうということとも言えます。</strong></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>その通りになってしまうこと…つまり成就することは、「自分は勉強ができない」「自分は豆腐メンタル」のような自分自身に関することもあれば、「ひょっとして○○さんに嫌われるのでは？」のような自分に関係する他人のこともあります。</p>
<p>「ひょっとして○○さんに嫌われるのでは？」という、あくまでも自分の中の思い込みに過ぎないのに、実際に嫌われてしまうことになる理由は</p>
<ul>
<li>思い込みのせいで無意識のうちに○○さんと距離をとってしまう。</li>
<li>○○さんの気に障るようなことや、嫌がることをしてしまう。</li>
</ul>
<p>などが原因として考えられます。</p>
<p>直接言葉にしたりあからさまな態度で示さなくとも、なんとなく○○さんから嫌われても仕方がないような関係になるように、無意識のうちに自ら働きかけていた事が考えられます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>とくに恋愛関係で「この人とうまくやっていける自信が持てない」と思い始めると、以前と比べて連絡、会う回数、口数が減ったり、よそよそしくなってしまったことから、相手も不安を感じて関係が途切れてしまう事があるものです。</p>
<p>しかし、冒頭で触れているように成就することはネガティブなことばかりではなく、ポジティブなことでも起きます。</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>自己成就予言の種類</h2>
<h3>ピグマリオン効果</h3>
<p>ピグマリオン効果とは、自己成就予言により良い結果に結びつくことを指す言葉です。教育心理学でもよく登場します。</p>
<p>ピグマリオン効果は、実際に「あなたは勉強ができる人だ」「あなたは成績優秀で努力家な人だ」というポジティブな意見や期待をかければ、その意見をかけられた本人の意欲や向上心がアップして、実際に期待していた通りの人になるのがいい例です。</p>
<p>とくに、ピグマリオン効果は学校でも勉強に対するモチベーションが上がらない子や落ちこぼれて自信をなくしてしまう子供に対するサポート方法として有名であり、いわゆる「褒めて伸ばす」教育法と関連があると言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>ゴーレム効果</h3>
<p>ピグマリオン効果とは逆に、自己成就予言により悪い結果に結びつくことを指すことはゴーレム効果と呼びます。</p>
<p>例えば、先生が子供に対して「君は勉強ができない落ちこぼれだ」「あなたの成績が悪くこのままでは進級すら怪しい」とキツく言い続けることで、実際に子供がその言葉の通りの落ちこぼれたり、落第してしまうのがいい例です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>また、<strong>実際に何か声を期待をかけるだけでなく、何も期待をかけずに無視を続けることでも、悪い結果を招いてしまう事があります。</strong></p>
<p>実際に学校や会社で相手にとって言いづらいことがあると、お互いの関係をギクシャクさせないためにも本当に言うべき大事なことを言わずに話題を逸らし続けたり、あえてビジネスライクにして相手に余計な期待をかけず冷たく接したことで、結果としてギクシャクした関係になりトラブルが起きてしまった…という経験をした人もきっと多いはず。</p>
<p>ダメ出しをちゃんと出せる人間関係と違って、ダメだしすら出ない人間関係だと、どうしてもお互いの関係が希薄になりがちで、モチベーションが下がったり集団からの離脱、脱落する人が出てきてしまうのも、ゴーレム効果によるものと考える事ができます。</p>
<p>虐待がただ暴力や暴言だけでなく、ネグレクト(無視、育児放棄)も含んでいることから見ても、全く期待をかけない環境というのは、いいメンタルを育む環境としてふさわしくないということが、きっとわかると思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>自己成就予言を使ったコミュニケーションの注意点</h2>
<p>ピグマリオン効果のように、相手を褒めたり励ましたりしてなんとかその気にさせるコミュニケーションが必要になる場面は普段の暮らしの中でも多いと思います。</p>
<ul>
<li><a href="https://mental-kyoka.com/archives/2676">部活動で燃え尽き症候群</a>が疑われる部員に対してハッパをかける。</li>
<li>メンタルが弱い新社会人になんとか仕事ができるように教育する。</li>
<li>自分の子供に対して、もっと自信や行動力が身につくために期待をかける。</li>
</ul>
<p>など、勉強、スポーツ、仕事の場面で相手に期待をかけてやる気を引き出せるスキルはよく求められるものです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>しかし、<strong>ピグマリオン効果はただ闇雲にかけ期待を続ければ、必ずいい結果に結びつくというほど単純ではありません。</strong></p>
<p>人によっては過度な期待をプレッシャーやストレスだと感じて思うような力を発揮できなくなったり、逆に露骨な期待の言葉を不信に感じて逆にモチベーションを削いでしまうことも考えられます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>期待をかけられるのは嬉しい半面、</p>
<ul>
<li>「その期待に応えられなかったら相手を裏切ってしまうことになる」と考えてしまう。</li>
<li>「自分には到底応えられそうにない期待でも、無理に応えなければいけない」と自分を追い詰めてしまう。</li>
<li>「どうしても無理な期待に応えるために、ズルやルール違反をしてでも成し遂げようと」とあらぬ考えをしてしまう。</li>
</ul>
<p>というリスクもあり、相手の実力や状況に応じた適切な範囲での期待をかけていくことが必要となります。</p>
<p>また、期待をかけてくる人が、先生、上司、親などの立場が上の人の場合は、期待をかけられる生徒、部下、子供からすればせっかくかけられた期待を、立場上断りにくくなることも考えられます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>また、期待をかける方も、自分勝手な期待を押し続けても、やはり相手の事情を無視した自分勝手な期待であり、その通りにならなずにがっかりする…つまり、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2597">勝手に期待して勝手に失望する</a>事態に陥る事もあります。</p>
<p>お互いに期待の掛け合いでしんどい思いをしないためには、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/3625">ベタベタとした距離感</a>ではなく適度な距離感を保ちお互いの意見を尊重しあったり、期待をかける前にお互いに信頼関係を築けるように接していく事のがいいでしょう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="su-box su-box-style-default" style="border-color:#185c98;border-radius:3px"><div class="su-box-title" style="background-color:#1e73be;color:#FFFFFF;border-top-left-radius:1px;border-top-right-radius:1px">参考</div><div class="su-box-content su-clearfix" style="border-bottom-left-radius:1px;border-bottom-right-radius:1px">
<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/1604">相手に期待しすぎる性格の人の特徴と、期待しすぎてしんどくならないための考え方</a></p>
<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/1592">「期待」は自分の中の思い込みにすぎない　期待とはどのような心理状態なのか</a></p>
</div></div>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>自己成就予言とセルフハンディキャッピング</h2>
<p>自己成就予言と関連している心理学用語で<a href="https://mental-kyoka.com/archives/3122">セルフハンディキャッピング</a>というものがあります。</p>
<p>セルフハンディキャッピングとは、自分自身に何らかのハンデをかけて</p>
<ul>
<li>その後の物事が失敗すればハンデのせいだと言い訳をして失敗のショックを軽減する。</li>
<li>その後の物事が成功すればハンデがあるのにもかかわらず成功したと言い張り自分を大きくアピールできる。</li>
</ul>
<p>という、主にメンタル面での損失を抑え利益を大きくするための行う行動です。</p>
<p>具体的には、テスト前に「自分は全然勉強していない」と言ってテストに臨むという、学生あるあるネタがセルフハンディキャッピングの例です</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>セルフハンディキャッピングが持つ、あえて自分にハンデをかける言動をして自分のイメージをコントロールするという点では、悪い意味での自己成就予言(ゴーレム効果)と共通する点があると言えます。</p>
<p>「自分は全然勉強していない」とただ表面的に言うだけに収まらず、その言葉の通り勉強ができなくなり、テストで悪い点数を取ってしまえば、まさに悪い意味で自分の思い描いていた将来像が達成されてしまったとも言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>その他にも、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/3375">コミュ障を自称する人</a>のように、自分に何かしらのレッテルを貼ることでギャップのある自分を演じたり、レッテルがあるけど頑張っている自分を演出しようとする人もいい例です。</p>
<p>自らコミュ障であると自称し続けた結果、「コミュ障なのにコミュニケーション能力が高い」というギャップ効果なんて出ず、気が付けば自称から真性のコミュ障になってしまうことも、悪い意味での自己成就予言と言えるでしょう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
										</item>
		<item>
		<title>権威主義的パーソナリティとSNSの人間関係が抱える問題</title>
		<link>https://mental-kyoka.com/archives/3705</link>
				<pubDate>Mon, 04 Jun 2018 14:20:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[メンタルの教科書 中の人]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[心理・心理学]]></category>
		<category><![CDATA[SNS]]></category>
		<category><![CDATA[人間関係]]></category>
		<category><![CDATA[心理学用語]]></category>
		<category><![CDATA[権威主義的パーソナリティ]]></category>

		<guid isPermaLink="false">https://mental-kyoka.com/?p=3705</guid>
				<description><![CDATA[SNSでは、どれだけフォロワーが多いのかによって、その人の人気や能力、カリスマ性やブランド力の有無を簡単に把握することができます。 そしてたくさんフォロワーがついていればいるほど、 その人はきっとすごい人に違いない 社会]]></description>
								<content:encoded><![CDATA[<p>SNSでは、どれだけフォロワーが多いのかによって、その人の人気や能力、カリスマ性やブランド力の有無を簡単に把握することができます。</p>
<p>そしてたくさんフォロワーがついていればいるほど、</p>
<ul>
<li>その人はきっとすごい人に違いない</li>
<li>社会から認められている立場の人に違いない</li>
<li>たくさんのフォロワー…つまりファン、支援者がいるはずだ</li>
</ul>
<p>と、<strong>「権威」</strong>を感じるようになります。(権威という言葉が堅苦しければ、ブランド、説得力と言い換えてもいいでしょう。)</p>
<p>そして、権威を感じるアカウントの投稿に関しては、どうしても簡単に信じ込んでしまいやすく、気が付けばそのアカウントに投稿された意見や主張を自分もコピーしたり、その権威にあやかろうと近づこうとすることがあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>こうした権威にひれ伏し従ってしまう事を、社会心理学では<strong>権利主義的パーソナリティ</strong>と呼びます。</p>
<p>SNSはリアルの人間関係とは違い、学校や会社のようなヒエラルキーのある人間関係の色が出にくい場所ではありますが、利用していくうちにSNSで繋がった人同士の意見や立場などの些細な違いに対して権威を見出すことがあります。</p>
<p>その結果、SNS上で声の大きな人の意見に従ったり、投稿内容をよく吟味せずに同意や拡散をしてしまうこと等で<a href="https://mental-kyoka.com/archives/3543">炎上商法</a>などのトラブルに巻き込まれる、あるいは自分が炎上の片棒を担いでしまうこともあります。</p>
<p>今回は、権威主義的パーソナリティとSNSの人間関係について、お話いたします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>関連記事</p>
<div class="blog-card internal-blog-card blog-card-thumbnail-right blog-card-wide cf"><div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://mental-kyoka.com/archives/20924" class="blog-card-thumbnail-link"><img width="100" height="100" src="https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/03/kenisyugi-genin-100x100.jpg" class="blog-card-thumb-image wp-post-image" alt="権威主義的パーソナリティに陥る原因として考えられるもの" srcset="https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/03/kenisyugi-genin-100x100.jpg 100w, https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/03/kenisyugi-genin-150x150.jpg 150w, https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/03/kenisyugi-genin-50x50.jpg 50w" sizes="(max-width: 100px) 100vw, 100px" /></a></div><div class="blog-card-content"><div class="blog-card-title"><a href="https://mental-kyoka.com/archives/20924" class="blog-card-title-link">権威主義的パーソナリティに陥る原因として考えられるもの</a></div><div class="blog-card-excerpt">権威主義的パーソナリティとは、精神分析学者で社会学者のフロムが提唱した概念で、わかりやすく言えば強者にへつらい弱者を軽蔑するという、社会的に</div></div><div class="blog-card-footer"><div class="blog-card-site"><span class="blog-card-favicon"><img src="//www.google.com/s2/favicons?domain=mental-kyoka.com" class="blog-card-favicon-img" alt="" width="16" height="16" /></span><a href="https://mental-kyoka.com">mental-kyoka.com</a></div><div class="blog-card-hatebu"><a href="//b.hatena.ne.jp/entry/https://mental-kyoka.com/archives/20924" rel="nofollow"><img src="//b.hatena.ne.jp/entry/image/https://mental-kyoka.com/archives/20924" alt="" /></a></div></div></div>
<p>&nbsp;</p>
<h2>権威主義的パーソナリティとは</h2>
<p>権威主義的パーソナリティとは、ドイツの社会心理学者フロムが提唱した概念のことです。</p>
<p>フロムはドイツで1930年頃に広まったファシズム(結束主義)の分析により、権威主義的パーソナリティを主張しました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>権威主義的パーソナリティの特徴には</p>
<ul>
<li>権威がある存在に対する服従し無批判に受け入れる。</li>
<li>権威に囚われることにより、偏見や差別的な考えをしてしまう。</li>
<li>両極端な意見や考え方をしてしまう。(参考：<a href="https://mental-kyoka.com/archives/1891">二極思考</a>、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2875">集団極化</a>)</li>
<li>集団に対する帰属意識が強まるが、集団外に対しては排他的な態度を取る。(参考：<a href="https://mental-kyoka.com/archives/1831">同調圧力</a>)</li>
<li>多数派には従い、少数派には攻撃的な態度を取る。</li>
<li>(社会的な)権力や経済力を権威の拠り所をする。</li>
<li>人間不信、理想に対して冷淡な態度を取る。</li>
</ul>
<p>などの特徴があります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>当然ですが、権威主義的パーソナリティという言葉ができた時代にはSNSのようなインターネットを使ったサービスは登場していません。</p>
<p>しかし、権威主義的パーソナリティの特徴をよく見ていくと、SNS上で見かける、ぼんやりとした上下関係やつながりの中での発言権の有無、影響力のある人と仲良くしようとする人が出てくるその背景について知ることができます。</p>
<p>SNSではもちろん、リアルの人間関係のようなめんどくさいしがらみがない人間関係を自由に作ることができます。</p>
<p>しかし、その自由で対等な人間関係がいつしか権威主義の色を帯びてきて、立場の差が出来たり、言いたいことが言えなくなってしまったり「フォロワーが多い人の意見は正しい」という考えを持つ人が出てきたりするのは、権威主義的パーソナリティを持つ人が出てくるようになったと考えることもできます。</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>SNSで権威となるものの例</h2>
<h3>フォロワー・友達の数</h3>
<p>SNSの基本とも言えるフォロワー・友達の数は、多ければ多いほどその人は</p>
<ul>
<li>ファン、支援者、支持者が多い人。</li>
<li>普段から役に立つ投稿をしている人。</li>
<li>何か特別な技術や能力、魅力を持っている人。</li>
<li>他の有名人と並ぶ実力や立場のある人</li>
</ul>
<p>だと思われやすく、とくに権威と結びつく要素の一つと言えます。</p>
<p>また、SNSの中でもtwitterは、フォローする側もされる側も匿名での活動も可能で、また定期的にハッシュタグで友達(フォロワー)を増やす投稿が拡散されることもあり、気軽にフォロワーを増やし、自分の権威を強めると使い方もできてしまいます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>肩書き・経歴</h3>
<p>多くのSNSには、自分の簡単なプロフィールや肩書き、出身地、学歴、経歴などを書くスペースがあります。</p>
<p>もちろん、プロフィールの公開を控えて利用することもできますが、より多くのフォロワーを獲得したり、共通点のある友達を作るためには、積極的に自分のプロフィールを充実させることが重要です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>他の有名人・芸能人とのつながり</h3>
<p>SNSはただ自分のフォロワー(友達)の数が多いこと以外にも、有名な人や実力のある人と繋がっていることが権威を帯びることがあります。</p>
<p>SNSは自分と繋がっている人が、自分以外にどんな人や団体と繋がりがあるかが可視化されるために、「あの人はテレビに出た有名人、芸能人、スポーツ選手と繋がっている」「企業の公式アカウントからフォローされている」という情報を簡単に手に入れることができます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>また、実際にSNSを利用しているときに…</p>
<ul>
<li>(SNS上のあるコミュニティ内で有名な)○○さんにフォローされた！</li>
<li>あの有名な経営者、フリーランスの人からフォロー返しされた！</li>
</ul>
<p>という内容の投稿をして、ウキウキと喜んでいる人を見かけたことはないでしょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>これは、ただフォロワーが増えることよりも、より自分の所属するコミュニティ内で影響力や発言力などの権力、権威を持つ人からフォローされた方が、それだけ自分も認められるようになった、すなわち権威を持つ人との人脈ができたことへの喜びだと考えることもできます。</p>
<p>…もちろん、ただ憧れている人からフォローをもらったという純粋な喜びだと考えることもできますが、憧れている人というのは何かしらの権力や権威を持つものであり、つい憧れる人の言葉を無批判に受け入れたり、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2957">同一視</a>してしまうことがあるものです。</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>SNSにおける権威主義的パーソナリティの問題</h2>
<h3>SNS上の有名人の主張をよく考えもせず迎合してしまう</h3>
<p>SNS上は誰でも自分の意見を主張することができます。</p>
<p>しかし、その意見を見るときに意見単体として見るのではなく、<strong>その人のフォロワーの数、拡散された数、肩書き、経歴、有名人との繋がりなどの権威のあるものと結びつけて「この意見は正しい」と感じてしまうことが、問題点と言えます。</strong></p>
<ul>
<li>フォロワーが多ければ説得力があると感じる</li>
<li>肩書きがある人の意見の方が正しいと感じる</li>
<li>有名人とつながりのある人の投稿の方が正しいと感じる</li>
</ul>
<p>という考えに陥れば、ただSNS上で影響力のある人の意見に迎合し、本当にその意見は正しいものなのか、その意見に従ったり賛同することが本当にいいものなのか、という思考の柔軟性が失われてしまいます。</p>
<p>また、もしも迎合する意見がデマや虚偽を含むものであったときに、その意見に迎合して拡散に協力してしまえば、炎上の被害に巻き込まれることもないとは言い切れません。</p>
<p>他にも、似非科学やスピリチュアルなどの根拠・検証に乏しい医療情報を無批判に受け入れてしまえば、自分や自分の家族、友達が健康被害を受ける可能性もないとは言い切れません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>SNS上では経歴を盛れるため、簡単に権威を身に付けられる</h3>
<p>まず大前提として、SNSでは免許証や履歴所の提出などを求められることはまずないので、自分の出身校や職歴を簡単に偽装することができます。</p>
<p>ネット上で見かける自称社長、自称経営者、自称カウンセラー、自称プロ○○…など、自称すれば誰でも嘘の経歴を名乗ることができます。(もちろん下手な嘘ならバレるリスクもありますが…)</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なお、流石に自称だと露骨なので何かしらの資格を取得した上で名乗る方法もあります。</p>
<p>しかし、ここで登場する資格がそもそも本当に認められているかどうか疑わしいものであったり、お金を出せば簡単に取得できる資格(＝<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2136">資格商法</a>)であれば、その権威は非常に疑わしいものになります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>また、フォロワーや友達の数も購入することが可能ですし、自分で複数のアカウントを取得して自作自演でフォロワーを増やし、あたかも自分は有名人であるという演出も可能です。(もちろん、この行為は多くのSNSでは規約違反)</p>
<p>こうして出来上がった偽物の経歴を使えば、仮に自分の経歴が今ひとつパッとしないものであっても、簡単に権威を身に付けることができてしまうのが、リアルの人間関係ではまず見られないSNS上の人間関係の特徴と言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>信者ビジネスや悪徳商法の温床になる</h3>
<p>こうして身につけた偽の権威は、その権威を盲信する人を相手にした信者ビジネスや悪徳商法に利用されます。</p>
<ul>
<li>株や仮想通貨などの金融商品</li>
<li>(<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2136">資格商法</a>含む)資格に関する商品</li>
<li>自己啓発セミナー、マルチ商法</li>
<li>スピリチュアル関連</li>
<li>キラキラ起業ビジネス</li>
</ul>
<p>などの人間関係を現金化する側面を持つビジネスは、SNSで権威を付け、その権威を盲信する人を相手にして、グレーな商品やサービスを売りつけます。</p>
<p>権威主義はその権威に従う人を利用したビジネスとの結びつき強く、やたらと自分の買った商品・サービスを褒め称える一方で、購入しなかった人に対する差別や見下しの意見を主張することが多く、普通にファンを集めて行うビジネスには見られない異質さや排他的な行動がよく見られます。</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h3>フォロワーが少ない人に対する排他的な態度を生む</h3>
<p>SNSではフォロワーの数が多ければ多いほど、なんとなく権威を感じてしまうことから、フォロワーが多い人の意見を無批判に受け入れることがあります。</p>
<p>しかし、フォロワーが少ない人の意見はたとえ正論や示唆に富む意見であっても「フォロワーが少ないから説得力が無い」と感じて、切り捨ててしまうことがあります。</p>
<p>上でも触れたようにSNSではフォロワーは購入できますが、購入したフォロワーは普段から機械的なつぶやきをしたり、全くつぶやきが無くあくまでも購入用としてしか利用されていない無機質なアカウントが大半です。</p>
<p>その結果、フォロワーが多い割にはコメントや拡散される事が少なく、権威をつけようと見せかけていることがなんとなくわかってしまうものです。</p>
<p>そんな見せかけの権威を盲信し「フォロワー数が多い事が正義、少なければ悪」という考えでSNSを利用すれば、炎上を招いたりフォロワー購入していることがバレて今までの築き上げてきた信用を失うことにつながります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>SNS上での有名人に気に入られるために馴れ合い媚び売りをする</h3>
<p>権威主義は自分よりも権威のある人…SNSなら自分よりも人気がある人やフォロワーの多い人に対する迎合を招きます。</p>
<p>SNS上での有名人にお近づきになるために媚を売ったり、馴れ合いに付き合うなどして、自分に付き合うだけのメリットがあることを示そうとします。</p>
<p>また、こうした馴れ合いはリアルの人間関係なら全く無関係の人からとやかく言われることはないので比較的楽にできますが、SNSだと不特定多数の人から近づこうとしている様子が丸見えになります。</p>
<p>見え見えの媚売りで近づく態度を見て幻滅した人がフォローを外したり、露骨に近寄っていく様子に嫌悪感を覚えて友達関係を解消されるのも致し方のないことだ思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="su-box su-box-style-default" style="border-color:#185c98;border-radius:3px"><div class="su-box-title" style="background-color:#1e73be;color:#FFFFFF;border-top-left-radius:1px;border-top-right-radius:1px">こちらもおすすめ</div><div class="su-box-content su-clearfix" style="border-bottom-left-radius:1px;border-bottom-right-radius:1px">
<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/3575">ネット上で利益目的の馴れ合いができるまで</a></p>
<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/3568">馴れ合いがうざいと感じる人の心理について</a></p>
</div></div>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<p><span style="font-size: 12px;">なお、余談になりますが「権威主義(あるいは権威主義的パーソナリティ)」という言葉そのものは、高等学校の現代社会、倫理にも登場している言葉です。</span></p>
]]></content:encoded>
										</item>
		<item>
		<title>ミルグラム実験(アイヒマン実験)とスタンフォード監獄実験から見る命令と立場に関する心理学</title>
		<link>https://mental-kyoka.com/archives/3608</link>
				<pubDate>Wed, 23 May 2018 14:10:34 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[メンタルの教科書 中の人]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[心理・心理学]]></category>
		<category><![CDATA[部活動・スポーツ]]></category>
		<category><![CDATA[心理学実験]]></category>
		<category><![CDATA[心理学用語]]></category>

		<guid isPermaLink="false">https://mental-kyoka.com/?p=3608</guid>
				<description><![CDATA[社会生活を送る上では、自分がリーダーなどの集団を率いる立場にたって、率先して集団に指示を出し行動をコントロールしていく場面は出てくるものです。 例えば、部活動で先輩として後輩に指導をしたり、チーム全体をまとめるときに、う]]></description>
								<content:encoded><![CDATA[<p>社会生活を送る上では、自分がリーダーなどの集団を率いる立場にたって、率先して集団に指示を出し行動をコントロールしていく場面は出てくるものです。</p>
<p>例えば、部活動で先輩として後輩に指導をしたり、チーム全体をまとめるときに、うまく声かけや指示出しすること自体は、チーム作りをする上では大切なことであり、肯定的な行動として見る人が多いでしょう。</p>
<p>先輩というチームの中でも経歴とある程度の立場がある以上、先輩は先輩としてふさわしい行動を求められ、その結果チームをまとめる力や行動力、コミュニケーション能力が養われるので、これだけを見ればひねくれた目で見るような問題はないと思います。</p>
<p>しかし、そういった他人をうまく操作する技術が</p>
<ul>
<li>相手の行動や思考を支配して思い通りに動かしたい。</li>
<li>自分の利益を増やすために、意図的に相手を騙したい。</li>
<li>自分の立場を強固なものにするために、相手に尊敬や崇拝をさせたい。</li>
</ul>
<p>といった、倫理的に危うい方向に働いてしまうことで、最近話題になっている日大アメフト部のタックル騒動のような出来事に発展するリスクがあることは見逃すことはできないと感じます。</p>
<p>今回は、ミルグラム実験とスタンフォード監獄実験をもとに立場や命令に関する心理についてお話しいたします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="su-box su-box-style-default" style="border-color:#185c98;border-radius:3px"><div class="su-box-title" style="background-color:#1e73be;color:#FFFFFF;border-top-left-radius:1px;border-top-right-radius:1px">こちらもおすすめ</div><div class="su-box-content su-clearfix" style="border-bottom-left-radius:1px;border-bottom-right-radius:1px">
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<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/3589">飴と鞭の指導方法に関する心理学と問題点</a></p>
</div></div>
<p>&nbsp;</p>
<h2>ミルグラム実験</h2>
<p>ミルグラム実験(1963年)とはアメリカの心理学者スタンレー・ミルグラムが行なった、命令や服従に関する心理実験です。別名、アイヒマン実験、アイヒマンテストとも呼ばれています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>実験内容・手順</h3>
<ol>
<li>被験者を2人1組にして、片方は教師役を、もう片方は生徒役をする。</li>
<li>教師役になった被験者は問題を出し、生徒は別室で解答する。</li>
<li>生徒役が問題を間違った場合、教師役は生徒役に対して電気ショックを与える。</li>
<li>問題を間違えるたびに電圧を強める。</li>
<li>ちなみに電気ショックを与えるスイッチには、電圧の強さが与える衝撃が書かれており、生徒役がどうなるかが想像できるようになっていた。</li>
<li>しかし、実際には電気ショックは生徒役には流れず、生徒役は<strong>電気ショックを受けるたびに、徐々に苦しがったり悲鳴をあげるなどの演技を行う。</strong>なお、最終的には悲鳴すらあげず無反応の演技を行う。</li>
<li>教師役のうち6割は、指示通りに電流を流すうちに<strong>致死量である450ボルトの電気ショックを与えるという結果になった。</strong></li>
<li>また、実験の監督役に対して実験の中止を訴える教師役もいたが、<strong>監督から実験続行を命じられると、従ってしまう人もいた。</strong></li>
</ol>
<p>&nbsp;</p>
<h3>実験からの考察</h3>
<p>ミルグラム実験での教師役は、当然ながら生徒役が演技で苦しがっていることは知らされていません。電気ショックを与えれば、実際に電気刺激を受けて苦しむに違いないと考えるように設計された実験です。</p>
<p>この実験では実験を行う人(監督役)と実験を受ける人(教師役)という、権威・立場に基づく人間関係が存在しており、監督役から与えられた命令に対しては逆らえず従ってしまう結果となりました。</p>
<p>また、冷静に考えれば普段の生活では電気ショックのような人に痛み、苦痛、損害を与える行動をすることはできないものです、認められるものではありません。</p>
<p>しかし、人間は誰かに命じられるとそれを断れず、冷酷なまでに命令を受け入れ実行てしまうことが、この実験から伺えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なお、この実験の別名「アイヒマン実験」は、ナチスでユダヤ人大量虐殺の責任者であるアドルフ・アイヒマン中佐が語源です。</p>
<p>虐殺を支持することから極悪人をイメージするかもしれませんが、アイヒマン自身はごく平凡な官僚(公務員)であり、そんな平凡な人間でさえも上からの命令には逆らえず非人道的な行為に手を染めてしまう危うさが伺えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>スタンフォード監獄実験</h2>
<p>スタンフォード監獄実験(1971年)はスタンフォード大学で行われた心理学者ジンバルドーによる実験です。</p>
<p>ミルグラム実験同様この実験では人間は与えられた立場・役割が自分の行動や思考に影響を与えることがわかりました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>実験内容・手順</h3>
<ol>
<li>被験者を集め看守役と囚人役に分けた。</li>
<li>看守役は見た目が看守らしくなるように制服、警棒、サングラス、手錠を装備。囚人を番号呼びにして、行動も実際の看守に寄せた。</li>
<li>囚人役は囚人服を着用。何をするにも看守からの許可を得ることがルールとして決められた。</li>
<li>看守役と囚人役は監獄(模擬裁判所)に収容し、その後の行動を観察。</li>
<li>実験では<strong>看守役はエスカレートし、事前に決められたルールから逸脱した高圧的な態度や、侮辱、暴力を行う者が現れた。</strong></li>
<li>囚人役は精神的に追い詰められたり、実験の中止を訴える者が出てきた。そのため、当初2週間を予定していた実験は6日で打ち切られることになった。</li>
</ol>
<p>&nbsp;</p>
<h3>実験からの考察</h3>
<p>この実験からは、実験上の立場でしかない仮の看守・囚人という立場であっても、人間はその立場に応じた思考や行動をしてしまうことが明らかになりました。</p>
<p>また、看守役は囚人役の行動を認めるot認めない、という<strong>権力を持った立場です。</strong></p>
<p>権力を持つ人は、その権力によって他人の行動を自分の意のままに操ることが出来るために、例えルールで禁じられたり、ルール外の行動であっても、権力を手にしたことで増長し行動がエスカレートしてしまう危うさがこの実験では伺えます。</p>
<p>一方で、権力により自分の行動の自由が左右されてしまう、誰かに弱みを握られている立場の人は、権力を持った人に立ち向かうのではなく、理不尽に耐え続けてしまう。</p>
<p>つまり権力者や権威に歯向かうのではなく、<strong>下の立場という役割にあった行動をしてしまうことが伺えます。</strong></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>立場さによる理不尽な命令は自己正当化で解消する</h2>
<p>ちなみに、自分が不正行為や納得できないことに手を染めてしまったときに、罪悪感や言葉にできない不快感を感じるものです。</p>
<p>そういった感情は</p>
<ul>
<li><strong>「これは命令だから仕方が無かった」</strong></li>
<li><strong>「何かあったら上の人が責任をとる」</strong></li>
<li><strong>「自分は悪くない、悪いのは命令をした上の人だ」</strong></li>
</ul>
<p>と、自己正当化をすることで解消します。</p>
<p>こうすることで、自分が感じる罪悪感を抑えたり、責任転嫁をして自分の気持ちを落ち着け用途するのです。</p>
<p>自己正当化は、自分が行っていることの重大さや問題を意図的に無視したり、続けるうちに罪悪感を感じないことから、他の人に対しても同様の理不尽な命令をしてしまう原因となります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="su-box su-box-style-default" style="border-color:#185c98;border-radius:3px"><div class="su-box-title" style="background-color:#1e73be;color:#FFFFFF;border-top-left-radius:1px;border-top-right-radius:1px">こちらもおすすめ</div><div class="su-box-content su-clearfix" style="border-bottom-left-radius:1px;border-bottom-right-radius:1px">
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<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/3045">スポーツをしている人はハラスメントに甘くなってしまう スポーツの世界とパワハラの関係</a></p>
</div></div>
<p>&nbsp;</p>
<h2>体育会系の部活動からみる命令と立場</h2>
<p>以上のことを踏まえて、体育会系の部活動を例にして考えてみましょう。</p>
<p>よくある体育会系の部活動は</p>
<ul>
<li style="text-align: left;"><strong>「先輩＞後輩」という年齢による上下関係ができており、下の立場の人は上の立場の人の命令には逆らえない。</strong></li>
<li><strong>また「監督・指導者＞(先輩・後輩含む)部員」という上下関係もあり、同様に下の立場の人は上の立場の人の命令には逆らえない。</strong></li>
</ul>
<p>という、上下関係に基づいた集団となっています。</p>
<p>なお、部内全体の上下関係はピラミッド上に「監督＞指導者・コーチ＞上級生＞下級生」という構成になっていることが多いでしょう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>部員同士のいじめの場合</h3>
<p>部員同士で先輩と後輩という関係で接するときは、先輩は先輩らしく後輩に厳しくすることもあります、次第に暴走してシゴキや嫌がらせ、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2690">モラハラ</a>などの理不尽に手を染めることがあります。</p>
<p>後輩はというと、そんな先輩のシゴキに対して反発するのは後輩らしい態度ではないと感じて、たとえ嫌なことであっても我慢して受け入れることこそ後輩らしさであると考え、後輩らしい振る舞いに徹してしまいます。</p>
<p>仮に後輩なのに先輩に楯突くような態度を取れば、先輩から目をつけられイビりやいじめの対象になるリスクがあるので、理不尽を受け入れるのはある意味「部活動という狭い人間関係で波風立てずやり過ごす」点では理にかなっているとも言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>監督と部員として振舞うときは、いつもは後輩に対して強く出ていた先輩でさえも、監督の前ではおとなしくならざるを得なくなり、自分の考えや主張を殺し、部員らしく監督や指導者の命令に従う行動をとります。</p>
<p>ここで監督の立場にある人が、先輩部員の暴走に気づいて歯止めをかけられていれば、部員同士のトラブルに対して対処できますが、なにせ先輩と言っても監督の前では一部員らしい上下関係に基づいた振舞いをすることから、トラブルを見抜けなくなりがちです。</p>
<p>先輩と言っても上の者には媚びへつらい、下の者には傲慢な振る舞い顔を使い分けるものです。</p>
<p>こうやって、場面と状況に応じてふさわしい振る舞いをするのは、スタンフォード監獄実験に通ずるものがあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h3>監督・コーチによる無理な命令の場合</h3>
<p>体育会系の上下関係に基づいた人間関係は、部内において権力と強く結びつきのある関係です。</p>
<p>先輩と後輩の関係なら、先輩の方が権力者であり後輩に対して(お節介のような)アドバイスをして行動をコントロールしたり、立場差を利用しパシリや雑用をさせ服従させることもできます。</p>
<p>もちろん、普通の学生同士という関係なら、ただ年齢が上というだけでパシリや雑用をされる筋合いはありませんし、仕事でもなんでもないので理不尽に従うべき理由はありません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>また、監督と部員の関係も監督側が権力者であり、部員に指示を出して行動をコントロールしたり、立場差を利用して無理難題を強いることができてしまいます。</p>
<p>そいて監督側は</p>
<ul>
<li>自分の采配によって試合に出すレギュラーメンバーを自由に決められる。</li>
<li>スポーツ進学、就職などの部員の進路・将来を決められる。</li>
<li>他の部員に悪評を流したり、えこ贔屓により特定の選手を村八分にできてしまう。</li>
</ul>
<p>といった、より部員の実利や自由、生殺与奪の権を握っている権力者と言っても過言ではありません。</p>
<p>権力を悪用すれば</p>
<ul>
<li>言うとおりにしなければレギュラーから外す。</li>
<li>成果を上げなければ推薦をキャンセルする。</li>
<li>態度が悪いから練習に参加させない</li>
</ul>
<p>&nbsp;</p>
<p>という脅しともとれる説得術を使って、部員に無理難題を強いたり、ルール違反をするように仕向けることもできてしまうのです。</p>
<p>いくら部内で立場のある部員であっても、監督という権力者の前では頭が上がらず、例えルール違反となる行為であっても、監督の指示には逆らえず従ってしまうという、ミルグラム実験と同様の事態が起きるのです。</p>
<p>また、監督が部だけでなく、学校や地域に対する権力も握っていれば、ますます意見しにくくなり、自然と従う人が増えてしまいます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>部の伝統が権威になり逆らえなくなる場合</h3>
<p>体育会系の部活によくあるのが昔から続いているという伝統が権威となり、部員だけでなく監督や指導者までもそれに従ってしまうというケースです。</p>
<p>人間は監督、先輩という一個人の立場や権力だけでなく、組織、集団、歴史、ブランドといった多くの人によって作られた権威に弱く、簡単に従ってしまうものです。</p>
<p>それは、部の伝統も同じで、例え時代にそぐわない部の伝統として伝えられている非科学的なトレーニングであっても、それに権威があると感じてしまえば自分の意見を押し殺して従ってしまうのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="su-box su-box-style-default" style="border-color:#185c98;border-radius:3px"><div class="su-box-title" style="background-color:#1e73be;color:#FFFFFF;border-top-left-radius:1px;border-top-right-radius:1px">こちらもおすすめ</div><div class="su-box-content su-clearfix" style="border-bottom-left-radius:1px;border-bottom-right-radius:1px">
<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/2904">「傍観者効果」集団になると見て見ぬ振りをしてしまう心理について</a></p>
<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/2918">人は群れると馬鹿になる「集団心理(群集心理)」で起きる行動の特徴について</a></p>
<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/2875">「集団極化」話し合いで意見が偏る、革新的・保守的な思考になってしまう理由について</a></p>
</div></div>
<p>&nbsp;</p>
<h2>参考書籍</h2>
<div class="cstmreba">
<div class="booklink-box">
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<div class="booklink-info">
<div class="booklink-name">
<p><a href="//af.moshimo.com/af/c/click?a_id=792397&amp;p_id=170&amp;pc_id=185&amp;pl_id=4062&amp;s_v=b5Rz2P0601xu&amp;url=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fexec%2Fobidos%2FASIN%2F430946369X" target="_blank" rel="noopener">服従の心理 (河出文庫)</a><img alt="" style="border: none;" src="//i.moshimo.com/af/i/impression?a_id=792397&amp;p_id=170&amp;pc_id=185&amp;pl_id=4062" /></p>
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</div>
<div class="booklink-detail">スタンレー ミルグラム 河出書房新社 2012-01-07</div>
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</div>
</div>
<div class="booklink-footer"></div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
										</item>
		<item>
		<title>飴と鞭の指導方法に関する心理学と問題点</title>
		<link>https://mental-kyoka.com/archives/3589</link>
				<pubDate>Mon, 21 May 2018 15:53:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[メンタルの教科書 中の人]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[部活・スポーツのメンタル指導]]></category>
		<category><![CDATA[部活動・スポーツ]]></category>
		<category><![CDATA[心理学用語]]></category>
		<category><![CDATA[教育]]></category>

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				<description><![CDATA[新入社員研修や部活動の指導などで、いつもは厳しい言葉を投げかけて指導するけど、時々褒めたり努力を評価する言葉がけをする教育法は「飴と鞭」の代表例です。 飴と鞭といえば、誰かを教育・指導する方法としては基本的なものであり、]]></description>
								<content:encoded><![CDATA[<p>新入社員研修や部活動の指導などで、いつもは厳しい言葉を投げかけて指導するけど、時々褒めたり努力を評価する言葉がけをする教育法は<strong>「飴と鞭」</strong>の代表例です。</p>
<p>飴と鞭といえば、誰かを教育・指導する方法としては基本的なものであり、どんな人でも効果が出る教え方だ…なんて風潮で語られることもあります。</p>
<p>いいことをすれば褒める、悪いことをすれば叱るというシンプルさゆえに、子供の教育から大人の教育まで応用され、まさに王道的な教育方法とも言えるでしょう。</p>
<p>しかし、飴と鞭は使い方を間違えると精神的に依存させたり、マインドコントロールにつながることもあります。</p>
<p>今回は、そんな飴と鞭に関する心理学についてお話いたします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>飴と鞭の仕組み</h2>
<p>飴と鞭は人の意欲(モチベーション)を掻き立て、その気にさせるための基本的な法則とも言えます。</p>
<p>その法則について詳しく説明していきます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>「報酬」と「罰」を組み合わせる</h3>
<p>飴と鞭の基本は<strong>「報酬」</strong>と<strong>「罰」</strong>を組み合わせることです。</p>
<p>報酬は指導する相手にとって快感を与えるもの、罰は相手にとって不快感を与えるものになります。</p>
<p>例えば体育会系の部活動の場合なら</p>
<ul>
<li>飴(報酬)：努力を認める、励まし・感謝の言葉、チーム内で表彰する、レギュラーに抜擢する…など</li>
<li>鞭(罰)：努力を認めない、厳しい叱責、ペナルティを与える、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/1823">連帯責任</a>、降格…など</li>
</ul>
<p>が、報酬と罰の主な内容です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なお、報酬という言葉だけに、実際に金銭や物品を報酬(この場合は「ご褒美」と言ったほうが最適)として与えることもあります。</p>
<p>しかし、実際の部活動では誰かに対して金品を与えたり奢ったり優遇すれば、他の部員がえこ贔屓だと感じて意欲を失ったり、物品の受け渡しそのものが問題視されることがあるのであまり現実的ではありません。</p>
<p>そのため、褒める、認めるといったコミュ二ケーションであったり、チーム内での立場の変化といった精神的なものが報酬および罰として与えられます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>「条件付け」により行動をコントロールする</h3>
<p>報酬と罰により、人の意欲をコントロールすることは行動心理学では<strong>「条件付け」</strong>と呼ばれています。</p>
<p>実際に指導する時は、相手が自分の意図している事をしたり良い事をすれば報酬を与える。逆に、自分の意図しないことや悪い事をすれば罰を与える、という使い分けをしながら指導していきます。</p>
<p>こうすることで、指導されている人は</p>
<ul>
<li><strong>「何をすれば報酬が受け取れるのか」</strong></li>
<li><strong>「何をしたらば罰を受けるのか」</strong></li>
</ul>
<p>という事を学習し、指導者の意図を汲み取って行動をするようになります。</p>
<p>また、条件付けは人間の他にも、言葉が通じない動物を調教するときにも使われます。</p>
<p>例えば犬にトイレの場所を教えるときに、失敗したら叱る、成功したら褒めたりご褒美を与えて、トイレをどこですれば怒られずに済むか、あるいはご褒美がもらえるのかということを学習していきます。</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h3>飴の与え方は初めは必ず、次第にときどき与える</h3>
<p>いいことをしたら飴(報酬)を与えますが、その与え方にもコツがあります。</p>
<p>より指導の効果を高めたければ、</p>
<ul>
<li><strong>連続強化：いいことをすれば必ず報酬を与える方法</strong></li>
<li><strong>間欠強化：いいことをしても報酬を与えたり、与えなかったりする方法</strong></li>
</ul>
<p>の2種類を駆使していきます。</p>
<p>連続強化は、いいことをすれば必ず報酬がもらえうので最初のうちは効果的ですが、次第に「報酬がもらえるのが当たり前」だと感じてマンネリ化を招く原因になります。</p>
<p>それを防ぐのが間欠強化であり、ある程度モチベーションが上がってきたら、報酬を与えるときと与えないときとを組み合わせて、マンネリ化を防ぐのです。</p>
<p>より飴と鞭の効率を上げたければ、最初のうちはいいことをしたらその度に必ず褒めて報酬を与える。そして、お互いに信頼関係が構築され出したら、報酬を与える頻度を調整して時々与えるようにして相手のモチベーションをうまく調整するのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ちなみに、普通に仕事をすれば手に入る報酬にさほど有り難みを感じない一方で、たまにもらえる臨時収入やギャンブルによる収入の方がありがたく感じるのは、前者が連続強化、後者が間欠強化ということが影響していると考えることもできます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>鞭の代わりに「無視」を利用することでより強固にする</h3>
<p>飴と鞭とはいえ、鞭ばかりを受け続けたら体も心も痛み、無気力感を生む原因になります。</p>
<p>動物(マウス)を使った飴と鞭を調べる実験でも、罰となる電気ショックを与え続けるとその場にうずくまってしまったり、ストレス性の胃潰瘍で死んでしまうマウスが出てきて、罰を与えることが必ずしも効果があるわけではないと考えられるようになっています。</p>
<p>そこで鞭(罰)の代わりに登場したのが、<strong>無視</strong>することを取り入れることです。</p>
<p>いいことをすれば報酬を与える、逆に悪いことをすれば褒めも貶しもせず無視をすることで、お互いに余計なストレスを抱えずに済むだけでなく、「どうすれば褒められるか」という一点にだけ絞って相手に考えさせることができます。</p>
<p>なお、人によっては「飴でも鞭でもとりあえず構ってくれたらそれが報酬」と感じるケースもありますが、この場合も無視をすることで鞭の意味のなさを解消しつつ、より報酬を受け取れるように学習させることができます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>飴と鞭の指導方法が抱える問題点</h2>
<h3>罰のせいで無気力や学習性無力感を招くことがある</h3>
<p>罰と報酬をセットにすると言っても、その罰の感じ方は人それぞれです。</p>
<p>ストレス耐性が低く、少し厳しい言葉を言われただけでひどく落ち込んでしまう人にとっては、罰を受ける頻度や罰の強度が高すぎると、無気力感になってしまい行動できなくなることがあります。</p>
<p>また、何度も罰を受け続けていく中で、次第に「自分は何をしても怒られるのだから、いっそ何もしない方がマシだ」という悟りを開いた心理になることもあります。</p>
<p>これは<a href="https://mental-kyoka.com/archives/3159">学習性無力感</a>と呼ばれるもので、指導を受けても怒られた経験が繰り返されたことで「何をやっても無駄」ということを学んだ状態です。</p>
<p>飴と鞭で指導する人の中には、やたらと飴を与えることを渋ったり、いいプレーをしても勝って兜の緒を締めよと言わんばかりに、厳しい言葉を投げかけることを報酬だと考えている人もいます。</p>
<p>しかし、必ずしも<strong>「指導する側の報酬＝指導を受け取る側の報酬」</strong>となるわけではないので、自分でも報酬を与えているつもりでも、相手からすれば「この人は何をやっても怒って報われない」と感じて、無気力を招いてしまうと言えるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>マインドコントロールに悪用されることがある</h3>
<p>飴と鞭は指導者の思い通りに人をコントロールさせてしまうことから、洗脳やマインドコントロールとして使われることもあります。</p>
<p>例えば、ねずみ講やマルチ商法などの悪徳商法でよくあるのが「ノルマを強いて達成すればランクアップや金銭の報酬を与える、未達ならランクダウンやペナルティを行う」といった仕組みで勧誘を行っていることがあります。</p>
<p>しかし、ここで決められているノルマは決して誰もが頑張れば達成できる適正なもの…とは限りません。</p>
<p>(そもそもが胡散臭い悪徳商法だけに)ノルマの達成は容易ではなく、大抵は失敗して追い詰目られますが、追い詰める中でも時々優しさ(報酬)を見せて、完全に心が折れないように整えていきます。</p>
<p>また、ノルマを達成すれば得られる報酬も現金だけでなく、承認欲求を刺激するようなお金で変えないような多くの人からの賞賛であたり、組織内での権力といった金では手に入らないもの、まさに今その人が欲しいと思っている魅力的なものを用意しておくことで、俄然のめり込みやすくなります。</p>
<p>マルチ商法やねずみ講が、やたらお金や名声にギラギラしたものを報酬としてチラつかせて勧誘をするのは、まさに、金や名声に飢えていたり、それに関して不安がある人の心に入り込むための装飾(もとい虚飾)とも言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h3>指導者の思いのままに動かせる人間が作れてしまう</h3>
<p>飴と鞭の指導は、いかにも胡散臭い集団のマインドコントロールとして利用されるだけでなく、ごく真面目に活動している部活動や企業といった集団にとって都合がいい人間を育成することもできます。</p>
<p>例えば、アメフトのようにコンタクトプレーで怪我をするリスクがあるスポーツにおいては、不用意に怪我をさせるようなラフプレーをすることは禁止されています。もちろんそんな行為事態、スポーツマンシップに反する由々しきプレーであり認められるものではありません。</p>
<p>しかし、勝利のためにラフプレーを行うことで報酬が、逆にラフプレーをしなければ罰が与えられる指導で教育すれば<strong>「ラフプレー＝報酬」</strong>と学習した選手を育成することができてしまうのも飴と鞭の抱える問題とも言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なお、マルチ商法にしろスポーツ指導にしろ、どちらも集団で行われることが大半のため、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2918">集団心理(群集心理)</a>や<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2904">傍観者効果</a>も働きます。</p>
<p>集団全体でルール違反の行動をすることで責任が分散され罪悪感が薄れてしまう。またはルール違反となる行為をやってはいけないという当然のことが、集団になって冷静な判断ができなくなり、バレないようにやればいい、うまく誤魔化せばいいという冷静さを欠いた非合理的な思考をしてしまうことで、次第に不正行為に手を染めることに抵抗を感じなくなるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>また、指導者からの指示としてやったにせよ、精神的に追い詰められたことから自分の意思でやったにせよ、何かしらの後ろめたさや罪悪感を感じることがあります。</p>
<p>真面目な人ほど、指示を断れなかったことや、追い詰められてルール違反に手を染めたことを気に病み罪悪感を覚えるものです。</p>
<p>しかし、その罪悪感ですら指導者が利用して、更に飴と鞭を与える…例えば、後ろめたいことを後ろめたくないこと、指示を守ってルール違反に手を染めたことを、むしろ賞賛すべきことだと吹き込めば、「ルール違反＝報酬」という思考がより強固になります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>飴と鞭は指導する側の倫理観・価値観が反映される</h2>
<p>こうして見ると、飴と鞭の教育方法は指導する側の人・集団の思惑、倫理観、価値観を育成された人材に色濃く植え付ける教育方法とも言えます。</p>
<p>指導する側が倫理的にNGな所を責めることを良しとしていたり、グレーゾーンな所でも迷わず行動して利益を得られることを飴と鞭によって学習(≒洗脳)させてしまえば、それこそ反則行為を反則行為とも思わない、疑わない、気づこうとしない人材を生んでしまい、社会問題に発展しかねません。</p>
<p>もしも自分が指導する側に立つのであれば、自分の考えが暴走していないか、本当に自分の教え方に問題がないか…という自分で自分を客観視するメタ視点を持ち続けることが、大切だと感じる次第です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<hr />
<p>参考書籍</p>
<div class="cstmreba">
<div class="booklink-box">
<div class="booklink-image"><a href="//af.moshimo.com/af/c/click?a_id=792397&amp;p_id=170&amp;pc_id=185&amp;pl_id=4062&amp;s_v=b5Rz2P0601xu&amp;url=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fexec%2Fobidos%2FASIN%2F4534046839" target="_blank" rel="noopener"><img alt="" style="border: none;" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41nEj34GCxL._SL320_.jpg" /></a><img alt="" style="border: none;" src="//i.moshimo.com/af/i/impression?a_id=792397&amp;p_id=170&amp;pc_id=185&amp;pl_id=4062" /></div>
<div class="booklink-info">
<div class="booklink-name"><a href="//af.moshimo.com/af/c/click?a_id=792397&amp;p_id=170&amp;pc_id=185&amp;pl_id=4062&amp;s_v=b5Rz2P0601xu&amp;url=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fexec%2Fobidos%2FASIN%2F4534046839" target="_blank" rel="noopener">本当にわかる心理学</a><img alt="" style="border: none;" src="//i.moshimo.com/af/i/impression?a_id=792397&amp;p_id=170&amp;pc_id=185&amp;pl_id=4062" /></p>
<div class="booklink-powered-date">posted with <a href="https://yomereba.com" target="_blank" rel="nofollow noopener">ヨメレバ</a></div>
</div>
<div class="booklink-detail">植木 理恵 日本実業出版社 2010-02-26</div>
<div class="booklink-link2">
<div class="shoplinkamazon"><a href="//af.moshimo.com/af/c/click?a_id=792397&amp;p_id=170&amp;pc_id=185&amp;pl_id=4062&amp;s_v=b5Rz2P0601xu&amp;url=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fexec%2Fobidos%2FASIN%2F4534046839" target="_blank" rel="noopener">Amazonで探す</a><img alt="" style="border: none;" src="//i.moshimo.com/af/i/impression?a_id=792397&amp;p_id=170&amp;pc_id=185&amp;pl_id=4062" /></div>
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</div>
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</div>
</div>
]]></content:encoded>
										</item>
		<item>
		<title>ロミオとジュリエット効果から見る、障害が多い恋愛が抱える問題点について</title>
		<link>https://mental-kyoka.com/archives/3518</link>
				<pubDate>Sun, 06 May 2018 14:03:20 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[メンタルの教科書 中の人]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[恋愛に関する心理]]></category>
		<category><![CDATA[恋愛]]></category>
		<category><![CDATA[心理学用語]]></category>
		<category><![CDATA[ロミオとジュリエット効果]]></category>

		<guid isPermaLink="false">https://mental-kyoka.com/?p=3518</guid>
				<description><![CDATA[シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』のように、障害を乗り越えて惹かれあうカップルを見ると心を動かされ「自分もあんなドラマティックな恋愛をしてみたいなぁ…」と思う人は少なくないでしょう。 また、人形浄瑠璃の『曽根崎]]></description>
								<content:encoded><![CDATA[<p>シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』のように、障害を乗り越えて惹かれあうカップルを見ると心を動かされ「自分もあんなドラマティックな恋愛をしてみたいなぁ…」と思う人は少なくないでしょう。</p>
<p>また、人形浄瑠璃の『曽根崎心中』や落語の『品川心中』などの日本の伝統芸能において、いわゆる「心中物」と呼ばれる作品のジャンルが確立されて今でも語り継がれています。</p>
<p>こうして見ると、障害の多い恋愛に対して心を打たれる人は、国内外問わず共通のことのように感じます。</p>
<p>ロミジュリや心中物の作品に共通しているのは、どれも周囲からの反対や社会的な立場の違いといった、恋愛を妨げる障害が登場し、その障害を時に乗り越え、時にひれ伏しながらも、お互いが絆を深めて行く様こそ作品の魅力とも言えます。</p>
<p>そんな、障害の多い恋愛にのめり込むのは、何もフィクションの世界では限らず現実の世界でも同じということが、<strong>「ロミオとジュリエット効果」</strong>という心理学の言葉で説明することができます。</p>
<p>今回はロミオとジュリエット効果、そして障害が多い恋愛が抱える問題点についてお話いたします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>関連記事</p>
<div class="blog-card internal-blog-card blog-card-thumbnail-right blog-card-wide cf"><div class="blog-card-thumbnail"><a href="https://mental-kyoka.com/archives/6720" class="blog-card-thumbnail-link"><img width="100" height="100" src="https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/01/kyouizon-renai-dame-100x100.jpg" class="blog-card-thumb-image wp-post-image" alt="共依存の恋愛関係がダメな理由" srcset="https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/01/kyouizon-renai-dame-100x100.jpg 100w, https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/01/kyouizon-renai-dame-150x150.jpg 150w, https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/01/kyouizon-renai-dame-50x50.jpg 50w" sizes="(max-width: 100px) 100vw, 100px" /></a></div><div class="blog-card-content"><div class="blog-card-title"><a href="https://mental-kyoka.com/archives/6720" class="blog-card-title-link">共依存の恋愛関係がダメな理由</a></div><div class="blog-card-excerpt">共依存の恋愛と言えば、一般的に重く苦しいもの、精神的に病む(いわゆる「メンヘラ」になる)ので避けるべきだと言う意見が大半ですが、中には共依存</div></div><div class="blog-card-footer"><div class="blog-card-site"><span class="blog-card-favicon"><img src="//www.google.com/s2/favicons?domain=mental-kyoka.com" class="blog-card-favicon-img" alt="" width="16" height="16" /></span><a href="https://mental-kyoka.com">mental-kyoka.com</a></div><div class="blog-card-hatebu"><a href="//b.hatena.ne.jp/entry/https://mental-kyoka.com/archives/6720" rel="nofollow"><img src="//b.hatena.ne.jp/entry/image/https://mental-kyoka.com/archives/6720" alt="" /></a></div></div></div>
<p>&nbsp;</p>
<h2>ロミオとジュリエット効果とは</h2>
<p>心理学では、ロミオとジュリエットのように、<strong>周囲からの反対や社会からの偏見が強い恋愛、つまり障害の多い恋愛ほど燃え上がりやすいという現象を「ロミオとジュリエット効果」と呼びます。</strong></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>心理学者のドリスコールは以下の実験を行い、ロミオとジュリエット効果を提唱しました。</p>
<ol>
<li>140組のカップルを対象に一定期間調査を開始。</li>
<li>カップルの熱愛度と障害度を数値化し、相関関係を調査。</li>
<li>その結果、<strong>障害度が高いカップルほど、熱愛度が高くなる傾向が判明した。</strong></li>
</ol>
<p>なお、ここでいう障害とは、両親や親戚、友人、知人からの反対や社会的立場による制約、などの二人の関係を脅かす存在のことを指します。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>恋愛は本来自由で立場や年齢、国境などを超えて行われるものですが、実際にその恋愛が当事者以外から必ず受け入れられる、というわけではありません。</p>
<p>浮気や略奪愛など誰かを不幸にしてまで自分たちの恋愛を優先するような、障害の多い恋愛ほど、熱中してのめり込んでしまうことがロミオとジュリエット効果は説明しているのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なお、周囲から恋愛が反対されたときに、逆に意固地になってその恋愛にしがみついてしまう心理は、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2627">心理的リアクタンス</a>でも説明することができます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>ロミオとジュリエット効果が起きやすい状況・シチュエーション</h2>
<p>ロミジュリはあくまでもフィクションの世界ですが、リアルの世界でこの効果が出やすい状況は以下のものが挙げられます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>恋愛が禁止されている状況・職業での恋愛</h3>
<p>アイドルや芸能人など、恋愛騒動がスキャンダルとして報道されたり、純情なキャラクターとして売っている仕事の場合「恋愛が禁止されている」という状況が、より恋愛感情を強めてしまうことがあります。</p>
<p>また、教師と生徒、医者と患者のように、公私混同をした恋愛をすることで職務に影響が出るリスクがある職業も同様です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>社内恋愛・部内恋愛</h3>
<p>教師や医者といった厳格な仕事でなくとも、普通の会社員同士で行う恋愛(社内恋愛)も、ロミオとジュリエット効果が働きやすい状況と言えます。</p>
<p>社内恋愛は</p>
<ul>
<li>仕事中にうつつを抜かしたり、サボってしまい業務に支障をきたす。</li>
<li>上司と部下の関係で恋愛をすることで、仕事に私情を挟むのが癖になってしまう。</li>
<li>恋愛と仕事を混同することで、他の社員や上司から問題視される。</li>
<li>仲がいい様子を見て刺激を受けた他の社員がセクハラを働いてしまうおそれがある。</li>
<li>破局したたときに、どちらかが会社を辞めてしまう。</li>
</ul>
<p>などの、仕事を円滑に進める上での妨げとなることがあります。</p>
<p>また、同様のことは学校の部活動でも同じで、恋愛に熱を上げることで練習が疎かになったり、そのことで他の部員から顰蹙を買って人間関係をゴタゴタにする原因となります。</p>
<p>そのような障害があるだけに、社内恋愛・部内恋愛はのめり込みやすい恋愛と言えるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>年齢差が大きすぎるカップル</h3>
<p>年齢差が大きすぎるカップルも障害の多い恋愛です。</p>
<p>年の差が大きいと将来設計が難しくなりますし、「遺産目当て」「玉の輿(or逆玉)」「甘えたがりなやつ」という批判的な声も上がりやすくなります。</p>
<p>素直に受け入れてもらえることが少ないために、逆に意地になってのめり込んでしまう恋愛と言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>浮気・不倫</h3>
<p>浮気や不倫は、自分と相手の家族関係及び仕事関係などの幅広い人間関係に悪影響を与えかねない大変危険な恋愛です。</p>
<p>しかし、危険であり自分も相手も失うものが多いとわかっているからこそ、障害度は高まり、より熱中してしまう恋愛とも言えます。</p>
<p>しかし、熱中しすぎたあまりに、関係者に迷惑をかけたり、損害賠償を請求されたり、自分や相手の生活を破滅させてしまうことがあるので、安易に進められる恋愛とは到底言えません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>同性愛者など偏見が多い人との恋愛</h3>
<p>以前と比べて、LGBTなどの性的マイノリティの人の認知度は上がってはきているものの、偏見や差別は以前として強く、性的マイノリティの人との恋愛は反対されやすいのが実情です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>二次元の相手に対する恋愛</h3>
<p>恋愛の形は様々ありますが、私達が生きている三次元の世界に限らず、アニメや漫画などの二次元の世界の相手に対する恋愛も、周囲からの目や物理的な(画面など)障害が多いためにのめり込みやすい恋愛と言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>ロミオとジュリエット効果が抱える問題点</h2>
<p>障害の多い恋愛は、情熱的でドラマティックな恋になる一方で、情熱的な恋を推し進めるために大きな決断を下したり、周囲の忠告を聞かなかった結果、トラブルを引き起こすことがあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>社会的な信用を失う恐れがある</h3>
<p>浮気や不倫をすることで、自分の仕事や立場、家族や友人などを失ってしまうリスクがあります。</p>
<p>いくら障害の多い恋愛だからといっても、その恋愛のせいで他の人に迷惑や損害を与えてしまえば、自分の社会的な信用を失い、更に偏見や差別に苦しんだ生活を送らなければいけないリスクもあります。</p>
<p>また、場合によっては裁判沙汰になり慰謝料や養育費を支払い続け、社会的な制裁だけでなく経済的な制裁を受けることもあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>DV・モラハラに巻き込まれるリスクがある</h3>
<p>障害の多い相手との恋愛が、必ずしも優しくて常識・良識のある相手との恋愛だとは限りません。</p>
<p>DVやモラハラのように身体的な暴力や暴言、乱暴な態度をする相手に恋をしてしまった場合は、相手の言動を自分が乗り越えるべき障害だと感じて、自分を傷つけるような相手と恋愛関係を持ってしまうことがあります。</p>
<p>また、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/category/harassment/dv">DV</a>や<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2461">モラハラ</a>に手を染めるような相手との恋愛は、大抵は周囲の人から「すぐに別れろ」「そんな相手のところにいたら危険だ」と言われて忠告の意味で反対されることが多いものです。</p>
<p>しかし、その声すら自分が乗り越えるべき障害だと感じてのめり込んでしまうこともあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>周囲から孤立して共依存に陥る</h3>
<p>周囲の反対の声から逃れ、半ば駆け落ち同然のような恋愛をしてしまうと、人間関係を切り捨てたことで孤立してしまい、共依存関係に陥ることがあります。</p>
<p>障害を乗り越え自分のことを誰も知らない環境で過ごす生活は理想のように思えますが、一方で困ったときに相談できる人がおらず、その寂しさや不安からお互いがお互いに精神的に依存してしまい、抜け出せなくなるのです。</p>
<p>また、共依存とはいかなくとも、どちらか一方のみが依存する関係になる場合もありますが、その場合も、依存する方は「相手がいないと不安になる」という生きづらさに苦しみ、依存される方も「相手にいつも寄りかかられて疲れる」といった生きづらを感じてしまいます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>衝動的な恋が落ち着いた時に相手の本性が見ることも</h2>
<p>ロミオとジュリエット効果が働くような恋愛関係は、お互いがお互いに「自分たちは周囲から認められない恋をしている」という後ろめたさを抱えているものです。</p>
<p>しかし、その後ろめたさは恋愛をより熱中させるための刺激となるので、より感情的に半ば自分を見失うような衝動的な恋愛に走ってしまうのです。</p>
<p>衝動的な恋愛の最中は、お互いにこの恋愛を成就させるという目的のために、一種の共犯関係のような一体感が生まれて、より絆を深めやすくなります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>しかし、衝動的な恋愛が一段落したあとは、お互いに目標を見失ってしまい愛情が冷めてしまったり、冷静になれたことで今まで隠していたクズな一面などの本性が垣間見えることもあります。</p>
<p>また、冷静になれたことで、今までの衝動的な恋愛をしてきた自分に対して罪悪感を抱いたり、その罪悪感を利用されてパートナーの言いなりになり、DVやモラハラを受けてしまうことも少なくなりません。</p>
<p>なお、加害者となるパートナー自信も自分の罪悪感を払拭するための行動として、相手への暴力や暴言を利用していることもあり、安泰して長続きするためには、後に述べるように周囲から承認されるような恋愛をすることが望ましいと言えます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="su-box su-box-style-default" style="border-color:#185c98;border-radius:3px"><div class="su-box-title" style="background-color:#1e73be;color:#FFFFFF;border-top-left-radius:1px;border-top-right-radius:1px">こちらもおすすめ</div><div class="su-box-content su-clearfix" style="border-bottom-left-radius:1px;border-bottom-right-radius:1px">
<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/2939">モラハラが共依存になりやすい理由 モラハラの被害者と加害者の心理について</a></p>
<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/2698">モラハラをされやすい人が自分を守るためにできる対策について</a></p>
</div></div>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>長く関係を続けるためには、周囲から承認されるような恋愛がよい</h2>
<p>先ほど述べたドリスコールの研究には続きがあり、<strong>ロミオとジュリエット効果によって高まった熱愛度は、あくまでも一時的なものにすぎなかった</strong>、という結果も出ています。</p>
<p>将来付き合っている相手と結婚すること、家庭を持つことまで考えている場合は、障害を乗り越えるようなドラマティックな恋愛ではなく、周囲の人から承認を得やすい関係を築くことが大事というわけです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>また、ロミオとジュリエットや曽根崎心中、品川心中などの作品に共通しているのは、これらの作品の結末は自ら死を選ぶという「悲劇」を描いているという点です。</p>
<p>フィクションの世界だからこそ悲劇や心中物という重いテーマでも、どこか他人事のように感じるものですが、それを理想的な恋のように感じてしまう皮肉な人間の心理を、ロミオとジュリエット効果は物語っているのかもしれません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
										</item>
		<item>
		<title>キレやすい性格の人に見られる「敵意帰属バイアス」について</title>
		<link>https://mental-kyoka.com/archives/3510</link>
				<pubDate>Sat, 05 May 2018 08:55:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[メンタルの教科書 中の人]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[怒り方・アンガーマネジメント]]></category>
		<category><![CDATA[心理学用語]]></category>
		<category><![CDATA[バイアス]]></category>
		<category><![CDATA[性格]]></category>

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				<description><![CDATA[道端でちょっと目が合っただけなのに「お前、睨んできただろ」と因縁をつけてきて喧嘩を売ってくる。 SNSやネットの掲示板でちょっと質問しただけなのに「このコメントはアンチによる攻撃だから無視！」と吐き捨てるようなコメントを]]></description>
								<content:encoded><![CDATA[<p>道端でちょっと目が合っただけなのに「お前、睨んできただろ」と因縁をつけてきて喧嘩を売ってくる。</p>
<p>SNSやネットの掲示板でちょっと質問しただけなのに「このコメントは<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2636">アンチ</a>による攻撃だから無視！」と吐き捨てるようなコメントを返してくる。</p>
<p>…そんなすぐにキレてしまう人に出会ってしまった、あるいは自分自身がそのような行動をとているのでは、と感じたことはないでしょうか。</p>
<p>心理学では、他人の行動に対して何かしらの敵意や悪意を見出してしまう考え方の癖や偏りのことを<strong>「敵意帰属バイアス」</strong>と呼びます。</p>
<p>敵意帰属バイアスは警戒心にも似た考え方ですが、警戒心が強すぎるあまりに他人に対して攻撃的な態度をとって困らせてしまったり、親しくなりたい人に対しても疑心暗鬼になりすぎてなかなか仲良くなれなくなることがあります。</p>
<p>また、敵意帰属バイアスのせいで自分のイメージが「キレやすい人」「攻撃的な人」だと固定されてしまえば、周囲に人が寄り付きにくくなるだけでなく、そんな自分を諌めるために近寄ってきた人に対しテスラ「この人は私を責めるつもりで近寄ってきた」と、相手を攻撃してしまい、いつまでも自分のバイアスが直されずに苦労することも否定できません。</p>
<p>今回は、敵意帰属バイアスに関する心理や背景、対処法についてお話致します。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>敵意帰属バイアスとは</h2>
<p>敵意帰属バイアスとは、<strong>他人のあらゆる行動に対して悪意や敵意などの「攻撃する」目的があるのだと解釈してしまう傾向を指す言葉です。</strong></p>
<p>他人の行動に対して過剰に反応しやすい人(<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2195">HSP</a>など)や<a href="https://mental-kyoka.com/archives/3100">認知の歪み</a>が強い人によく見られるバイアスで、主に犯罪心理学や教育心理学で研究されており、</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>敵意帰属バイアスの強い人は、何げない相手の行動に対して</p>
<ul>
<li>この人は自分を利用するつもりで接してきているのではないか？</li>
<li>この人は自分を騙すつもりで優しくしているつもりではないか？</li>
<li>この人は自分を馬鹿にする目的で話しに加わってきているのではないか？</li>
</ul>
<p>と、相手の些細な言動に対してネガティブな理由や目的を勝手に見出して不快になるだけでなく、その不快感から相手に対して攻撃的な態度をとって困らせてしまう事があります。</p>
<p>また、相手を責めてしまったことが原因で、本当に相手が自分に対する敵意を持ってしまった場合「自分の考えは間違っていなかった」と確信してしまうことも多く、よりバイアスを強めてしまうこともあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なお、冷静に考えれば、なんら責められる理由もない相手に対していきなり攻撃的な態度を取られれば、こちらも同様に攻撃的な態度をとってしまいがちになるのは自然なことです。</p>
<p>まさに「売り言葉に買い言葉」という言葉にあるように、攻撃的な態度を向けられれば、相手もそれ相応の攻撃的な態度をとってしまうもので、しまいには大喧嘩や炎上に発展してしまうのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>キレやすい人のバイアス(思考の偏り)の例</h2>
<h3>他人に対する思い込みや決めつけが強い</h3>
<ul>
<li>この人は自分を攻撃しているに違いない</li>
<li>馬鹿にする目的で私と話しているはずだ</li>
</ul>
<p>といった、他人の言動に悪意があるという強い思い込みが見られ、その思い込みから相手に対して攻撃的な態度をとってしまうのです。</p>
<p>なお、ここでの思い込みや決めつけはあくまでも主観的なものです。</p>
<p>客観的に見れば悪意や敵意を感じない言動、勝手に悪意・敵意があるに違いないと感じて行動(キレる、不機嫌になる等)を起こしてしまうことから、人間関係のトラブルに巻き込まれやすくなります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>被害妄想が強い</h3>
<ul>
<li>他人から言葉の暴力、えこ贔屓、嫌がらせ(ハラスメント)を受けているに違いない。</li>
<li>周囲の人は自分の財産、友達、恋人、スキルを狙っているはずだ。</li>
<li>自分は無視をされている、周囲から嫌われているに違いない。</li>
</ul>
<p>という、自分は周囲の人間から何かしらの被害を受けている、あるいは被害者であるという思い込みが強くなることもあります。</p>
<p>いわゆる被害妄想が激しい人のことで、これも敵意帰属バイアスが影響していることがあります。</p>
<p>被害妄想が強すぎるせいで、他人に対して暴力や暴言を振るって傍から見れば加害者になることもあれば、(妄想上で)被害者であるという立場を利用して法的手段で相手を訴えようと脅しをかけることもあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>疑心暗鬼になり人を素直に信用できない</h3>
<p>他人のあらゆる行動に対して悪意や敵意を見出す傾向があることから、親切心や善意といった行動ですら素直に信じる事ができず、疑心暗鬼になってしまう事があります</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>疑心暗鬼になることから、他人の些細な行動ですらでもなんでも疑ってしまうことから、次第に相手も心を開きにくくなり、良好な関係を築くことは難しいといえます。</p>
<p>また、強く疑うようであればいっそ無視すればいいのですが、完全に無視を決め込むことは難しい関係であったり、関係は持ちたいけど常に疑ってしまう癖が抜けないというジレンマを感じてストレスを感じやすいともいえます。</p>
<p>とくに仕事の関係や家族、親戚といった関係で、簡単に縁を切ることが難しい相手だと、疑心暗鬼になっても縁を切るに切れず、悩みが尽きません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>なんでも「私はバカにしている」と感じて感情的になる</h3>
<p>あまり理屈で考えず、相手のあらゆる言動に対して「ただあの人は私をバカにしている」と感情的になってしまうことで、攻撃的な行動を取ってしまう事もあります。</p>
<p>冒頭でも述べたように、</p>
<ul>
<li>ただ目があっただけ</li>
<li>質問意見を述べただけ</li>
</ul>
<p>というなにげない行動に対して、いきなり「バカにしている」と結びつけるのは偏っている考え方ですし、そのことを口にすれば、それこそ「バカはあんたか」というツッコミがかえってくるのも無理はありません。</p>
<p>自分に対するコンプレックスが強い、嫉妬心が強い、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2788">自意識過剰</a>な性格の人は、相手の些細な行動に対して、言い表すのが難しい不快感を感じることが多く、その言い表すのが難しい感情を「私をバカにしている」という言葉で表現することがあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>敵意帰属バイアスが生まれる原因・背景</h2>
<p>敵意帰属バイアスは、生まれつき周囲からの刺激に対して敏感に反応してしまう気質が影響する人もいれば、子供の頃の親子関係や対人関係がきっかけとなって、物事の考え方に偏りが生まれてしまうなどの様々な原因が考えられます。</p>
<p>また、過去にいじめや家庭内暴力、親しい人から暴力、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2461">モラルハラスメント</a>などで、人の悪意や敵意がうかがえる言動とは一体どういうものなのか経験から学んだことで、敵意帰属バイアスが生まれることもあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なお、過去に凄惨な経験を受けている人からすれば、敵意帰属バイアスを持つことは、また同じような被害に巻き込まれるのを防ぐための防衛反応の一種とも見ることができ、自分の身の安全を守る意味では決して悪いものとは言えません。</p>
<p>動物が威嚇をして他の動物を遠ざけるように、適度に人を疑うことは自分の身を守るという意味では理にかなっている行為と考えることもできます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>しかし、あらゆる言動に悪意や敵意を見出してしまえば、そのことが原因で生きづらさを感じてしまいやすく、ストレスから感情的にキレてしまい自分が加害者になってしまうリスクもあります。</p>
<p>自分の考え方の癖で苦しんでいるときは、安心できる相手に相談したり、心理カウンセラーなどの専門的な知識を持った人のもとを訪れることも対処法の一つといえます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>敵意帰属バイアスを感じた時の対処法</h2>
<h3>冷静になり「これは思い込みではないか」と自覚してみる</h3>
<p>「この人は敵意や悪意を持っているに違いない」という考えは、あくまでも主観的なものが大半で、主観に任せて相手を攻撃すれば自分の方が敵意を持って攻撃している人だと周囲から見られてしまいます。</p>
<p>もしも、何かしらの悪意を感じたら「ひょっとしたらこれは思い込みではないのでは？」と、すこし冷静になり、客観的に自分を見れるようになることも大事です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>一旦リフレッシュをする</h3>
<p>自分がなんでも敵意や悪意を見出してしまうと、どうしても頭の中がそのことでいっぱいになってしまいがちです。</p>
<p>最初は小さな疑いだったのに、考え続けた結果その疑いが確信へとかわり、確信したことで相手に反論という形で攻撃しよう、と嫌な考えが暴走してしまう事(＝自動思考)が、敵意帰属バイアスの強い人によく見られます。</p>
<p>この場合は、<strong>小さな悪意を感じ始めた時点で一旦考えるのをやめて、休憩をしたり体を動かしたりしてリフレッシュをすることで、考えが暴走してしまうのを防ぐようにしましょう。</strong></p>
<p>トイレ休憩をいれて気分を落ち着けるのもいいですし、嫌な気持ちを解消するためにスマホゲームを数分間だけして、意識的に気持ちを切り替えるようにしましょう。</p>
<p>またSNS上の相手に対して疑いの気持ちを感じてしまったら、SNSからログアウトして、SNSと距離を置くこともリフレッシュする方法の一つです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>安心できる人に相談してみる</h3>
<p>人に敵意や悪意を抱いているという話題は、相談するにしても相手を選ばなければいけないものです。</p>
<p>誰かれ構わず相談した結果、自分に対する悪い噂を流されたり、そのことが自分が悪意を持っていると感じている相手の耳に伝われば自分の居場所を無くしてしまう可能性も否定できません。</p>
<p>ですので相談するときは、<strong>なるべく冷静な気持ちになった上で、ちゃんと話を秘密にしてくれる人や、自分が信頼して心置きなく話せる相手に話す事が大事です。</strong></p>
<p>また、学生の場合ならスクールカウンセラーに相談したり、社会人なら心理カウンセラーなど専門知識を持っており、かつ守秘義務を徹底している立場の人に相談して少しでも生きづらさや苦しさを解消してみるのも方法の一つです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="su-box su-box-style-default" style="border-color:#185c98;border-radius:3px"><div class="su-box-title" style="background-color:#1e73be;color:#FFFFFF;border-top-left-radius:1px;border-top-right-radius:1px">こちらもおすすめ</div><div class="su-box-content su-clearfix" style="border-bottom-left-radius:1px;border-bottom-right-radius:1px">
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</div></div>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
										</item>
		<item>
		<title>初頭効果と新近効果を仕事に生かすためのコツ</title>
		<link>https://mental-kyoka.com/archives/3484</link>
				<pubDate>Mon, 30 Apr 2018 15:24:23 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[メンタルの教科書 中の人]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[仕事・ビジネス]]></category>
		<category><![CDATA[心理学用語]]></category>
		<category><![CDATA[初頭効果]]></category>
		<category><![CDATA[親近効果]]></category>

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				<description><![CDATA[就職活動や普段の仕事において 人間は第一印象で判断される 第一印象ではなくその後の印象で判断される という、両極端な考え方を耳にすることはあろうかと思います。 この２つの考え方は一見すると相容れないもののように見える事か]]></description>
								<content:encoded><![CDATA[<p>就職活動や普段の仕事において</p>
<ul>
<li>人間は第一印象で判断される</li>
<li>第一印象ではなくその後の印象で判断される</li>
</ul>
<p>という、両極端な考え方を耳にすることはあろうかと思います。</p>
<p>この２つの考え方は一見すると相容れないもののように見える事から、場合によっては卵が先か鶏が先がという言い争いになりがちです。</p>
<p>心理学においては、第一印象で評価が決まることは<strong>「初頭効果」</strong>、その後の印象で評価が決まることは<strong>「親近効果」</strong>と呼ばれています。</p>
<p>初頭効果と親近効果は心理学に関する本でも一緒に語られる言葉であり、それぞれ評価されるポイントが違ってきます。</p>
<p>今回は初頭効果と親近効果に関してお話し致します。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>初頭効果とは</h2>
<p>初頭効果とは、<strong>ある人や団体などの第一印象に引きずられ、その後の印象が左右されることを指す言葉です。</strong></p>
<p>誰かを判断するときに、顔、表情、見た目、服装、話し方などの、まず最初に得られる情報からその人を判断し、それらを元にその後の相手の印象が左右されてしまうといった経験が初頭効果そのものなのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>例えば、仕事で取引先と話す場面で、清潔感のある服装を心がけたり、笑顔で話すようにすれば、取引先から好印象を得やすく仕事もスムーズに進みやすくなります。</p>
<p>接客業ならお客さんから見て第一印象がよかったおかげで、リピーターになることも初頭効果によるものだと考えることができます。</p>
<p>ごく当たり前のビジネスマナーやエチケットも、初頭効果によりで出会って間もない相手に好印象を抱かせるためのコツだと考えることができます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>また、初頭効果で好印象を与えていれば、もしも自分のミスで取引先に迷惑をかけてしまっても「この前合った時にいい人やったから、ミスぐらい許そうか…」と感じて、許しくれることも、初頭効果のおかげと考えることができます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>初頭効果の仕事への活かし方</h2>
<h3>良くも悪くも第一印象を引きずる</h3>
<p>初頭効果により、第一印象で「いい人」という印象を相手に抱かせることができれば、その印象がたとえミスの場面でも影響してしまい、強く怒るのが難しくなる<strong>…良くも悪くも第一印象を引きずるのが、初頭効果の特徴と言えます。</strong></p>
<p>ミスを普段からしやすい人からすれば、とりあえず第一印象にだけ気をつけていれば、その後のミスに対して、あまり怒られなくても済むので世渡り上手になれる。(無論、ミスが許されるかどうかは場合によりけりですが…)</p>
<p>逆にいつもミスの対応でうんざりしている人からすれば「第一印象や外面だけは良い人にいつもいいように使われてしまう」というストレスを抱える原因になります。</p>
<p>初頭効果は使い方を間違えれば、自分を甘やかしたり、第一印象だけで乗り切ろうとして継続的な努力ができず次第に信用を失う原因を自ら作り出してしまいます。</p>
<p>なお、第一印象で好印象を与えられなかった場合は、そのことが影響してミスをした場面でも強いお叱りを受けるのは初頭効果の影響です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>第一印象を良くしたら、その後の行動にも気をつける</h3>
<p>仕事において第一印象を良くするのは基本中の基本です。</p>
<p>第一印象が良くなければ、</p>
<ul>
<li>就活なら最初の面接でお祈りを食らう</li>
<li>営業ならお断りの返事が返ってくる</li>
<li>取引先との話し合いが破談になる</li>
<li>とんでもない第一印象の場合、そのことがSNSにアップされて炎上するリスクもある</li>
</ul>
<p>という事態になるのは明白で、当然利益につながりません。なので第一印象を良くして、少なくとも「何の成果も得られませんでした…」とならないように気をつけるものなのです。</p>
<p>もちろん、第一印象を良く見せることに成功したら、今度はその印象が損なわれないように気をつけなければいけないのは言うまでもありません。</p>
<p>初頭効果で良い第一印象を抱かせたおかげで、ちょっとしたミスや不手際なら「第一印象が良かったからなぁ…」と許されることもあるかもしれませんが、そこで気を引き締め図にあぐらをまた同じようなミスをすれば「あの第一印象は嘘やったんか！」と怒られるのも無理はありません。</p>
<p>「人は第一印象で決まる！」という説は確かにそのとおりですが、同時に</p>
<ul>
<li><strong>第一印象で決まったイメージを維持するための努力をする。</strong></li>
<li><strong>第一印象をよく見せすぎてその後苦労しないためにも自分を盛って見せないこと</strong></li>
</ul>
<p>については、あまり表立って言われることではありませんが大事なことなのです。</p>
<p>(第一印象よりもその後の印象の方が大事という本を書いている人やセミナーの講師なら、自身のポジションを揺るがすことになりますので、言いたくても言えないのだと思いますが…)</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>新近効果とは</h2>
<p>第一印象が引きずられる初頭効果に対して、<strong>最後の印象やその後の印象が大きく影響する事を「親近効果」(あるいは「終末効果」)と呼びます。</strong></p>
<p>取引先との別れ際での挨拶、結婚式のスピーチでの締めの言葉、同じ人とまた会ったとき、お笑いの演目のトリ(最後の出演者)…など、物事の最後、後ろの順番にあるものは初頭効果同様に印象に残りやすい性質があるのです。</p>
<p>一般的には初頭効果の方が親近効果よりも強いとされていますが、親近効果そのものが決してその後の印象に与える影響が小さいというわけではありません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>親近効果の仕事への活かし方</h2>
<p>親近効果は初対面であまりアピールできるポイントがない人や、他の人と比べると自己主張やコミュニケーションが苦手な人こそ、きっちり活かすことで時間差で自分の印象をよくすることができます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>話の途中・別れ際で自分の魅力をアピールする</h3>
<p>例えば、取引先との話し合いで第一印象は好印象だったものの、話していくうちに失礼な態度や「自分が自分が」という独りよがりな話し方が目立ち、別れ際の挨拶も非常に雑なものであったならば、その人の印象はあまりいいものに映りません。</p>
<p>しかし、第一印象こそなんとなく内気で頼りなさそうであり、正直信頼できるか心配だったものの、話していくうちに真摯さや相手の視点に立って考えていることが分かり、別れ際には丁寧に挨拶してくれたのなら、その人の印象は第一印象と比較して格段に良く映っているものです。</p>
<p>「終わりよければすべてよし」ということわざにもあるように、物事の終わりはできれば心地のいいもの、後腐れのないものにして、お互いすっきりとできる形で締めくくることも大事です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>メリットとデメリットの説明する場合は先にメリットを言う</h3>
<p>例えば、株や投資信託のように、リスクとリターンのある商品について、リターンばかり強調して話すのはどうしても不自然に感じるものです。</p>
<p>また、リスクについて説明不足だったことが原因で、クレームが来るのを防ぐためにもどこかのタイミングでリスクを説明することは必要不可欠です。</p>
<p>そんな場面では親近効果を用いて、話の最初にリスクの話しをして、話の最後にリターンの話で締めくくれば、商品に対する印象が良くなり、より成約に結びつきやすくなります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>初頭効果・親近効果は悪用されることもある</h2>
<p>なお、初頭効果や親近効果について知っておけば、自分の仕事での成果をあげることができる一方で、それらの効果を使った悪徳商法や胡散臭い商売に関する免疫をつけることができます。</p>
<p>例えば、金融商品などのリスクとリターンの両方がある商品を勧められた時に</p>
<ul>
<li>とにかく第一印象を良くして、親しみやすい印象を植え付けている。</li>
<li>「デメリットは最初に申し訳程度に言い、あとはメリットばかりを強調している」</li>
<li>SNSでの印象をよくするために、自己啓発本に載ってるような名言や偉人の言葉をつぶやいている。</li>
</ul>
<p>など、何かしらの「売りつけたい(or買わせたい)」という思惑を感じるような、不自然な行動をしている人が、リアルの世界でもネット上の世界でも目立ちます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>また、マルチ商法やねずみ講などの悪徳商法を勧める人や詐欺師と呼ばれる人が、ドラマに出るような、いかにもワルそうな見た目の人ではなく、私達と同じでごく平凡そうな人、いい人に思えてしまう人が平然とやっており、SNSでも顔出しして傍から見ればいい人層に見えるような活動しているものです。</p>
<p>どういう形であれ、顧客になるような相手に対して、最初からつれない態度を取るのは理にかなっていませんので、最初は優しくしたり親しみを持たせるような印象で接して、とにかく不安を抱かせないためのイメージ戦略が成功した後に、顧客に商品を売りつけるのが一般的です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>初頭効果が親近効果が胡散臭い場面で使われる場合、大抵は<strong>成約に結びつけるためのテクニックとして使われるもものです。</strong></p>
<p>そのため、それらの効果について知識があれば、相手の様子が明らかに売ることばかりに注目している不自然さを見抜いて、話を断ることも可能です。</p>
<p>ある商品や取引先との契約に至るまでの相手の様子、メリット・デメリットの話す順番や話している時間の長さについてよく観察しておくことも、いい相手とビジネスをするためには大事だと思います</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なお、最近では、個人のSNSでの活動やyoutuberのようなテレビを介さないで動画を投稿して、より直接的に多くの人を対象に収益化を図るビジネスが台頭したことで、ますます自分自身を売り物としてブランド化するセルフブランディングの必要性が高まって来ていると感じることがあります。</p>
<p>セルフブランディングでは、今回紹介した初頭効果や親近効果のような心理学の知識を使って仕事に結びつけるまっとうなブランディングをしている人もいるのは確かです。</p>
<p>しかし、心理学の知識を用いてグレーな商品を売りつけてはめ込みを行うためのブランディングであったり、半ば騙すような形で無知な相手から搾り取るようなビジネスも展開されており、自衛のために勉強をしておくことの大切だと思います。</p>
<p>心理学は人を騙すことに使われる印象もありますが、同時に騙されないために自衛するための学問でもあると感じる次第です。</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/3290">【体験談】セルフブランディングセミナーの闇について</a></p>
<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/2080">自己啓発セミナーの被害者の声がなかなか出てこない理由と対策</a></p>
</div></div>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
										</item>
		<item>
		<title>ハロー効果による面接・人事で起きるトラブルと対策</title>
		<link>https://mental-kyoka.com/archives/3473</link>
				<pubDate>Sat, 28 Apr 2018 13:34:47 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[メンタルの教科書 中の人]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[仕事・ビジネス]]></category>
		<category><![CDATA[仕事]]></category>
		<category><![CDATA[心理学用語]]></category>
		<category><![CDATA[ハロー効果]]></category>

		<guid isPermaLink="false">https://mental-kyoka.com/?p=3473</guid>
				<description><![CDATA[前回の記事で紹介したハロー効果には、あるひとつの特徴を元にその人の印象を全て変えてしまうという人間の心理を指す言葉です。 高学歴なだけで、勉強以外の私生活や趣味、性格や交友関係までも素晴らしいものに違いないと感じるのがい]]></description>
								<content:encoded><![CDATA[<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/3468">前回の記事</a>で紹介したハロー効果には、あるひとつの特徴を元にその人の印象を全て変えてしまうという人間の心理を指す言葉です。</p>
<p>高学歴なだけで、勉強以外の私生活や趣味、性格や交友関係までも素晴らしいものに違いないと感じるのがいい例です。</p>
<p>冷静に考えれば、高学歴だからといって勉強以外の全ての分野において秀でていると決め付けることは、少々無理な話しであることはご理解いただけると思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>また、ハロー効果には</p>
<ul>
<li>ポジティブハロー効果：ある特徴をもとに良い印象を与える</li>
<li>ネガティブハロー効果：ある特徴をもとに悪い印象を与える</li>
</ul>
<p>の2種類あり、<strong>とくに採用や人事などの仕事の場面で評価を受けるときに、良い意味でも悪い意味でも影響を受けてしまいます。</strong></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>もちろん、自分をよく見せるためのアピールそのものを否定しているわけではありませんが、想像以上に自分を良く(or悪く)見せたことが原因で、他の人から「公平な評価ではない」と言われたり、身内贔屓を招いてしまうことがあります。</p>
<p>なるべく、ハロー効果のようなバイアスがかかった状態に陥らないようにすることは、</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>採用・人事におけるハロー効果</h2>
<p>就職・転職活動・昇進・昇給などの誰かを評価・判断する立場の人は、ハロー効果によって現実離れした評価を下さないように気をつけておくことが大事です。</p>
<p>知らず知らずのうちに公平さを欠いた評価を下してしまったり、相手に対する過剰評価や拡大解釈を招いてしてしまう恐れがあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>ポジティブハロー効果による影響</h3>
<p>ポジティブハロー効果により、相手のある特徴を元にして現実とはかけ離れた勘違いしてしまい、過剰評価をしてしまうことがあります。</p>
<p>例えば、就職活動で「<a href="https://mental-kyoka.com/archives/category/business/taikukaikei">体育会系</a>の部活動に所属しており全国大会に出場した」エピソードを聞けば、そのエピソードに心を打たれて、さもその人が実務でも優秀そうに見えてしまうことは、ポジティブハロー効果によるものです。</p>
<p>もちろん、部活同で立派な活躍を残したことは素晴らしいですが、だからといってその経歴を元にして、スポーツとは関係のない事柄までも「素晴らしいに違いない」と考えてしまうのはバイアスのかかった見方です。</p>
<p>何か一芸に優れているからといって、その一芸だけでその人の全てを判断することは、客観性に欠けた判断になります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>ネガティブハロー効果による影響</h3>
<p>ネガティブハロー効果により、たった一つの欠点を元にしてその人を過小評価しすぎてしまうことがあります。</p>
<p>例えば、採用する場面で相手が太っていることを材料にして</p>
<ul>
<li>私生活はだらしがなく仕事をやっても怠けるに違いない。</li>
<li>家庭で甘やかされて育ってきただろうから、働いても続かないだろう。</li>
<li>自分に甘いから、期限や約束事を守れず放置しそうだ。</li>
</ul>
<p>と、太っている体型を元にして、様々な悪材料を考えてしまうのがネガティブハロー効果です。</p>
<p>もちろん、太っているから仕事ができない人がいないわけではありませんが、かと言って太っているという一面だけを見て、何もかもわかったように判断することは、冷静に考えれば客観性に欠けた判断になります。</p>
<p>また、ネガティブハロー効果はしばしば差別、偏見(ステレオタイプ)、レッテル貼りにつながりやすい考え方であり、自分では正しく評価したつもりでも、相手からすれば単純に嫌がらせを受けたと感じ取る事もあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>ハロー効果に影響されないための対策</h2>
<p>自分と仲がいい人だからといって、その人の全てをなんでも好意的に解釈するのもハロー効果の一種です。</p>
<p>しかし、仕事においては仲が良いからといって公私混同した評価を下せば、他の仕事仲間への不満やモチベーションの低下を招いたり、馴れ合いや身内贔屓を招く恐れがあります。</p>
<p>それらを防ぐための対策に付いてまとめました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3> ハロー効果の影響を受けないルールを作っておく</h3>
<p>ハロー効果で相手を過大(過小)評価しないためには、ハロー効果の影響を受けないようなルールを決めておくことが大事です。</p>
<p>例えば</p>
<ul>
<li>学歴、見た目、過去の経歴だけで判断しない。</li>
<li>長所も短所も含めて総合的に判断する。</li>
<li>経歴は経歴で、職務に必要なスキルはスキルで別々に評価する。</li>
</ul>
<p>などの、ルールを作っておくことで、よりバイアスを減らした評価ができるようになります。</p>
<p>人から評価されやすい目立ちやすい個性や特徴がある人は、それだけでポジティブハロー効果が働き過大評価してしまいがちですので、それらの個性だけで何もかも高評価を下さないために、いい面も悪い面も総合的に見て判断することは大事です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>インターン等で時間をかけてゆっくり判断する</h3>
<p>第一印象や一回の面接でその人のことを判断するのではなく、インターンシップや試用期間などを用いて時間をかけて判断していくことでハロー効果によるバイアスを伏せことができます。</p>
<p>時間をかけてその人を見ていくうちに、自己アピールで聞いた経歴の化けの皮がはがれたり、第一印象ではそこまで目立った長所が見えなかったものの、一緒に働いていく中で礼儀正しさや人への気配り、育ちの良さなどの面接ではわかりにくい信用できる材料が見つかり、いい面も悪い面も含めて総合的に判断することができます。</p>
<p>なお、多くの人を短時間で評価しなければいけないという場面になればなるほど、人間は「太っている」などのわかりやすいステレオタイプを元に判断する傾向があります。</p>
<p>ステレオタイプは、偏見や差別を招くデメリットがある一方で、その人の判断や評価にかかる時間を減らして効率的にするメリットもあるので、とくにたくさんの人を評価しなければいけない人だと、多様せざるのも無理はないとも見ることができます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>複数人で話し合って決める</h3>
<p>一人を評価するとなると、どうしても評価する人の好き嫌いや共通点(出身地・出身校など)に引っ張られて、良い方にも悪い方にも評価が傾きがちです。</p>
<p>それを防ぐためには、複数人で話し合って評価したり、なるべく意見に偏りが出ないような人選で相手を見て判断することが効果的です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なお、心理学では<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2875">集団極化</a>という用語があり、これは人間は集団になると意見が極端なものに偏りやすくなる傾向を指した言葉です。</p>
<p>複数人で話し合うことでハロー効果は防ぐことができますが、話し合いが極端になって保守的or革新的な意見に偏ることもあるので、上にあげた策も同時に行うことが効果的です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>ハロー効果を使う側の人が気をつけるべきこと</h2>
<p>もちろん、ハロー効果を利用して自分を良く見せるために身だしなみを整えたり、自分の経歴をしっかり話すというイメージ戦略そのもの否定しているわけではありません。</p>
<p>しかし、自分を良く見せすぎたせいで現実離れしたイメージを持たせてしまうと、そのイメージに合わせるために精神的に消耗したり、イメージに通りにならなかったことで周囲から失望されてしまうリスクがあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>相手にうまく使うためには相手に合わせる</h3>
<p>ハロー効果によって自分をよく見せたいと思ってもアピールしても、そのアピールが必ずうまくいくわけではありません。</p>
<p>自分をよく見せたいという願望が強すぎたせいで、「自分はこんなに素晴らしい才能があるんです！」という<a href="https://mental-kyoka.com/archives/category/approval-desire">承認欲求</a>全開の独りよがりの経歴自慢になってしまっては、アピールを聞く側に呆れられてしまうのも無理はありません。</p>
<p>ハロー効果を使って自分をよく見せたければ、ただの自分語りではなく相手が求めていることや望んでいる事に話を寄せていくことが重要です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>ポジティブハロー効果による評価は「水増し」状態と理解する</h3>
<p>ポジティブハロー効果により自分をよく見せることが成功したと感じたときは、<strong>その評価はあくまでも水増しされた評価だと理解しておくことも大事です。</strong></p>
<p>一発屋芸人のように、大ブレイクして知名度や評判がうなぎのぼりになった人たちが、自分の実力を勘違いしてその後仕事が激減したり、それ以外の芸を作っていなかったために落ちこぼれて行く光景を見れば、自分をよく見せたことで過信や慢心をすることの恐ろしさを理解できると思います。</p>
<p>想像以上の評価が得られた場合、そのことに気を良くして調子に乗りがちですが、「勝って兜の緒を締めよ」ということわざにもあるように、気を緩めず引き締めておくことは、自分のキャリアを短命で終わらせないためにも大事なことです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="su-box su-box-style-default" style="border-color:#185c98;border-radius:3px"><div class="su-box-title" style="background-color:#1e73be;color:#FFFFFF;border-top-left-radius:1px;border-top-right-radius:1px">こちらもおすすめ</div><div class="su-box-content su-clearfix" style="border-bottom-left-radius:1px;border-bottom-right-radius:1px">
<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/2957">意識高い系と「同一化」 意識の高い人が経営者や起業家の真似をする心理について</a></p>
<p><a href="https://mental-kyoka.com/archives/2671">仕事が不安で仕方がない人の悩みと不安への対処法について</a></p>
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</div></div>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
										</item>
		<item>
		<title>ハロー効果のメリット・デメリット</title>
		<link>https://mental-kyoka.com/archives/3468</link>
				<pubDate>Fri, 27 Apr 2018 15:02:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[メンタルの教科書 中の人]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[心理・心理学]]></category>
		<category><![CDATA[メリット・デメリット]]></category>
		<category><![CDATA[心理学用語]]></category>
		<category><![CDATA[ハロー効果]]></category>

		<guid isPermaLink="false">https://mental-kyoka.com/?p=3468</guid>
				<description><![CDATA[普段生活している中で、 美人orイケメンに生まれさえすれば仕事も恋も順風満帆だと思ってしまう 高学歴の人は何をやらせても上手で関心してしまう 有名なスポーツ選手はスポーツだけでなく普段の発言や暮らし方にも尊敬してしまう。]]></description>
								<content:encoded><![CDATA[<p>普段生活している中で、</p>
<ul>
<li>美人orイケメンに生まれさえすれば仕事も恋も順風満帆だと思ってしまう</li>
<li>高学歴の人は何をやらせても上手で関心してしまう</li>
<li>有名なスポーツ選手はスポーツだけでなく普段の発言や暮らし方にも尊敬してしまう。</li>
<li>神絵師と呼ばれているイラストレーターは、ファンサービスも私生活も立派に見えてしまう</li>
</ul>
<p>と、優れた容姿・才能・スキルを持つ人を見て、その人の事をなんでも尊敬するというレベルに収まらず、さも人徳者、聖人、神様、仏様のように、なんでも有り難がってしまったという経験をした人はきっと多いと思います。</p>
<p>しかし、容姿・才能・スキルなどはあくまでもその人の持つ特徴の一つにすぎず、どうしてそれ以外の特徴までも素晴らしい物だと決め付ける……これは冷静に考えれば、早とちりのように見えます。</p>
<p>例えばスポーツ選手だからと言って、そのスポーツ以外の分野や人間性などスポーツと直接関係の無い場面だと、ひょっとしたら素人並でお世辞にも素晴らしいとは呼べない…ということは別に珍しくものではありません。</p>
<p>毎年甲子園などの全国大会に出場しているチームだからといっても、全てにおいて素晴らしいと呼べるわけではなく、中には喫煙や暴力・いじめ・体罰などの問題が表沙汰になったニュースも毎年のように出ており「スポーツで優れている＝全てにおいて優れている」というわけでではないことは明らかです。</p>
<p>このように、ある一つの特徴をもとにして、その人や集団への見方や考え方が変わってしまうことを社会心理学では<strong>「ハロー効果」</strong>と呼びます。</p>
<p>今回はハロー効果について、お話いたします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>ハロー効果とは</h2>
<p>ハロー効果とは、「美人orイケメン」「高学歴」「有名な企業で働いているor働いていた」「プロスポーツ選手」などの、<strong>あるひとつの特徴をもとにすることで、その人の印象が大きく変わってしまうことを指す言葉です。</strong></p>
<p>ハロー効果のハローは、英語の「こんにちは(Hello)」ではなく「後光が差す」という言葉で使われる「後光(Halo)」がもとになっています。そのため、<strong>後光効果</strong>と言われることもあります。</p>
<p>お釈迦様や神様が現れる場面で後ろから光が当てられることで、言葉にできない神々しさや有り難さを感じるように、相手が持つ優れた部分や才能などをもとに、</p>
<ul>
<li>相手の何もかもが素晴らしい</li>
<li>全体的に優れているに違いない</li>
</ul>
<p>と、錯覚してしまうことが人間の心理としてあるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>押さえおきたいのは、<strong>「あるひとつの特徴がその人全体の評価にまで影響する」</strong>という点。</p>
<p>「美人orイケメンなら人生イージーモード」という言葉にもあるように、顔だけを見て性格・私生活・運動神経・交友関係・働き方・コミュニケーション能力などのあらゆる能力までも高いと感じてしまうので、相手に余計な期待をかけたり、<a href="https://mental-kyoka.com/archives/2597">勝手に期待して勝手に失望する</a>という失敗を招いてしまいます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>ポジティブ・ハロー効果とネガティブハロー効果</h3>
<p>ちなみにハロー効果には</p>
<ul>
<li><strong>ポジティブハロー効果：ある特徴をもとに良い印象を与える</strong></li>
<li><strong>ネガティブハロー効果：ある特徴をもとに悪い印象を与える</strong></li>
</ul>
<p>の2種類あります。</p>
<p>見た目が不潔、運動神経が悪い、低学歴、不良orワルであるなど、相手のある一つの特徴だけを見てネガティブな印象を持ってしまうのも、ハロー効果によるものなのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>ハロー効果のメリット</h2>
<h3>ある特徴をアピールするだけで高評価を得やすい</h3>
<p>ハロー効果は一芸入試や一発芸のように、他の人が持っていない自分の才能や経歴をアピールすることで、アピールしたこと以外の評価を高めることができます。</p>
<p>なお、シンプルなアピールではただ「凄いね」で終わりやすく長続きしないので、アピールすることにはなるべく説得力を持たせるのが基本です。</p>
<p>ただ「全国大会に出場してベスト8になりました」というよりも、「全国大会に出場するために○○な練習をしたり、途中で故障になってくじけそうになりましたが、周囲の支えもあったおかげでベスト8になりました」と、どこかの就職活動の指南書に載っているようなお手本の文章にも、ハロー効果をより強めるテクニックが隠れています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>初対面で意識すれば相手と打ち解けやすくなる</h3>
<p>仕事や恋愛で合う相手にはとにかく親しみやすい雰囲気、清潔感を整えるが大事と言われているのもハロー効果によるものだと考えることができます。</p>
<p>親しみやすさや清潔感があるという特徴を相手に印象付けることで、相手の緊張感が和らぐだけでなく、</p>
<ul>
<li>この人は親しみやすい人だから、コミュニケーション能力が高く仕事ができそう。</li>
<li>清潔感のある人だから、育ちも良く礼儀正しそう。</li>
</ul>
<p>と、ポジティブハロー効果が働くこと相手に対して信頼感や安心感を抱き、打ち解けやすくなります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>悪い印象を払拭するのにも使える</h3>
<p>よくアニメやドラマなどのフィクションの世界でよくある「不良学生が親孝行や捨て犬を助けたことで、ガラッと印象が変わる」という展開も、ハロー効果によるものだと考えることができます。</p>
<p>ハロー効果は初対面の場面だけでなく、<strong>何度か顔を合わせたことがある相手でも働くために、今まで悪印象をあるひとつの善行により払拭できることもあります。</strong></p>
<p>散々今まで悪行を重ねているのにもかかわらずたったひとつの善行を見て、相手の性格・行動などの全ての評価がグラッと変わり「本当はいい人に違いない」と錯覚してしまうのです。</p>
<p>時事ネタな例だと、どこかの北の国の方が核開発をやめると宣言したり、緊張状態にある敵国と友好的な態度を示しただけで、非常に素晴らしい人のように思え手のひら返しをする人が出てくるのも、ハロー効果により今までの悪印象が払拭されているのだと考えることもできます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h2>ハロー効果のデメリット</h2>
<h3>キャラが固定されてしまう</h3>
<p>ポジティブハロー効果を得るために、</p>
<ul>
<li>親しみやすいように無理に笑顔を作ったり、ノリのいいキャラを演じる</li>
<li>素の自分を隠して、高評価を得やすいように「いい子キャラ」を演じる</li>
<li>その場を盛り上げるために、あえていじられキャラを買って出て演じる</li>
</ul>
<p>などのキャラを演じて自分の印象を良くしようとした場合、その印象を維持するためにキャラを演じ続けなければいけないリスクがあります。</p>
<p>ふとした時に、今まで演じていキャラが辛くなっても、キャラが失われて自分のイメージや評判が崩れ去る事への不安に怯えて、いやいやキャラを演じつつ一人悩み続けてしまうことがあります。</p>
<p>また、キャラを演じるのはリアルの人間関係だけでなくSNS等のネット上の人間関係でも同じです。</p>
<p>ネット上では、キャラだけでなく学歴や収入、キャリアも演じる…つまり詐称(言うだけならば)しやすいので手軽に自分のプロフィールを盛ってしまうことで、嘘の自分を演じ続けたり、嘘がばれて信用を失墜させてるリスクもあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
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</div></div>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
<h3>容姿や才能に自惚れてしまう</h3>
<p>ハロー効果により自分の評判や過剰に評価されてしまうと、自惚れや慢心を生む原因になります。</p>
<p>ハロー効果による自分への評価は、あくまでも妥当な評価ではなく下駄が履かされた状態の評価となります。</p>
<p>株や金融商品で例えるのなら、買われ過ぎにより価格が急激に上昇してバブルになっている状態と同じです。</p>
<p>もちろん、ある分野において努力を重ねて周囲から認められるような結果を出していることは素晴らしいと思いますが、そこで周囲から褒めそやされたことで調子に乗った言動をしたり、自惚れから不必要に周囲の人を見下してしまうと、今度はその行動が原因でネガティブハロー効果が発生し、今までの評価が一転するリスクもあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>相手に身勝手な期待を押し付けてしまう</h3>
<p>ポジティブハロー効果の場合だと、相手のある一面を見てその人がなんでも優れているに違いないという期待を無意識のうちに相手に押し付けてしまい、その期待で相手を苦しませてしまうことがあります。</p>
<p>例えば、素晴らしい絵を描くイラストレーターが、絵の才能だけを見たファンから絵以外の事で過剰な期待を押し付けられたものの、その期待にこたえられらずSNSのアカウントを消して交流を経った…というクリエイターの世界でよくある話がいい例です。</p>
<p>また、過度な期待はやはり身勝手な過度な期待似すぎず、その通りにならなかったことで失望し逆にアンチになる…という話もハロー効果の弊害と言えます。</p>
<p>イラストレーターに限らず、ある才能や能力を持った人に対しては色々過度な期待を抱くものですが、その期待を真摯に受け止めすぎて苦しんでいる人がいるのは、打ち開けると嫉妬や僻みを招きやすいことから、なかなか打ち明けにくい悩みとも言えます</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>ハロー効果は思い込みである事を忘れてはいけない</h2>
<p>ハロー効果を使って自分をいい人だと思わせたい、と願うのは構いませんが、<strong>あくまでもハロー効果は自分をよく見せるために相手に思い込みをさせていることと同じです</strong>。</p>
<p>使い方を間違えれば、相手を騙して傷つけたり、洗脳やマインドコントロールのように相手の思考を自分に都合のいいようにコントロールしてしまう危険性があることを忘れてはいけません。</p>
<p>また、自分をよく見せるために嘘や話を盛るのが当たり前になることで、最初のうちは「すごい！」と言われていても、次第にそのことが事実ではないとバレるの恐れて更に嘘をつき続けたり、次第に嘘にも矛盾が生じたことで今までの話が破綻するリスクもあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>もちろん、そんな事態にまでならなくとも、口先ばかりでとりあえず自分をよく見せるのは得意だけど、自分のズボらさや無能さはそのままで、言ってる事とやっている事とが不一致なために人から信用を失うことも少なくありません。</p>
<p>表面的に取り繕うだけの努力は、表面的にならずちゃんと努力し続けるのと比較すると手軽ですが、本当に自分の評価を上げるためには地味で面倒な後者の努力もしっかり続けることが大事です。</p>
<p>&nbsp;</p>
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</div></div>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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